ミステリークッキングです♪
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今回は、自分としては珍しいことに挑戦してみました。
つまり、
ビジュアルを、重視。
という。
センス皆無の私に、それは可能なのか!?
志高くも無謀な試みに挑戦してみることにしました。
(しかし、この計画時点で、大きな落とし穴があったことに、私はまだ気づいていない…)
今回は、ハンナ・スウェンセンシリーズ第8作の
「チェリーチーズケーキが演じている」より。
レモンクリーム・トルテです。
映画の撮影を町を挙げて協力している、ハンナたちレイクエデンの住人。
ハンナは大学時代の友人で映画のプロデューサーのロスと、レイクエデンインで食事をします。その時に出たデザートがこれ。
作っているのはシェフのサリーですが、レシピはハンナの祖母。イングリットのものなんですって。
レシピを見ると、普通のレモンタルトではなく、メレンゲを乾燥焼きしたものに、レモンクリームを挟んだもののようです。つまり、バシュランのようなものみたいですね。
レモンとメレンゲは私の大好きな組み合わせですので、想像しただけでおいしそうだなぁと思っていたんですよねー。
でも一つ問題が…。
どうもこのデザートは、単にメレンゲをケーキ状に焼いたものにクリームを挟んだだけのため、ゴージャスさに欠けるとのこと。
そこで私は、メレンゲを口金で絞って飾りをつけることにしました。
しかし…。
普段デコレーションとは無縁の私。
メレンゲの絞り出しがうまくいくのかとっても不安でした。
しかも、レシピ通りに作ると、たぶんうちのオーブンでは入りきらないので。
いろいろ脳内シュミレーションを行いつつ、やってみます!
では再現いってみましょー!
レシピでは、メレンゲを直径20cm2台分作りますが、うちのオーブンの天板1枚に
は入りきらないので、16cmを2枚分作ることにしました。
天板2枚で焼くことも考えたのですが、焼き時間と温度が変わってくるかなぁと思って、天板1枚にすることに。
でもレシピの分量は変えず、メレンゲの厚さを変えることにしました。
卵白に対してグラニュー糖は約200gなのですが、まぁ、これは普通ですね。
しかし砂糖が多いだけに、ハンドミキサーがすごく重く感じます。
メレンゲの粘りがすごいのです。
でもかなりしっかりしたメレンゲが出来ました。
私はちょっと不安だったので、レモン汁を少々加えてから泡立てました。
これを半量ずつに分けて、メレンゲの台を作ります。
一枚は普通に平らに伸ばし、残りの半量の1/3量を平らに伸ばしたものの上に、絞り出し袋に入れた残りのメレンゲでデコレーションしていきます。
こんな感じになりました。
うーむ、計画性のなさが如実に出たデコレーションですね…。(汗)
で、120℃のオーブンで焼く。レシピとメレンゲの厚さが違いますので、私は2時間ほど焼いてみました。でも途中で焼き色がつきすぎのような気がしたので、110℃に下げています。
焼き上がり!
平らな方のメレンゲは、中心部分が結構高くなってしまいましたね。
レモンクリームがあるので、伸ばすとき、中心部分はへこませた方がいいと思います。
さて、レモンクリームを作ります。
ここで私は気付いた!!
実は、
レモンクリームは半量をメレンゲの間にはさんで、残り半量は、2段のメレンゲの上に伸ばすという一文に…!
ということは、上のメレンゲをデコレーションしたって無駄じゃないのさ…。
すみません。
私、そのレシピの一行を完全にすっ飛ばして読んでいました…。
デコレーションについて、散々悩んだシュミレーションの時間は、完全に水泡に帰したと言っていいでしょう。
またもや、完全再現とはいきませんでしたね。
ま、まぁいいさ。
ゴージャスさに欠けるというハンナの言い分を、私は解決しようとしたまでなんだから。
私にしては、珍しく、チャレンジャー精神を発揮できたんだから…。
いろいろ言い訳しつつ。
レモンクリームを作ります。
レモンクリームの砂糖がまた150g以上必要なのですが、メレンゲにすでに200g使っているという事実に恐れをなした私は、75g程度に抑えることにしました。
そして、レモンのお菓子は、ガンガンに酸っぱいのが好きな私は、レモン汁の量を約2倍にして作っております。
砂糖と卵黄をマヨネーズ状にしたものにレモン汁を加え、レモン皮を加え(私はいつものようにレモンオイルを使いました)、湯煎で3分かきまぜてとろみをつける
。
これ、私は3分ではできませんでした。6分以上はやっていた気がします。
たぶん砂糖が少なく、レモン汁を増やしたせいでしょう。
冷まして、泡立てた生クリームを合わせる。
ここで味見。
酸っぱいけど、おいしい!
やっぱりレモンクリームの酸味はこれくらいなくてはね。
冷蔵庫で冷やす。
組み立てです。
メレンゲにクリームを広げ…。
上からかぶせる
切り分けて…。
出来上がり!
レシピを変えたので、やはりクリームはメレンゲの甘さに比してかなり酸っぱいです。
でもメレンゲがかなりねっとりと甘いので、中和されて、酸っぱい!けど甘い!
と、レモンメレンゲパイでしか味わえない醍醐味を感じることが出来ます。
これはこれでいけます。
けれど…、
メレンゲの宿命か、切り分けるのがかなり難しい。
上の画像は綺麗に切り分けられたものですが、すべてをあのように切り分けるのは不可能でしょう。
小さく作って、それぞれのお皿にサーブするのが見た目としてスマートでしょうね。
私のように口金でデコレーションするのではなく、サンドイッチみたいにメレンゲ→クリーム→メレンゲ→クリームと段々に積み上げて一番上に生クリームとレモンの薄切りを載せるのが本当なんですけど、それも小さく作ったメレンゲを重ね合わせればかなり可愛くなるのではないかと思います。
では、召し上がれ!