ミネソタ・プラムプディング。
はい、お久しぶりのミステリークッキングです。
ミステリークッキングって何?という方は、コチラをクリック!
実は震災以来、ミステリークッキングやってなかったんですね・・・。
実に10か月ぶりです。
また、いろいろ更新できたらいいですね。
さて、今回はハンナ・スウェンセンシリーズ最新作の
「プラムプディングが慌てている」より。
ミネソタ・プラムプディングです。
というか、クリスマスもとっくに過ぎてしまったので申し訳ないのですが。
本当はクリスマスに作りたかったんですけど、忙しくて無理でした。
そして、今回は二重に申し訳ないのですが、名前に偽りありの再現となっていることをお詫びいたします(まぁ、いつもですが)。
ミネソタ・プラムプディングの成り立ちを説明しますと。
ハンナの暮すレイク・エデンはクリスマスシーズン真っ盛りです。
ハンナが営むクッキージャーでは近頃、クリスマスツリーや関連商品を売る『クレイジー・エルフ・クリスマスツリー・ロット』にクッキーを卸しています。その経営者がクリスマスにふさわしいデザートを仕入れたいとリクエストし、そのメニューにプラムプディングを挙げました。ハンナはプラムプディングにはプラムが入っていないことを説明し、それにがっかりした経営者に対して、クッキージャーオリジナルのプラムプディングを提供すると約束します。
そうして生まれたのがこのミネソタ・プラムプディング。
実際のプラムプディングとは、たくさんのドライフルーツやパン粉、スウェットなどを混ぜ、長時間蒸したもの。それをお酒などでコーティングしてから熟成するためにクリスマスまで保存しておくのです。クリスマス当日は、もう一度蒸しなおして、食べるのだとか。私も実際食べたことはないのですが、とても濃厚なものらしく、イギリスの伝統的なお菓子ということです。
しかし、ハンナが作って見せたのは、それとは全く違うものでした。
それでは、張り切っていってみましょー。
まず、今回の再現の最難関。
プラム
であります。
プラムって、日本ではスモモと訳されるのですが、スモモの缶詰なんて、見たことも聞いたこともありません。
「プラムの缶詰」で、検索してみたとしても、
ちょっと何言ってるか分かりませんね
という状態なのですね。
そこで、今回は早々にあきらめて、この際てっとり早く桃缶で試すことにしました。
プラムの缶詰に関する新情報がありましたら、ぜひこちらまで。
初めに断った、『名前に偽りありの再現』とは、、この件だったのです。
まぁ、気を取り直して。
プディングは、バント型で作られています。
つまりこんな型ですね。
レシピには、大きさなどは特に記載がありませんが、これまでの経験から、たぶん一つ10カップくらいの容量の型だと予想しておきます。
で、私が持っているクグロフ型は3カップの容量なので、レシピを1/3量に換算することとします。
さらっと書いていますが、ここまでの容量に対する勘を体得するまでに、それこそ血がにじむような無駄な時間を浪費したことだけは、自分の為に記しておきたい。
で。
プラムに対するこだわりさえ捨てれば、材料に特に難しいことはありません。
まぁ、プラムこそがこのレシピの肝心要の肝なので、こだわれよってとこだと思いますが。
レシピは
食パンの6枚切りを3枚弱。
何しろ型が小さいので、6枚切りの厚さの1/2に切っておきます。
最初っからサンドイッチ用のパンを買った方がよっぽど時間の節約になります。
パンの耳を切って、三角形になるように4分割します。
油脂を塗ったバント型(私はクグロフ型)に隙間がないように敷き詰めます。
このとき、型の溝にそって貼り付けるように押し付けると、うまくいきます。隙間などが出来たら、三角形をさらに小さい三角形にして埋めます。この時、下手に長方形などに切らず、三角形にこだわって埋めていくと、なぜかきれいに埋まります。
桃缶は全部で3切れほど使いました。モモは小さく賽の目に切って1/2量を型に入れます。
ハンナはゴールデンレーズンを使っていましたが、色的に面白いかと思って、私はドライクランベリーを少々入れることにしました。
ここで上からグラニュー糖を5gほど振りかけます。
ここは、レシピと違うのですが、後程なぜ変更したか説明します。
1/8の大きさに切った三角形のパンを上から蓋をするように埋めていきます。
バター15gを溶かしたものの半量を上からかけます。
ここでかけるバターの量もガクンと減らしてあります。なぜなら、ここの上からさらに生クリームをぶっかけるからです。本来のレシピに従うと、70gは使うべきなのですが、考えるだに恐ろしきことなので、減らしました。つか、いらないだろ・・・。
で、残りのモモを上から入れ、ドライクランベリーを散らし、さらにグラニュー糖5gを振りかけます。
さらに上にパンを敷き詰め、残りの溶かしバターをかけ、上からスプーンの背などでぎゅうぎゅうと押さえつけます。
卵140g、生クリーム140mLを混ぜ、グラニュー糖70gを加えて混ぜます。
追記:はじめの投稿で書くのを忘れていましたが、卵液にバニラエクストラくとを加えて香りづけにしています。
ここで注意なのですが、実際のレシピでは、最後にかける卵液には砂糖は入らないんですね。
先ほどモモに振りかけたときにカップ1/2量(約110g)ずつ振りかけ、最後にパンで蓋をした上からも1/2カップを振りかけるのです・・・。
なんか、ちょっと怖いでしょ?どうなるのか、予想もつかないでしょ?
