ミステリークッキングです♪
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今回は、
「
かぼちゃケーキを切る前に」リヴィア・J・ウォッシュバーン著より。
ハロウィーンのカボチャ型ケーキです。
フィリス先生シリーズ。
下宿人キャロリンの友達に頼まれて、小学校の秋祭りでお菓子コーナーの手伝いをすることになったフィリス。
ヘルシーなスナック菓子のレシピを考えたり、オークション用の豪華なデコレーションケーキを試作したり、と大忙しです。
で、最終的にフィリスが作ったのは、バント型(エンゼル型に筋をつけて、模様が出るようになっている型)を二つ組み合わせて、かぼちゃに見せかけ、デコレーションして、ジャックオーランタンケーキにしました。
私が今回作ってみたのは、正確には再現と言えませんが、カボチャ型で焼いたケーキです。
フィリスは大きなバント型でしたが、私は小さめです。
以前にも作ってブログに乗せたことがありますが、ちょっとだけロイヤルアイシングで飾りを付けてみました。
さらに、ケーキ自体のレシピも、フィリスのレシピはプレーンなバニラのケーキだったので、藤野真紀子先生の、パンプキンケーキのレシピ(「私の好きなお菓子」より)を使いました。
かぼちゃの形にするなら、やっぱり味もかぼちゃにしたいからね!
フィリスは、このケーキにさらにバタークリームを全体に塗ってオレンジ色のかぼちゃに仕立てています。
フィリスのケーキも甘そうですが、藤野真紀子先生のレシピも、かなり甘かったです。
無事、完成したかぼちゃケーキですが、小学校の秋祭りでは、やはり殺人が・・・。
以下はネタばれ注意!です。反転してお読み下さい。
このシリーズは、年配の方が主人公ということで、かなりおっとりした感じの訳で、ホンワカして結構好きです。
今回は、料理のライバル・キャロリンとフィリスが、お菓子作りのことで半ば喧嘩状態になるのですが、それが解決されていく様子が自然で、ちょこっと笑えて、なかなか好きな場面です。
それにしても、フィリスが自分だけでつかんでいる情報を絶対自分で解決してみせる!と意地になっている様子は、かなり不思議というか、不自然を感じました。後から考えれば、誰も傷付かずにすむ方法をとったと考えられるのですが・・・。
ネタばれ終わり。
フィリスや下宿の仲間たちは、先生を引退して、ボランティアばかりやっているように見えますが、決して手を抜かずに、誠実に仕事をこなしている様子は、偉いなぁって感じです。
小説の中でハロウィーンは、小学校でやる行事ではなくなったと書いてあるのですが、最近のアメリカではそうなのでしょうか?
小学校の飾り付けはもちろんないし、昔だと、秋祭りはハロウィーンとしてやっていたのに、「秋祭り」でしかなくなったと記述しています。
よく分かりませんが、小説では行事がなくなった背景として、差別などが関係しているような口ぶりで説明しています。
日本人の感覚ではよく分かりませんが、宗教的なことも関係しているのでしょうか?
地域の行事としては、トリックオアトリートはあるようですが。
それにしても、近所づきあいなどがあまりなくなった日本では、子供が他人の家へお菓子をねだりに行くのも、結構勇気がいりますよね。
フィリスシリーズは、結構好きなので、まだまだ続いて欲しいです。
ハロウィーンを楽しみたい人は、召し上がれ!