聖痕終感想。
第238回。最終回
人は終末にどう行動すべきかの理想を考える時は今しかないし、これを逃したら永遠にみじめな者に陥るという警告…。
でもなぁ。
葉月が今まで実行してきたことと合致・・・?
というとよく分かりません。
貴夫がずっとしてきたこと。
意識か無意識かは分からないですが、
自分を脅し、祖父を殺した弟、女達の不倫、土屋(笑)、犯人その他もろもろを許し、受け入れてきたこと。
でも、だから宗教者として導けるかって言えば、そうじゃないよなぁと思う。
だって、それなら土屋を排除するんじゃなくて、もっと別な結果があったはず。
身内、いいと思うもの、信奉者のみ受け入れて、後は排除してれば、王国にはなるよね。
それとも、土屋は穏やかに終末を受け入れる前に早々に淘汰される運命ということか。
いやいや、多分本筋からずれてきた。
最後をどのように迎えるのか、誇りを持って、穏やかにその時を迎えられるか。
それが問われているんだと思う。
それまでは、思いっきり抗って生きてもいいんじゃないかな。
無宗教と答える自分かっこいいという風潮かも知れないけど、それって無知じゃなくて?って気もする。信じられるもの探したり、信じられる何かを持って、確信を持って生きて、死んでいくのは、おかしいことじゃないよね。
でもオウムとかで、宗教=怪しいっていう先入観が出来上がっちゃってるもんね・・・。
うーん。まとまらない・・・。
最後で読者のために分かりやすく書いてくれたことで、なんだか混乱しています(汗)。
これが全体を通したテーマだったのか・・・ってことは分かりますけど。穏やかに、責めず、腐らず、努力を怠らず、勤勉に、許し、受け入れ、助け・・・っていう主人公を作り上げた意味はなんとなく分かりましたが、それが貴夫のやってきたこと(不倫&援助交際推奨)と完全に合致するかというと、どうも分からないというのが本音。
さらに、よく分からない信念、最高の美、財力、うまいことうまいこと立ち回ってくれるエリートしかいない周囲の人物、あらすじっぽい文章を総合すると、中間あたりからすっごく面白くなかったんですよね〜。(笑)
初めが最高の出だしだっただけに、竜頭蛇尾感がものすごかったんですよね。
面白くなる?面白くなる?って思いつつ、別に起伏なく進むので、ホント辛かった(汗)。
就職してから本当に面白くなかったもんなぁ。
もっと読みたい!ここで貴夫はどう思っていたの?っていう興味にはことごとく応えてくれなかった小説(汗)。
別に面白さを求める本じゃありません!って怒られそうですが。
もっともっと読みたいところは一杯ありました。
でも最後に考えさせてくれました。くれました、って言うには時間が全然足りないけど。この感想って、第一印象を述べているに過ぎないし。
本当は「こんなに分かりやすく書かなくても分かりなさい!」って言われるかも!?
まとまらんなぁ。
まぁ、私程度の感想なんてこんなもんです。
申し訳ありません。
それにしても、娘のをどりって、本当に関係なかったなぁ・・・(汗)あそこをけずって、他の事書いて欲しかったです。
また思いついたら、書くかもしれませんが、とりあえずこんなところでしょうか。
途中から感想を書き始めましたが、いやー、多分、二度とこんなことはしません(笑)。何が嬉しいって、明日からタイトル考えなくていいこと・・・!(爆)
大体、毎日日記もつけていないのに、相当無謀でした。
続けてこられたのは、私の適当な感想に毎日のようにコメントを下さった方々のおかげです。感想をやめそうになる私をコメントで励ましてくださったり、爆笑コメントで癒してくださったり、一緒に憤ってくださった方々、本当にありがとうございました。コメント欄まで読んでくださっている方はお分かりだと思うのですが、私自身、コメントを返信するまでに考えがまとまったりして、ブログの本文より長文を書いていることがままありました。コメントを下さった方の意見に触発された部分もありました。
周囲に読んでいる人がいなくて、意見交換が出来なかったのですが、コメントに刺激されて考え直したり新しい意見が出ることもありましたので、本当に感謝しています。ありがとうございました。
ろくな文学素養もありませんし、筒井先生の著作も特に読んでいない私が感想なんておこがましいと思っていましたが、とりあえず最後まで書けて良かったです。後は単行本のあおりが楽しみやねぇ(笑)。解説・・・は、自分が恥ずかしくなるから飛ばす・・・(冷や汗)。
最後になりましたが、筒井先生、好き勝手ばっかり書いて、申し訳ありません。毎日ありがとうございました。
人は終末にどう行動すべきかの理想を考える時は今しかないし、これを逃したら永遠にみじめな者に陥るという警告…。
でもなぁ。
葉月が今まで実行してきたことと合致・・・?