だから、チキンな私は、卵液にほとんどの砂糖を混ぜて全体に振りかけることにしましたです。お許しください。しかも、砂糖の量は減らしてあります。
全量では相当甘くなると思われましたので。
で、様子を見ながら卵液を流し込んでいきます。
いや、これがなんとぴったり!
余りもせず、足りなくもなかったのにはホッと安堵の溜息を洩らしました。
これを30分放置して完全にパンとなじませます。
180℃に余熱したオーブンで20分焼き、170℃に下げてさらに10分焼く。
焼き上がり!
あふれなくてよかったです・・・。
20分冷ましてからお皿に出します。
おおおおお
正直、こんなにきれいに焼けるとは思っていませんでした。
完全に冷めるまで待ちます。
ハードソースを添えて・・・
食む。
これは・・・
美味しい!
まぁ、普通にパンプリンなんですが、切り口がこんなにきれいになるとは想像しておりませんでした。きっと切り分けるとくしゃっと崩れるのでは?と思っていたので、キチンとケーキの形を保っているのには感動しました。
モモに振りかけたのと卵液に混ぜた分で80g弱の砂糖を使っています。少し甘めかなという感じはありますが、まぁ許容範囲内ですね。
ハードソースをつけるならもう少し甘くなくてもいいかもしれません。
また、ハードソースの分量はかなり適当で砂糖大幅控え目でやったので、何とも言えませんが、バタークリームと言っても、あっさりとくどくなく食べられましたよ。
もちろんなしで全然問題ありません。
もう少し大きな型で作った方がパンの敷き詰めなどは楽にできると思いますけど、なかなか簡単にちょっと変わったケーキが作れますので、楽しいです。
日本人がプリンと聞いてイギリス人が作るプディングと全く違うものを想像するように、アメリカ人の想像するものとも全く違うのでしょうね。
ハンナはきっと、名前から受けるイメージそのものを具現化したということでしょう。
それは、つまり、ブレッドプディングの応用だったわけなんですね。
召し上がれ!
ミステリークッキングって何?という方は、コチラをクリック!
実は震災以来、ミステリークッキングやってなかったんですね・・・。
実に10か月ぶりです。
また、いろいろ更新できたらいいですね。
さて、今回はハンナ・スウェンセンシリーズ最新作の
「プラムプディングが慌てている」より。
ミネソタ・プラムプディングです。
というか、クリスマスもとっくに過ぎてしまったので申し訳ないのですが。
本当はクリスマスに作りたかったんですけど、忙しくて無理でした。
そして、今回は二重に申し訳ないのですが、名前に偽りありの再現となっていることをお詫びいたします(まぁ、いつもですが)。
ミネソタ・プラムプディングの成り立ちを説明しますと。
ハンナの暮すレイク・エデンはクリスマスシーズン真っ盛りです。
ハンナが営むクッキージャーでは近頃、クリスマスツリーや関連商品を売る『クレイジー・エルフ・クリスマスツリー・ロット』にクッキーを卸しています。その経営者がクリスマスにふさわしいデザートを仕入れたいとリクエストし、そのメニューにプラムプディングを挙げました。ハンナはプラムプディングにはプラムが入っていないことを説明し、それにがっかりした経営者に対して、クッキージャーオリジナルのプラムプディングを提供すると約束します。
そうして生まれたのがこのミネソタ・プラムプディング。
実際のプラムプディングとは、たくさんのドライフルーツやパン粉、スウェットなどを混ぜ、長時間蒸したもの。それをお酒などでコーティングしてから熟成するためにクリスマスまで保存しておくのです。クリスマス当日は、もう一度蒸しなおして、食べるのだとか。私も実際食べたことはないのですが、とても濃厚なものらしく、イギリスの伝統的なお菓子ということです。
しかし、ハンナが作って見せたのは、それとは全く違うものでした。
それでは、張り切っていってみましょー。
まず、今回の再現の最難関。
プラム
であります。
プラムって、日本ではスモモと訳されるのですが、スモモの缶詰なんて、見たことも聞いたこともありません。
「プラムの缶詰」で、検索してみたとしても、
ちょっと何言ってるか分かりませんね
という状態なのですね。
そこで、今回は早々にあきらめて、この際てっとり早く桃缶で試すことにしました。
プラムの缶詰に関する新情報がありましたら、ぜひこちらまで。
初めに断った、『名前に偽りありの再現』とは、、この件だったのです。
まぁ、気を取り直して。
プディングは、バント型で作られています。
つまりこんな型ですね。
レシピには、大きさなどは特に記載がありませんが、これまでの経験から、たぶん一つ10カップくらいの容量の型だと予想しておきます。
