「荒神」(宮部みゆき著)の感想。

2014.05.01 Thursday 16:46
hirorin


朝日新聞連載の小説「荒神」が昨日で最終回でした。

通常最終話には「了」ってつくのに、このお話にはつかなかったので、「あれ?終わったの?」って戸惑ってしまいました(汗)。

あらすじを書いてみますが、ほんのさわりだけ。…登場人物がとにかく多いので、めちゃくちゃ端折っています。

江戸時代香山藩の本庄村で起こった事件が話の発端。村の人々が何者かに襲われたような形で全員姿を消してしまった。おりしも香山藩では側室が生んだ子供が命の危険を伴う病で臥せっていた。同じ時期に同じ病を得た小姓の小日向直弥は、迷信深い側室に子供の病は直弥のせいと濡れ衣を着せられそうになり、出奔する。
側室の子供の病と村の人々が消えた事件と何か関係があるかもと、調べることにする直弥。直弥の許嫁の父である藩の上役からは、下男のやじを伴うことを命じられる。
一方、香山藩と隣接する永津野藩の名賀村では、浪人・榊田宗栄によって、一人の弱った子供が保護されていた。子供の着衣から、永津野藩と長い間敵対している香山藩の人間であることが分かるが、永津野藩藩主の側近で御筆頭様と呼ばれる曽谷弾正の双子の妹・朱音は、自身が住まう名賀村の溜家(たまりや)に、子供の身元を隠してかくまうことにする。子供の名は蓑吉。本庄村から逃げ出した唯一の生き残りであり、何が起こったかを証言できる人間だった。
朱音は蓑吉の存在を村人にも隠し、自分の身の回りの世話をする人間と宗栄だけの秘密とする。香山藩の人間をかくまっていることが永津野藩のものに知れると、村人が苛烈な罰を与えられることは目に見えており、蓑吉の生命も危ういからだ。
蓑吉が証言する事件の内容は、朱音たちにはにわかには信じられないことだった。
何か恐ろしい怪物が現れ、蓑吉はそれに喰われそうになったのだという。
ひとまず蓑吉も普通の生活が送れるまでに回復し、名賀村の中だけは穏やかな日々が訪れようとしていたのだが…。

とりあえず、導入部はこんなところでしょうか。
登場人物の名前を覚えるのが大変です(笑)。
でもちゃんと一人ひとりキャラクターがはっきりしているので、関係性がこんがらがることはないですね。


ネタバレなので、未読の方はこれ以上読まないほうがいいかもです。



人を襲う化け物。一体なぜ襲うのか、なぜ生まれたのか、倒す方法は?

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