SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

NHK木曜時代劇「銀二貫」ガイドブック買ってしまいました。

NHK時代劇で今やっている「銀二貫」毎週見ています!
原作はみをつくし料理帖でおなじみの高田郁さん。
ドラマでは原作の内容をちょっと膨らませたり変えたりしている部分はありますが、大事な部分はそのままになっています。
原作をドラマに先駆けて読んでしまいましたが、本当に良かった!
もう何度も読み返しています。
銀二貫は一冊で完結していますので続きはないんですが、読み終わってしまうのが本当にさびしかったです。
さて、そんな銀二貫のドラマ。

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ドラマのガイドブックがあるということで、さらに原作者高田郁さんのロングインタビューが載っていると知り、買ってしまいました。
ですが、このガイドブック、まだドラマが完結していないのですが、ドラマはもちろん、原作のネタバレも相当出てきますので、ドラマの先は知りたくないという方は、絶対読まないことをお勧めします(笑)。製作にかかわった方々、俳優さん達のこのお話に対する熱い思いが詰まった本なので、買って損はないと思ますが・・・。でもネタバレです!!(笑)

このブログも、以下はネタバレなどありますので、未読の方はご注意ください!

寒天問屋・井川屋を営む和助が、偶然武士の子である鶴之助(後の松吉)と出会うところからお話は始まります。お話の題名となっている銀二貫とは、江戸時代のお金の数え方ですが、この銀二貫が、主人公や和助、様々な人々の運命を導いていくんですね。でも、お金に縛られたお話ではありません。銀二貫はいわば狂言回し。お金は大事だけど、それ以上に人々はどう生きていくのかを主眼にしたお話です。
銀二貫は、登場人物一人ひとりが愛おしくてたまらなくなる…そんなお話ですよ。
特に主人公が奉公している井川屋の主人(旦那さん)である和助さんと番頭の善次郎さん…。二人の掛け合いが笑えてジーンときて、最後に涙涙…。
主人公松吉が二人の反対を押し切って寒天場に行ったとき…。あとに残される老いた二人の様子を思い浮かべると、泣けて泣けて仕方なくなります。大人になって、自分の目標を見つけた一人息子が、東京に行くのを見守るしかない親みたいな…(汗)。
その時のセリフがまた…。以前の善次郎さんなら考えられなかったのに、すっかり松吉を頼りにしていたんですもんねぇ。
松吉の同僚、梅吉もいいんですよね。商家の丁稚なのに、商いは苦手と言い切る梅吉。でも女衆のいなくなった井川屋を住み心地よく整える仕事は好き。料理に心を砕いたり、周りのことを気づかったり。松吉の辛い時を支えてくれるのも梅吉です。もちろん、松吉の辛さを心配している旦那さん、番頭さんの気持ちを汲んであげるのも梅吉。梅吉も幸せになって良かった!
そうそう、ドラマ内では虫篭をうまく作れないなど、不器用な設定になっていますが、原作の描写では台所仕事など奥向きの仕事は得意なので、器用だと思うんですが…(笑)。

さて、ドラマのガイドブックですが、原作者のこの作品に対する並々ならぬ想いを知ることができて、読み応えがありました。作者にとって、登場人物一人ひとりが本当に大事な人達なんだって、分かってまたうれしいし。梅吉も思い入れのある人物と知ってまたうれしい。

寒天問屋のお話なので、やっぱり寒天料理が出てきます。
そして、みをつくし料理帖を読んでいる方ならもうお分かりかと思いますが、作者さんは、この銀二貫に出てくる寒天料理も、一通り納得がいくまで作られたそうです。この納得いくまで作中の料理を作る作業が、真帆の父親である嘉平さんや寒天場の半兵衛さんの、寒天に対する熱い思いに説得力を持たせているんですよねぇ。
しかし!
驚いたのが、ドラマでの主人公・松吉役の林遣都さん。なんとなんと、練り羊羹を食べたことがなかったとな!!水羊羹は食べていたけど、練り羊羹は初めて食べて美味しさにびっくりしたそうです。ええ〜!!こんな美味しいものを…って、羊羹大好き人間にとっては、そっちがびっくりですよ!琥珀寒よりも練り羊羹の方に感動したようです。
羊羹、もっとがんばろう!若者にもっと羊羹を!

暖簾を守るために頑張った井川屋のみんな。
和助さんも、どんな苦しい時でも店を閉めようとはしなかった。絶体絶命の時でも、暖簾を下ろすのではなく、また商いができるときまであきらめなかった。そして、そんな時でさえ、銀二貫のことを忘れなかった。
それほど、暖簾と仕事に誇りを持ち、天神さんへの感謝の念を忘れなかったんですよねぇ。
そんな仕事の仕方は、私はできるだろうかって、なんだか苦しくもなってしまいました。

ドラマは後4回ですが、楽しんでいきたいです!
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