赤い激流・第十回・レビュー
赤い激流・第九回はコチラ
そういえば、九回の感想で書くのを忘れましたが、正彦役の前田吟が宮島家で弾いていたのは、ベートーベンのピアノソナタ「悲壮」。くわえたばこに仏頂面で弾く前田吟。かっこよすぎて笑った。
「一人の妻に二人の夫・争いの果てに・・・」
あらすじ
公文書偽造と不法渡航により、田代清司は、執行猶予付きの有罪判決を受けた。執行猶予中とはいえ、自由の身になった清司は、いよいよ大沢武をつぶすことを心に誓う。
大沢家の長男・信一の命令で、武からのレッスンを受けられなくなった敏夫。大学の教室で一人練習するのを、武は陰でこっそり聞いていた。そんな二人の様子に気づいた華江は、その理由を問い詰める。原因は自分にあると気づいた華江は、信一と結婚する覚悟を決める。
敏夫と華江が愛し合っていることを知る武は、華江に真意を確かめる。華江は、宮島家を継ぐべき人間という、どうにもならない自分の運命を受け入れることにしたのだ。信一となら、温かい家庭を築くことができると確信したという。恋愛と結婚は別…。若いのにそんな言葉をつぶやく華江の決心を、武は受け入れた。
信一は信一で、華江の心は敏夫にあると知りながら、自分が華江を愛し続けることで、華江もいつか自分を愛してくれるようになることを信じて、華江の申し出を受け入れる。
しかし、宮島家は、田代清司がもれなくくっついてくる大沢家との縁談に難色を示した。信一は絶望するが、敏夫はそんな信一にはっぱをかけ、宮島家に押しかけて信一との婚約を認めさせるのだった。
宮島家の娘婿遠山正彦は、そんな動きが気に入らず、田代清司に相談する。清司は、武をダシにして妻由美子を呼び出し、乱暴しようとするが、武が駆けつけ、ついに武は清司を殴って止める。目の前で由美子を連れて行かれた清司は、さらに憎悪を募らせる。
信一と華江の婚約パーティーの席上に果たして清司は現れ、武が宮島家を乗っ取ろうとしていると挑発する。敏夫が駆けつけ清司を抑えるが、外に出る清司を武は追いかける。清司からの憎しみを改めてぶつけられた武は、もはや分かり合えないと、ようやく清司と対決することを宣言する。
「殺されるくらい憎まれなきゃ、思い切ったことはできない」そう捨て台詞を残して、清司は去った。
感想
ついに大沢先生の堪忍袋の緒が切れ、清司には負けない!宣言が飛び出す。
しかし、その瞬間の清司の顔。
これはよかったー。
戦うことがうれしいのではない。むしろ苦しげな表情を彼は浮かべた。
清司は、武を努力型の魅力のない人間で月、自分は天才で太陽にたとえる。
しかし、いつもすべてを持っていくのは月の武であることを認めてしまう。
そう、今までは、武は同じ土俵に決して上がっては来なかった。戦っていなかった。戦っていない相手になら、いくらでも勝つことはできる。しかし、同じ土俵に立つとしたら・・・?
彼が本気で自分に向かってきたら・・・。
清司にはその結果が見えていたのではないか。
敏夫はかつて言った。。「父さんは、ブレーキの利かない機関車。誰も止められないんだ」と。
もう、自分にも止められないのだろう。たとえ目指す先に、破滅が待っていようとも。
やはり赤木春江のおばあ様はいい。
おじい様がスキャンダルを恐れて大沢家との婚姻を認めないのに対して、敏夫に惹かれている華江の心情を思って、信一との婚約を認めるのをためらうおばあ様。
いい人だ。本当に。
今回注目した点は、ドラマ内の男性陣のファッションについてだ。
私はファッションのことは全く疎いのだが、それにつけても気になるのが、武や清司、正彦や信一の背広について。
ドラマ内では、季節は夏真っ盛りの設定のはずだ。
しかし、彼ら、背広を着る男性陣は、戸外で背広を脱ぐ気配がない。
そう、以前は夏でも背広を脱がなかったのだ。
クールビズなんて、夢にも思わなかったのだ。
しかし、昨今の電力不足と節電の動きから、夏場に男性が背広を脱がず、ネクタイも緩めず、あまつさえワイシャツも頑固に長袖であったことなど、そのうち忘れ去られるに違いない。
子供の頃などは、夏でも背広姿の大人たちを見て、「暑くないのだろうか?大人になれば、我慢できるようになるのだろうか?」などと疑問に思っていたが、本当にどうしていたのだろう?
