天の梯・葛の水せん。

2014.08.18 Monday 21:16
hirorin


みをつくし料理帖です。

みをつくし料理帖の最終巻「天の梯」が発売されました!
いやー、ついに最終巻が来てしまいましたよ!
前の巻「美雪晴れ」でははっきり言ってまだまだ終われないんじゃない?と思っていたのですが、この巻では見事に「にくいねぇ!」って感じにすっきりとまとまって終わりを迎えました。(なんじゃそれ)

澪が鼈甲玉でかなえたい夢、ご寮さんの夢、佐兵衛さんのわだかまり、一柳の旦那様の夢、源斉先生は最後までいい人で終わるのか?美緒さんはどうなるの?ふきちゃんと建坊は?つる家と登龍楼の因縁対決は?つる家を継ぐのは誰?あのお武家様ってどうなったの?などなど、読者の興味は尽きぬのですが、この最終巻では、全てに決着をつけてくださいますよ〜。
何と言いますか、この作者、一つの設定も無駄がないというか、とことん使い倒す!ってところが読者にとっては気持ちいいですよね。
伏線と思えないところも伏線だった!っていうのが。
あ、ここらへんは読まないとわかりません!

ここから完全ネタバレです!

そして…。
私は最後の最後で泣かされてしまいました。
りうさんの最後の瓦版も終わって、作者様が最後に残しておいてくれたお楽しみ。
最後の料理番付。

いやね、大関位がどこの店かっていうのは、もう言わずもがななんですよ。
それより私が泣いてしまったのは。
番付行司役の元勧進の店名を見たとき。
ああ〜、完全にやられました。
ご寮さん、佐兵衛さんの笑顔が見えるようで…。

それに、西の小結、「寒天尽くし」の井川屋!
ああ〜、井川屋が〜!って。
銀二貫の井川屋ですよ!
井川屋が二号店で料理屋さんを出したのかなぁとか、もういろいろ考えてしまいましたよ。

もちろん本編でも泣きました。
いっぱい泣かされたのは「親父泣かせ」の章。
あれほど種市さんがこだわっていた料理番付。でもつる家を退く澪はもう料理番付を目標とはしていない。それならば誰がそれを実現するの?

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