というとよく分かりません。
貴夫がずっとしてきたこと。
意識か無意識かは分からないですが、
自分を脅し、祖父を殺した弟、女達の不倫、土屋(笑)、犯人その他もろもろを許し、受け入れてきたこと。
でも、だから宗教者として導けるかって言えば、そうじゃないよなぁと思う。
だって、それなら土屋を排除するんじゃなくて、もっと別な結果があったはず。
身内、いいと思うもの、信奉者のみ受け入れて、後は排除してれば、王国にはなるよね。
それとも、土屋は穏やかに終末を受け入れる前に早々に淘汰される運命ということか。
いやいや、多分本筋からずれてきた。
最後をどのように迎えるのか、誇りを持って、穏やかにその時を迎えられるか。
それが問われているんだと思う。
それまでは、思いっきり抗って生きてもいいんじゃないかな。
無宗教と答える自分かっこいいという風潮かも知れないけど、それって無知じゃなくて?って気もする。信じられるもの探したり、信じられる何かを持って、確信を持って生きて、死んでいくのは、おかしいことじゃないよね。
でもオウムとかで、宗教=怪しいっていう先入観が出来上がっちゃってるもんね・・・。
うーん。まとまらない・・・。
最後で読者のために分かりやすく書いてくれたことで、なんだか混乱しています(汗)。
これが全体を通したテーマだったのか・・・ってことは分かりますけど。穏やかに、責めず、腐らず、努力を怠らず、勤勉に、許し、受け入れ、助け・・・っていう主人公を作り上げた意味はなんとなく分かりましたが、それが貴夫のやってきたこと(不倫&援助交際推奨)と完全に合致するかというと、どうも分からないというのが本音。
さらに、よく分からない信念、最高の美、財力、うまいことうまいこと立ち回ってくれるエリートしかいない周囲の人物、あらすじっぽい文章を総合すると、中間あたりからすっごく面白くなかったんですよね〜。(笑)
初めが最高の出だしだっただけに、竜頭蛇尾感がものすごかったんですよね。
面白くなる?面白くなる?って思いつつ、別に起伏なく進むので、ホント辛かった(汗)。
就職してから本当に面白くなかったもんなぁ。
もっと読みたい!ここで貴夫はどう思っていたの?っていう興味にはことごとく応えてくれなかった小説(汗)。
別に面白さを求める本じゃありません!って怒られそうですが。
もっともっと読みたいところは一杯ありました。
でも最後に考えさせてくれました。くれました、って言うには時間が全然足りないけど。この感想って、第一印象を述べているに過ぎないし。
本当は「こんなに分かりやすく書かなくても分かりなさい!」って言われるかも!?
まとまらんなぁ。
まぁ、私程度の感想なんてこんなもんです。
申し訳ありません。
それにしても、娘のをどりって、本当に関係なかったなぁ・・・(汗)あそこをけずって、他の事書いて欲しかったです。
また思いついたら、書くかもしれませんが、とりあえずこんなところでしょうか。
途中から感想を書き始めましたが、いやー、多分、二度とこんなことはしません(笑)。何が嬉しいって、明日からタイトル考えなくていいこと・・・!(爆)
大体、毎日日記もつけていないのに、相当無謀でした。
続けてこられたのは、私の適当な感想に毎日のようにコメントを下さった方々のおかげです。感想をやめそうになる私をコメントで励ましてくださったり、爆笑コメントで癒してくださったり、一緒に憤ってくださった方々、本当にありがとうございました。コメント欄まで読んでくださっている方はお分かりだと思うのですが、私自身、コメントを返信するまでに考えがまとまったりして、ブログの本文より長文を書いていることがままありました。コメントを下さった方の意見に触発された部分もありました。
周囲に読んでいる人がいなくて、意見交換が出来なかったのですが、コメントに刺激されて考え直したり新しい意見が出ることもありましたので、本当に感謝しています。ありがとうございました。
ろくな文学素養もありませんし、筒井先生の著作も特に読んでいない私が感想なんておこがましいと思っていましたが、とりあえず最後まで書けて良かったです。後は単行本のあおりが楽しみやねぇ(笑)。解説・・・は、自分が恥ずかしくなるから飛ばす・・・(冷や汗)。
最後になりましたが、筒井先生、好き勝手ばっかり書いて、申し訳ありません。毎日ありがとうございました。
Comments
ありがとうございます!
