SWEET SWEET SWEET

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赤い激流・第二十回 レビュー

前回ちょっと違和感を覚えていたのですが、十九回の信一は、右目が腫れぼったい。物もらいでも出来ていたのだろうか・・・。

第十九回はコチラ

「脱獄!!真犯人に迫る!」

あらすじ

脱獄を決意した敏夫は、重度の鬱病のふりをして絶食し、錯乱状態を装い、武にも面会しなかった。心理学者の小谷(新克利)は、症状を重く見て、民間の精神病院に移すことにする。病院の個室に移された敏夫は、見張りの医師に暴れたふりをして頭突きをして気を失わせ、鍵を奪い、病院から逃げ出す。信一は敏夫逃亡の報を受け、武に敏夫の行方が分かったら必ず知らせることを約束させる。武は、脱走が自分のせいだと自身を責めるのだった。敏夫は、料理屋の残版を漁り、工事現場の作業服に着替えて逃げ、小谷が所長に話していた言葉を頼りに、由美子の住むアパート「あけぼの荘」にたどり着く。武を信じて待てと、自首を勧める由美子だが、敏夫は犯人は必ず宮島家にいる、自分で犯人を捜すと、由美子が目を離したすきに一人で逃げ出してしまう。
宮島家では、正彦が菊子と、宮島家を乗っ取る相談をしていた。華江を明彦と結婚させるか、華江が怒って家を飛び出せば、大学と宮島家は東山夫妻のものだった。そんな時、敏夫が明彦に電話をしてきた。車で出かける明彦。後ろからはぴったりとパトカーが張り付いている。しかしセブンイレブンで買い物を装って、その隙にトランクに敏夫を隠す明雄。まんまと敏夫を宮島家に入れることに成功した。
敏夫は、包丁で正彦を脅す。本当のことを言えと迫る敏夫。初めは抵抗していた正彦だが、殺人犯だと決めつけられると、覚悟を決めたように落ち着き、「命は惜しいが、嘘は言えない」と、自分ではないと主張し、「殺すなら殺せ」と敏夫とにらみ合った。敏夫は武の職を奪い、信一の結婚もだめにした正彦を憎んで殺意を持っていた。それを明彦と華江が止めた。敏夫は華江を人質にとり、一旦逃げることにする。先ほどと同じようにトランクに敏夫を隠して車で宮島家を出る華江。
敏夫が宮島家に行ったことを告げた由美子と武が、宮島家に入れ違いに現れる。敏夫がまた逃げたことを知る大沢夫妻。そこへ江上刑事が現れ、大沢夫妻に逃亡幇助の疑いがあると告げる。しかし信一が自分に免じて見逃してほしいと頼み、江上刑事は帰った。
信一は怒り、次は必ず敏夫を自首させることを二人に約束させた。「華江さんにもしものことがあったら・・・僕は父さんを一生許さないよ・・・」
敏夫は、華江に真犯人のことを聞くが、華江はいくら考えてもわからないと言う。華江は敏夫と一緒に犯人を捜すと宣言する。敏夫は宮島家に帰れと言うが、華江は「いざというときは、自分が盾になって守る。自分より、貴方の命のほうが大事。大沢先生のために、お母さんのために、ピアノのために、私と生きてほしい」と頼む。敏夫は華江に礼を言い、キスをした。
大沢家では由美子が、敏夫が電話しているかもしれないと、アパートに戻ると武に話していた。武は「お前の戻る家はここだ。私は絶対離婚しない。離婚届は捨てた。勝手な真似は許さん」と言う。実は、「敏夫が脱獄したのは、由美子さんが大沢家を出て行ったからだ」と話す。「悪いと思ったら、二度と兄貴から離れるな。兄貴から離れては敏夫を助けられない!」と叫ぶ。武はやはり敏夫が脱獄したのは自分を信じさせられなかったせいだと言い、これからも真犯人を探すと宣言する。「そのためには、由美子の助けが必要だ」、由美子は「なりふり構わず、貴方についていきます」と、武に抱きつく。それを見ていた実は、「兄貴、夫婦っていいもんだな。俺も結婚したくなったよ!」と、やけくそ気味に武の肩をたたき、帰った。
行くところのない敏夫と華江は、田代清司のマンションに来た。今日はここで泊ると言う。黒焦げの室内を見るが、敏夫はまだ親父は死んでいないと華江に話す。ピアノの部屋に行き、清司が死んだ夜、敏夫の英雄ポロネーズを聞いてここで褒めてくれた思い出を語る。「ピアノが弾けるのも今日で最後かもしれない。思いっきり弾くから、父の代わりに聞いてほしい」そう言うと、華江を座らせてテンペストを引き出した。しばらく弾いていると、隣の部屋から、拍手が鳴り出した。「おやじか?」と驚いて扉を開けると、そこには大沢夫妻がいた。手を叩いて音色に感動する武。二人で考えて、きっとここに来ると思ったと言う。敏夫と華江の姿を見て安心する武。敏夫に自主を進めるが、敏夫は聞かない。敏夫は自分で犯人を捜すと言う。武は、法を守って真実を明らかにすると話す。由美子は、できれば匿ってやりたいが、それはできないと、自主することを頼む。敏夫は武を押さえつけて帰れと迫る。武を扉に押しやった拍子に、戸棚のガラスに腕を打ち付け、割れたガラスで、腕を切ってしまった。大量に出血する腕。傷を縛るが、医者に見せなければ危険な状態だ。絶対病院に行かないと言う敏夫に、武は西条医師を呼び出すことを思いつく。清司の部屋にあった電話帳を繰ると、なぜか西条医師の番号に、下線がつけられていた。西条医師は極秘で来てくれた。案内しようと武が待ち構えていたが、西条医師はそれに気づかず、案内もないのに、清司の部屋にすんなりと入り込む。明かりが弱く手当が難しいが、西条医師は部屋のコンセントの位置を教え、明かりを手元に持ってくるよう指示する。治療が終わった。武は礼を言うが、西条医師は「お前も苦労するな」と笑って出て行く。
しかし、公衆電話で西条医師は誰かに「敏夫を治療した。これからどうする?」と指示を仰いでいた。武はそれを聞いて、問い詰めるが、西条医師はすがりつく武を振り切って側の川に転落させると、逃げ出した。
敏夫の居場所を誰かに知られ、通報されるかもしれないと、場所を変える武たち。とりあえず、実のマンションに向かおうとするのだった。