で、私が持っているクグロフ型は3カップの容量なので、レシピを1/3量に換算することとします。
さらっと書いていますが、ここまでの容量に対する勘を体得するまでに、それこそ血がにじむような無駄な時間を浪費したことだけは、自分の為に記しておきたい。
で。
プラムに対するこだわりさえ捨てれば、材料に特に難しいことはありません。
まぁ、プラムこそがこのレシピの肝心要の肝なので、こだわれよってとこだと思いますが。
レシピは
食パンの6枚切りを3枚弱。
何しろ型が小さいので、6枚切りの厚さの1/2に切っておきます。
最初っからサンドイッチ用のパンを買った方がよっぽど時間の節約になります。
パンの耳を切って、三角形になるように4分割します。
油脂を塗ったバント型(私はクグロフ型)に隙間がないように敷き詰めます。
このとき、型の溝にそって貼り付けるように押し付けると、うまくいきます。隙間などが出来たら、三角形をさらに小さい三角形にして埋めます。この時、下手に長方形などに切らず、三角形にこだわって埋めていくと、なぜかきれいに埋まります。
桃缶は全部で3切れほど使いました。モモは小さく賽の目に切って1/2量を型に入れます。
ハンナはゴールデンレーズンを使っていましたが、色的に面白いかと思って、私はドライクランベリーを少々入れることにしました。
ここで上からグラニュー糖を5gほど振りかけます。
ここは、レシピと違うのですが、後程なぜ変更したか説明します。
1/8の大きさに切った三角形のパンを上から蓋をするように埋めていきます。
バター15gを溶かしたものの半量を上からかけます。
ここでかけるバターの量もガクンと減らしてあります。なぜなら、ここの上からさらに生クリームをぶっかけるからです。本来のレシピに従うと、70gは使うべきなのですが、考えるだに恐ろしきことなので、減らしました。つか、いらないだろ・・・。
で、残りのモモを上から入れ、ドライクランベリーを散らし、さらにグラニュー糖5gを振りかけます。
さらに上にパンを敷き詰め、残りの溶かしバターをかけ、上からスプーンの背などでぎゅうぎゅうと押さえつけます。
卵140g、生クリーム140mLを混ぜ、グラニュー糖70gを加えて混ぜます。
追記:はじめの投稿で書くのを忘れていましたが、卵液にバニラエクストラくとを加えて香りづけにしています。
ここで注意なのですが、実際のレシピでは、最後にかける卵液には砂糖は入らないんですね。
先ほどモモに振りかけたときにカップ1/2量(約110g)ずつ振りかけ、最後にパンで蓋をした上からも1/2カップを振りかけるのです・・・。
なんか、ちょっと怖いでしょ?どうなるのか、予想もつかないでしょ?
だから、チキンな私は、卵液にほとんどの砂糖を混ぜて全体に振りかけることにしましたです。お許しください。しかも、砂糖の量は減らしてあります。
全量では相当甘くなると思われましたので。
で、様子を見ながら卵液を流し込んでいきます。
いや、これがなんとぴったり!
余りもせず、足りなくもなかったのにはホッと安堵の溜息を洩らしました。
これを30分放置して完全にパンとなじませます。
180℃に余熱したオーブンで20分焼き、170℃に下げてさらに10分焼く。
焼き上がり!
あふれなくてよかったです・・・。
20分冷ましてからお皿に出します。
おおおおお
正直、こんなにきれいに焼けるとは思っていませんでした。
完全に冷めるまで待ちます。
ハードソースを添えて・・・
食む。
これは・・・
美味しい!
まぁ、普通にパンプリンなんですが、切り口がこんなにきれいになるとは想像しておりませんでした。きっと切り分けるとくしゃっと崩れるのでは?と思っていたので、キチンとケーキの形を保っているのには感動しました。
モモに振りかけたのと卵液に混ぜた分で80g弱の砂糖を使っています。少し甘めかなという感じはありますが、まぁ許容範囲内ですね。
ハードソースをつけるならもう少し甘くなくてもいいかもしれません。
また、ハードソースの分量はかなり適当で砂糖大幅控え目でやったので、何とも言えませんが、バタークリームと言っても、あっさりとくどくなく食べられましたよ。
もちろんなしで全然問題ありません。
もう少し大きな型で作った方がパンの敷き詰めなどは楽にできると思いますけど、なかなか簡単にちょっと変わったケーキが作れますので、楽しいです。
日本人がプリンと聞いてイギリス人が作るプディングと全く違うものを想像するように、アメリカ人の想像するものとも全く違うのでしょうね。
ハンナはきっと、名前から受けるイメージそのものを具現化したということでしょう。
それは、つまり、ブレッドプディングの応用だったわけなんですね。
召し上がれ!