こちらこそ、せつこさん達のおかげでここまでやってこられましたよ。ほんと、「今日は本当に無理だー!」っていう日もありました(笑)。たった一行の感想でもコメントをつけてくださって、申し訳ないやら、うれしいやらでした。
>どこかで座談会
ねー。ほんと言いたいことを言い合いたいと思いましたよ。ブログ本文ではあまりかけないことも、コメントにはバンバン書いていて、私ってなんなの…って思っていましたから。どうせならチャットとかのほうが良かったですね。
>土屋
いやいや!娘と土屋では全然違いますよー!娘は本当に意味わかりませんでしたが、土屋は貴夫を構成するうえで、大事な役割があったと信じてやみません(?)。
>失速
うーん。結局どっかーんを期待させるような出だしがここまで読者(私たち)をひっぱってきたし、最後の最後で金杉君に言わせた長広舌が全部持って行ったので、もう作者様の勝ち!ってことなんでしょうか…(汗)。あ、「獅子頭」と比べるとどうですか?(笑)
宮部さんの小説、さっそくおじいちゃんに不吉なフラグが立ってて、泣きそうになりました(汗)。宮部さんの「模倣犯」は、途中で挫折しましたので、今回はどうでしょうね。今回も語り手が変わるみたいなので、嫌な予感がします(笑)。
感想は…どうでしょうか。
旦那様の感想、いかがでしょうね〜。興味あるなぁ…。
「ベニスに死す」!あの美しさは本当にすごいですよね〜。この世のものとは思われません。確かに、あそこまでいかないと、貴夫の美しさは納得できないかもしれませんよね。だから、映像化は無理ですよ!ってか、映像化したら視聴者ポカーンですよ!(笑)
本当に読んでいただいてありがとうございます!これもご縁ですので、いつでも気軽にコメントくださいませ〜。
こちらのおかげで、リタイアせずに楽しめました。途中からはこちらを読むために本編読んでたようなものですが・・・。
他の方のコメントもほんと面白くて!いっそどこかで集まって座談会やりたい気持ちでした。
それにしても、本当に本編は失速した感じでしたね。
娘のおどりだけじゃなく、土屋すら何のために出てきたのか、わからなくなってしまいました。
そして悩ましきかな・・・でつかみはオッケー(笑)
うーん、子宮の中にずっといたかったってだけのこと?
ほんま思わせぶりでしたね。踊らされましたわ。
次の宮部みゆきさんでは書かないんですか?
せめて1週間とか、1ヶ月に一回でも書いてくれると嬉しいです〜まあまだ面白いかはわかりませんが。
私は時代物と聞いて身構えてたけど、割と読みやすそうな文体だし、普段あまり読書家ではない私ですが宮部みゆきさんは1冊読んだことがあって、それが面白かったので期待してます。
そういえば筒井康隆ファンの相方は聖痕読んでなかったのですが、私が切り抜いてたので読もうかな、と言ってます。
読み終わったら感想聞いてみます〜。
後は筒井さんの後書きの記事ですね。
その辺に私たちの探してた答えはあるんでしょうか?
ところで余談ですが・・・私は貴夫の美少年ぶりがイマイチピンときてなかったんですが、たまたま昨日「ベニスに死す」という映画をちょっと見て、それに美少年が出てくるので、貴夫はこの日本人バージョンかな〜と思ってなんとなくイメージわいた気がしました。
長くなりましたが、感想が終わっても、私もお菓子とか好きなので、ちょくちょく寄せてもらいますね!!
ありがとうございます!
>○○な感想
もうね〜。こんなに毎日書くと思わなくて、軽い気持ちでタイトル書いてしまったら、こんなことになってしまいました(笑)。一応、取るに足りない感想ですよ〜っていう意味で、小さいとかそういう言葉の意味でまとめています(汗)。でも、ほんと日本語っていっぱいあるんですね。私もびっくりしました。
>ホジホジ
ってなに!?(爆笑)
でも、ほんと、ギャー!ドキドキ!ヒエー!おじいちゃん!って感じ(笑)でしたねぇ。
そう、近頃はムカムカがとっても多かったのでつらかったですよね…。そんな中、つっちーの場面で久々にワクワクしましたよ…。あの時ばかりは、興奮のあまり、○○な感想というタイトルはつけられなかった…(笑)。
確かに、レストラン葉月の中だけを見ていれば、閉塞感がすごくて、終末的思想がさらに現実感を持って迫ってくるという感じがします。…って今思った(笑)。レストランに帰ってきたみんなが、安全なシェルターに戻ってきたみたいな。
>スケープゴート
それだけで私たち読者は満足しなければいけないのでしょうか。結局悩ましきかなはなんだったのか。作者様がつかみはオッケーのために書いたのかなぁ(汗)。
もっと劇的にしようと思えばできたと思うんですよね。あれだけ興奮する始まりを用意したんですから。この終わりのためには、こうするしかなかったのか?でもなぁ…やっぱりもっと描かれなかった貴夫の心情を読みたかったですよね。つっちーに会えないのは寂しいです…(まだ言ってる)。
麦茶さんのコメントも本当に楽しみにしていました。筒井先生の記事が載りましたら、また感想書こうかなぁと思います。
本当にありがとうございました!