感想

敏夫怖い!!!いやー、精神病の仮病の演技すごかったです。
メイクのせいもありますが、怖かったー。
そして・・・。
いらつく!
ひたすら後ろ向き。反抗する。抵抗する。暴れる。聞かない。
まぁ、一人では受け止めきれないほどの理不尽の嵐と戦っているわけだから仕方ないけど。でも・・・。
さすが・・・
田代清司の息子・・・と言ったところか。
ある意味、懐かしさを覚えてしまった。

前回の最後で、脱獄の意思を知ったわけだが、今回実際に脱獄してみて、視聴者的に、
「なんで・・・脱獄したんだ・・・?(゚_。)?」と思った人は多かったのではないだろうか。
最初母由美子に会いたかったとか言ってるが、由美子は別に面会しに来ないとは言ってないのよね。しかも、心理学者の小谷先生は、あっさり由美子の居場所知ってるし(笑)。じゃぁふつうに教えてやれよっていう・・・。

今回のお笑いポイントは、やはり実の「非モテの悲哀」だろうな・・・。
敏夫の脱獄を大沢家に知らせに来る由美子。もう一度アパートに戻ると言う由美子に武は「絶対この家に戻ってこい!私は別れない!」と言ってラブシーンを実の前で演じるのよね。その間の実の微妙な表情が、ヒッジョーに笑える。
とどめは、「俺も結婚したくなったよ!」と捨て台詞を残して去る実・・・と。
そしてこの時のネクタイがまたこれ以上ないほど幅広で派手派手で、さらに笑いを誘う。

そして、正彦先生。今回も彼、すごかった。
何しろ、全然立場を分かっていない。明彦がコンクール第二次予選で敗退したことをなじる菊子に、「私がついているから大丈夫!」と言ってのける。しかも、まだ宮島家乗っ取り計画をあきらめていなかった。「私」がついていながらコンクール落ちたんだよねー?「私」のせいで、宮島家は危機に陥ったんだよねー?
もう・・・。すごい面の皮だ。
しかし、今回で正彦先生が、田代清司を殺したのではないことがなんとなく分かる。
敏夫に包丁を突きつけられて尚、落ち着き払って対峙する様子は、明らかに犯人ではないことを物語っている。それを演技で見せつけてくれた。正彦先生、やるじゃん。と、初めて感心させられた。やっているのは前田吟だが。

敏夫がピアノを弾いているときにいきなり拍手が聞こえてきたときはびっくりした。警察が来たかと思ったよ。

西条医師。怪しすぎる。格闘慣れした武を、そばの川だかお堀だかに投げ飛ばしたときは本当に笑った。

あ、この当時セブンイレブンがあったことに驚いた。

第二十一回につづく・・・
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Comments

hirorin ... 2011/09/24 12:36 PM
>キャンディキャンディ赤い激流岸辺のアルバム命さんへ。

ありがとうございます。昔からあのロゴだったのか、と感心しました。
キャンディキャンディ赤い激流岸辺のアルバム命 ... 2011/09/24 03:30 AM
1977年昭和52年10月14日金曜日夜放送ちなみに当時は関西にはセブンイレブンはなくローソンも一部地域のみ

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