SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪
<< ジャガ。 :: main :: ジャパンオンアイス。 >>

バタースカッチショートブレッド。

ミステリークッキングです[:♪:]

今回は、初登場。
フェイス・フェアチャイルドシリーズの(小説自体は新しくない)
キルトにくるまれた死体」より。
「ベインブリッジ家のバタースカッチショートブレッド。」

この小説、フェイス・フェアチャイルドというメイン州はエイルフォードで仕出屋を営む女性を主人公にしたお話。やっぱり殺人事件に巻き込まれるミステリーです。
このシリーズ、最初はレシピがついてなかったけど、読者からの熱いリクエストにより巻末につけることになったそうです。
「キルトにくるまれた死体」は、フェイスの親友でお隣さん、仕事も手伝っているピックス・ミラーが主人公。フェイスは脇役です。
ピックスは、フェイスほど頭の回転が良くない・・・と自分で認めつつ(奥ゆかしい!)頑張って娘と共に殺人事件の解決に頑張ります。

ショートブレッド


今回のお菓子は、海岸のパーティーでのご近所さんからの持ち寄り料理からのレシピ。
バタースカッチショートブレッド。
小説の中では、ベインブリッジ家の老姉妹の秘蔵レシピ。
ショートブレッド特有のしっとり、サックリ感が最高です。
バタースカッチとは、ブラウンシュガーと、バターによって作られるものなのですが、このレシピもブラウンシュガーで出来ています。
ブラウンシュガー独特の風味と、焼けてキャラメルっぽくなっているところがおいしい!
でもそれほど甘味は強くありません。
塩味がほどよく効いていて、美味。
ショートブレッドの割に厚さが薄く焼きあがりましたが、レシピには。5ー6ミリに伸ばすとなっていたので、これくらいで十分かと。

今回少なめですが手順写真と、この小説に対する私の感想(辛口)は↓をクリック!
今回レシピ通りに作ったはずなのに、粉とバターを混ぜ合わせると、全然まとまらずポロポロのまま。

ショートブレッド手順


これでは麺棒で伸ばせません。
急遽、型に入れて焼くことにしました。
型は、レシピの1/4量で15×15センチの角型にちょうどです。
1時間ほど冷蔵庫で寝かせます。

ショートブレッド3


表面にピーカンナッツをパラリ。
レシピより少なくしました。
焼き上がり。
あまり焼色はつきません。
焼けたら暖かく、柔らかいうちに切り分けます。

ショートブレッド2


レシピでは、焼く前に麺棒で伸ばして4センチ角に切り分けますが今回は不可能でした。

召し上がれ!

さて、このフェイスシリーズ。
辛口感想と書きましたが、ファンの方は、これ以降読まないほうがいいかもです。

このシリーズの主人公は、はっきりいって、スーパーレディ。
何においても完璧です。もともとニューヨーク生まれで、ニューヨークで成功していた仕出屋さん。それが結婚を期に田舎町へ。出産を経てその町で仕出屋を再開します。
でもそれが厭味なんじゃなくて、作者が厭味なんだなぁ・・・。
ことあるごとに、フェイスにニューヨークとメイン州を比較させることで、田舎への蔑視を隠そうとしません。
それがユーモアになっていればいいんですけど、ユーモアにしようというのが見え見えで厭味にしかなっていない。
また、登場人物(主役級)が上流階級(アメリカでは中流階級か?)であることを何かというと説明したがる。
小説の中は、さりげなく(?)ブランド名が氾濫しています。
それを身につけていないものは洗練されていない、と言わんばかり。
フェイスは田舎にいながら、ニューヨークの流行になんとか乗り遅れないように必死。
そんなこんなで、結構読んでいると辟易してきます。
また、邦訳がよくないんだなぁ・・・。
なんであんなに紋切り型の会話なんだろう・・・。

例えば、殺された男に対する、主人公とその母親の会話。

母親「ポーチの格子を直してもらおうと思っていたのに。今となっては遅すぎたようね」
主人公「あまりにも遅すぎました。お母さん。彼は死にました。」
母親「わかっていますよ。私があなたに教えたんです、忘れないで」
そのとおりだった。

これが、親子の会話ですよ!?上流階級の会話だって言いたいのかしら?
それだって不自然だよ。
また、あるおばあさんが、医者にかかっていないことを話題にしたときの男性の反応。

「大変な驚きです」

こんな会話、誰がする?
私の大学時代の先生が読んだら焼いて捨てると思いますね。
comments (2) : trackbacks (0) : Edit

Comments

hirorin ... 2007/05/04 12:07 PM
>はるかさんへ。

遅くなりました〜(^^ゞ
訳のセンスは大事ですよねー。
でも、翻訳ならではの、回りくどい勿体ぶった言い方も結構好きだったりする(フェイスシリーズは問題外)ので、やっぱり好みの問題!?

>ゴルディの
このシリーズも結構好き嫌いあると思います。
最初の3巻くらいは、訳者が毎回変わるので、雰囲気の違いに驚くかも。
新しくなるほどこなれてくる印象です。
話の内容も、シリーズを重ねるごとに、明るくなる印象ですね。
ただ、ゴルディの性格がかなりくせの強い女性なので、これが好きになれるかどうかが問題ですね。
被害妄想が結構強く、おせっかいで好奇心旺盛・・・って所でしょうか。
かなりあくの強い人ですよ。(^^ゞ
はるか ... 2007/05/02 09:49 AM
辛口コメント、お菓子レシピに関してかと思ったら、内容に関してだったんですね〜(笑)
「大変な驚きです」って・・・確かに、訳者のセンスを疑うかも。
実は私、翻訳本が苦手で。「訳しました〜」っていう、あの文調がなんとなくなじめないんですよ。
でもhirorinさんのブログをみて、ゴルディが出てくるやつは読みたいなぁと思ってるんですが・・・

Comment Form


Trackbacks