毎日、タイトルの「聖痕○○な感想」の○○の部分のボキャブラリーの豊富さには驚きました。
ギャー!から始まって、
ハラハラドキドキして、ムカムカ、・・・・・、
ホジホジ、ムカムカ、ウワー、エエエー・・・って感じでした(ってどんな?ですけども^^;)
そうかぁ、スケープゴートだったのかぁ。
なんて、うーん。
宗教の教祖かぁ・・・。
貴夫のしてきた事と合致っていうのは「?」って思いますね^^;
美食の追求と、お見合いおばさん力。逢引き場の提供。
最後にボランティア・・・???
でもhirorinさんの解説読んで、なるほど、と、思いました、なんとなく貴夫が王様で、レストラン葉月が王国なら穏やかな終末が迎えられる、とか、そういう意味なのかな?って感じですよね?しかし確かに身内だけの幸せですよね、それって。
貴夫の心情、出ませんでしたね、「それが僕のスケープゴートだったんだよ」がソレなんでしょうか。
ツッチーの登場もあれきりで残念です。
手紙でもいっぱい出せば良かったんでしょうか?
最初の勢いから、中だるみしてその後の何か劇的なクライマックスを期待しちゃったんですけど、
静かな終焉で、「貴夫らしい」と思わせるのが、このお話だったのかな、なんて。
正直よく分かりません^^;;;
家で読んでるのも私だけだし、
感想言いあう人もいなくて、
hirorinさんの感想とか推測とか皆様のコメントが楽しみでした。
明日から寂しくなります・・・こちらこそありがとうございました!!
ありがとうございます!
終っちゃいましたね〜。
ほんと、子供のころは死ぬほどハラハラしました(笑)。作者様にあの興奮のるつぼっぷりをご覧にいれることができましたら、大変にご満足いただけたことと存じます。
佐伯食品の時にこのコメント欄がなかったら、とっくにやめていました(汗)。ありがとうございます!
>土屋
私たちの土屋に対する熱き想いを作者様にご覧にいれることができましたら、大変な困惑を与えてしまうことと存じます。
でもねぇ。やっぱり土屋が一番人間っぽかったのかなぁって感じでしょうか。
>唯一貴夫を愛しながらも言いたいこと言ってたのが土屋だと思う
そうなんですよね〜。こういう話なので仕方ないのですが。って、土屋を美化しすぎでしょうか。でもいいの!想うのは勝手だもん!(笑)
>なんで金杉君が言うと心に残るし。
あはは、確かに。土屋はいち早くそれに気づいていたんですよね。でも悲しいかな、俗を捨てることができなかった土屋は貴夫の心を動かすことができなかった…。
それとも被災地を見た貴夫も終末を感じたからこそ、金杉君の言うことを理解したのか。
>筒井先生の「聖痕を終えて」みたいな記事
そうですよね。うっかりすると見逃してしまいそうなので、気を付けていかないと。
こちらこそ、弥生さんのコメントを読むのが、とても楽しみでした。一行の感想もありましたが、読んでくださり、本当にありがとうございました!
始まった当初はまだ貴夫も幼く、美しくて愛らしい少年が目の前のトラブルに対応していくのを、ハラハラしながら読んでいました。
大学入って就職してからは、貴夫の行動や信念に「はあ?」と感じる事も多かったですが、こちらで皆さんと憤りを分かち合う事ができていたので、ストレスをためずにすみました(笑)
特に佐伯食品時代は酷かった・・・!
貴夫の周りには貴夫を褒めそやしてくれる人物しかいなかったのが、やはり物足りなかったです。唯一貴夫を愛しながらも言いたいこと言ってたのが土屋だと思うのですが、結局排除されてしまいましたし。
初めは登希夫がその役割になるかと思っていたのですが、違いましたね〜。
土屋だって、「このレストランはまるで君が教祖みたいだね」って言ってたのに・・・。なんで金杉君が言うと心に残るし。
私もまとまらないまま長々と書いてしまいましたが、hirorinさんがこうして感想を述べる場所を作って下さった事にとても感謝しています。有難うございました!
hirorinさんの感想も他の方のコメントも読むのが毎日楽しくて。書くのが大変な日もあったかと思いますが、本当にお疲れさまでした(_ _)
あとはそのうち新聞に載るであろう、筒井先生の「聖痕を終えて」みたいな記事を楽しみに待ちます♪