赤い激流・第十六回 レビュー

2011.09.16 Friday 22:26
hirorin


山田弁護士は、徹底的に証拠の不備を指摘するが、中川検事はそれに反論し、証拠を提出する。武も検察側の証人として証言させられる。武が清司の叫び声を聞いて、火事に気付くまで、30から40秒しか経っていないことが分かった。死体の骨格などからも、清司の死体に間違いないことを検察は主張する。しかし、敏夫はどうしてもそれを認めたくなかった。武は、敏夫がピアノを弾いている限り、清司は敏夫の血、体に生きていると話し、由美子と3人で家に戻った。


感想

明彦の髪型がすっきりした。

ってことだけで、今日は勘弁・・・。
というわけにもいかんのだろう。

えーと。
今回も濃かった。
みんな辛い回だ。

敏夫もつらい。
が、拘置所でピアノが弾けなくて怒って壁を叩いて八つ当たりする。そこはやはりピアニストとして、なぜ手を大事にしないのかと突っ込んでおくべきなのだろう。
それにしても、武の無職を自分のせいにされ、武の無一文を自分のせいにされ、武の腕のけがも自分のせいにされ、清司が死んだのも自分のせいにされている。
自分ではどうしようもないのに・・・本当につらい。
それにしても、さっそく宮島家に潜り込んだのには吹いてしまった。
お前、自分の立場が分かっていないだろうと。
明彦も同じように思ったらしい。
「やっぱり君ってすごいね」
なんて、やはりちょっととらえ方がずれていたが。

信一もつらい。
彼は長男として、父と家を守りたいだけなのだ。
しかし、その言動は相手を傷つけ、父を怒らせるだけだった。
前々回、ちょっと信一は態度を軟化したかと思われたが、やはり「僕は敏夫を弟とは思っていない!」と宣言してしまった。ま、仕方ないか。
それにしても、信一の家でのファッションは、マンシングウエアが多い。あのペンギンのマークね。当時流行っていたんだろうか。きっと箪笥はマンシングのシャツでいっぱいなのだろう。無難だしな。

武だって辛い。
何しろ、金がない。次々と借金を断られる。愛する者のためには何でもやるのが彼の信条だが、そうは言っても、正彦に借金を頼むのは辛かっただろう。こんな時に限って、宮島学長とあやおばあちゃんは、伊豆に療養に行ってしまっていて、役に立たない。
そして、彼の正直さ加減が、視聴者にとってもだんだん辛くなってくる。

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