さらに、清司や正彦は、夏なのにスリーピースだ。
スリーピースのスーツなど、身近な男性陣にはとんと見かけなくなったなぁと、遠い目になってしまう私である。父も昔はスリーピースを着ていたたことを思い出した。
もう一つ、このドラマで身に着けられているネクタイは、非常に幅が広い物が多い。当時幅の広いネクタイが流行っていたのだろう。水谷豊がつけるネクタイはそうでもないが。
特に、石立鉄男のネクタイは広い。
今後、注目してみてほしい。
第十一回はコチラ
そういえば、九回の感想で書くのを忘れましたが、正彦役の前田吟が宮島家で弾いていたのは、ベートーベンのピアノソナタ「悲壮」。くわえたばこに仏頂面で弾く前田吟。かっこよすぎて笑った。
「一人の妻に二人の夫・争いの果てに・・・」
あらすじ
公文書偽造と不法渡航により、田代清司は、執行猶予付きの有罪判決を受けた。執行猶予中とはいえ、自由の身になった清司は、いよいよ大沢武をつぶすことを心に誓う。
大沢家の長男・信一の命令で、武からのレッスンを受けられなくなった敏夫。大学の教室で一人練習するのを、武は陰でこっそり聞いていた。そんな二人の様子に気づいた華江は、その理由を問い詰める。原因は自分にあると気づいた華江は、信一と結婚する覚悟を決める。
敏夫と華江が愛し合っていることを知る武は、華江に真意を確かめる。華江は、宮島家を継ぐべき人間という、どうにもならない自分の運命を受け入れることにしたのだ。信一となら、温かい家庭を築くことができると確信したという。恋愛と結婚は別…。若いのにそんな言葉をつぶやく華江の決心を、武は受け入れた。
信一は信一で、華江の心は敏夫にあると知りながら、自分が華江を愛し続けることで、華江もいつか自分を愛してくれるようになることを信じて、華江の申し出を受け入れる。
しかし、宮島家は、田代清司がもれなくくっついてくる大沢家との縁談に難色を示した。信一は絶望するが、敏夫はそんな信一にはっぱをかけ、宮島家に押しかけて信一との婚約を認めさせるのだった。
宮島家の娘婿遠山正彦は、そんな動きが気に入らず、田代清司に相談する。清司は、武をダシにして妻由美子を呼び出し、乱暴しようとするが、武が駆けつけ、ついに武は清司を殴って止める。目の前で由美子を連れて行かれた清司は、さらに憎悪を募らせる。
信一と華江の婚約パーティーの席上に果たして清司は現れ、武が宮島家を乗っ取ろうとしていると挑発する。敏夫が駆けつけ清司を抑えるが、外に出る清司を武は追いかける。清司からの憎しみを改めてぶつけられた武は、もはや分かり合えないと、ようやく清司と対決することを宣言する。
「殺されるくらい憎まれなきゃ、思い切ったことはできない」そう捨て台詞を残して、清司は去った。
感想
ついに大沢先生の堪忍袋の緒が切れ、清司には負けない!宣言が飛び出す。
しかし、その瞬間の清司の顔。
これはよかったー。
戦うことがうれしいのではない。むしろ苦しげな表情を彼は浮かべた。
清司は、武を努力型の魅力のない人間で月、自分は天才で太陽にたとえる。
しかし、いつもすべてを持っていくのは月の武であることを認めてしまう。
そう、今までは、武は同じ土俵に決して上がっては来なかった。戦っていなかった。戦っていない相手になら、いくらでも勝つことはできる。しかし、同じ土俵に立つとしたら・・・?
彼が本気で自分に向かってきたら・・・。
清司にはその結果が見えていたのではないか。
敏夫はかつて言った。。「父さんは、ブレーキの利かない機関車。誰も止められないんだ」と。
もう、自分にも止められないのだろう。たとえ目指す先に、破滅が待っていようとも。
やはり赤木春江のおばあ様はいい。
おじい様がスキャンダルを恐れて大沢家との婚姻を認めないのに対して、敏夫に惹かれている華江の心情を思って、信一との婚約を認めるのをためらうおばあ様。
いい人だ。本当に。
今回注目した点は、ドラマ内の男性陣のファッションについてだ。
私はファッションのことは全く疎いのだが、それにつけても気になるのが、武や清司、正彦や信一の背広について。
ドラマ内では、季節は夏真っ盛りの設定のはずだ。
しかし、彼ら、背広を着る男性陣は、戸外で背広を脱ぐ気配がない。
そう、以前は夏でも背広を脱がなかったのだ。
クールビズなんて、夢にも思わなかったのだ。
しかし、昨今の電力不足と節電の動きから、夏場に男性が背広を脱がず、ネクタイも緩めず、あまつさえワイシャツも頑固に長袖であったことなど、そのうち忘れ去られるに違いない。
子供の頃などは、夏でも背広姿の大人たちを見て、「暑くないのだろうか?大人になれば、我慢できるようになるのだろうか?」などと疑問に思っていたが、本当にどうしていたのだろう?
さらに、清司や正彦は、夏なのにスリーピースだ。
スリーピースのスーツなど、身近な男性陣にはとんと見かけなくなったなぁと、遠い目になってしまう私である。父も昔はスリーピースを着ていたたことを思い出した。
もう一つ、このドラマで身に着けられているネクタイは、非常に幅が広い物が多い。当時幅の広いネクタイが流行っていたのだろう。水谷豊がつけるネクタイはそうでもないが。
特に、石立鉄男のネクタイは広い。
今後、注目してみてほしい。
第十一回はコチラ
Comments
ありがとうございます!
仙石線は、最近でもドアが手動(というか、電動だけど客がボタンを押して開ける)だったんですよね。確か。
冬場開けると寒いからということらしいですが。
セブンティーンに赤い激流が!?
面白いですね。今だと考えられないなあ。何しろ宇津井健が主人公ですもんね。
赤い激流同時ネット夜の10時から岸辺のアルバムが同時ネットで当然私は全部見ましたがこの日キャンディキャンディの同時ネット地域はプロ野球のため放送がなかったために遅れネットとはいえキャンディキャンディが見れてよかったですよかったといえば民宿の近くの食堂に置いてあった雑誌
セブンテイーンの記事で赤い激流について書いてましたw