SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪
<< 埜庵のキャラメルを作ってみた。 :: main :: 荒木翠の。 >>

聖痕なにがしかの感想。

第76回。

フランス男性をも魅了する貴夫。
確かにこれでは麻衣子の立つ瀬がない。
麻衣子、貴夫になにかしないでくれよ。

猛夫じいちゃんの思い出話に花が咲く。
まぁ、亡くなってから一年も経っていないのだから、そりゃそうだ。
けれど、
私が貴夫に物足りなさを感じるのは、こういうときだ。
こういうとき、彼は何を思っているのだ?
普通なら単純に祖父を悼むだけなのだろうが、貴夫は、祖父の死の原因を、ほぼ確信を持って知っているのだ。
弟が殺したのだろうと。
常人ならば、そのことに気を取られて、複雑な思いを抱き、単に思い出話をするどころじゃないのではないだろうか。料理の味もしなくなるのでは?
しかし、貴夫がそのことを思う描写はなく、料理を心ゆくまで堪能している。

そういえば、祖父がなくなって両親祖母が死の原因について話し合っているのを聞いているときも、料理をしていて、そのことについてどう思っているかのつまびらかにはされなかった。

やはり、
美味>>>越えられない壁>>>大好きなおじいちゃん
ということなのか?

それか、天才は頭の切り替えがはっきりしていて、私のように考えても仕方のないことをグチグチといつまでも考えないのだろうか。

貴夫は自分のことにしか興味がないのかな・・・と感じていたが、亜美の件でそれは是正されたのかと思っていた。
けれども、そうではなかったのか?

「聖人のような一生を送る」とは、こういうことなのか?

祖父の死の原因について考えることは暗黒面に繋がるので、貴夫(または神=作者)は、あえて避けているのか?

って、なんでジェダイやねん。
comments (2) : trackbacks (0) : Edit

Comments

hirorin ... 2012/09/28 09:53 AM
>せつこさんへ。

ありがとうございます!
そうなんですよね〜。
登場人物の感情は、本当に分からないんですよね。それがまた不安になってくるんですけど!
ここから感情が明らかになるのか楽しみですが。

おじいちゃん、巴里にくっついて来るでしょうね〜。愉快な道中になりそうです(涙)。
温泉の件がありますから、登希夫を連れて行こうという発想はもうないのかも知れませんね。
家族の影響もあるでしょうけど、もともとの性格の悪さが、家族によって拍車がかかったのでしょうか。

私は、両親が関西出身で、親戚も全て関西人です。ですが、今住んでいる場所は全く違うので、関西人ではないのですよ。
阪神は、父が大ファンで、私も影響を受けています。毎日毎日阪神戦見ています(汗)。
せつこ ... 2012/09/27 10:34 PM
今日の分、やっと読めました。

確かにこの作品はタカオが主人公だけど、彼が一人称の部分はちょっとしかなくて、ほとんどは客観的に描かれてますよね?作者の視点というか。
なので登場人物の感情がイマイチわかんないですねー。故意にそういう手法を取ってるのかもしれませんが・・・。

しかし今日はふと、もしおじいちゃんが生きてたら、このパリ旅行はどういうメンバーだったんだろうかと考えました。
やっぱりおじいちゃんは来たかな〜でもおばあちゃんはお留守番?
でもトキオはおじいちゃんを殺してなかったら、おばあちゃんは二人きりになるのを嫌がることもないので、お母さんも行った?でもやっぱりトキオはお留守番・・・?

うーん、トキオが不憫になってきました。顔と頭が悪いのは仕方ないとしても、性格が悪いのはやはり家族の影響ではないかと・・・。

ところで、hirorinさん、ご明察です。私は関西人です。神戸出身です〜。
hirorinさんは阪神ファンということですが、関西人ではないのですか?

Comment Form


Trackbacks