SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

筍の梅干し三角包み。

みをつくし料理帖シリーズです。

江戸に住む料理人の澪の、さまざまな人生模様を描いたみをつくし料理帖シリーズ。
澪が作る季節ごとの数々の料理はとても魅力的です。
本には、その章に出てくる象徴的な料理のレシピが載っているのですが、脇役的な料理については読者が想像するほかはありませんでした。
けれども、読者の期待に応えて、
みをつくし献立帖
という、みをつくし料理帖に出てくるほとんどのレシピを網羅したレシピ本が発売されました!
これで「はてなの飯」や、「ありえねえ」など、つる屋に行かなかければ食べられなかった憧れの料理が作れますよ♪
その献立帖発売を記念して、私も澪の料理を再現してみることにしました。

今回は、「夏天の虹」より。
「哀し柚べし」の章に出てきた
「筍の梅干し三角包み」です。
この名前は、特に本文で言及されていませんので、私が勝手に名づけましたが…(すみません)。
季節は夏(旧暦)。
大鍋で皮つきの筍を湯がいている隣では、澪が筍の皮で何やら作業をしています。
産毛を取った柔らかい皮に梅干しを乗せ、皮を三角に折り込んでいけば、江戸時代のおやつの出来上がり。
いつもは控えめな下足番、ふきちゃんも大喜びで吸い付きます。
これ、三角形の頂点をちゅうちゅうと吸っていけば、隙間から梅干しの肉が徐々に出てくるというもの。
皮さえあれば手軽にできそうなので、ちょうど筍を湯がいたので、やってみました。

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筍の皮を用意します。
筍の皮って、産毛がかなりありますよね。産毛のない柔らかい皮の部分も摂ってみましたが、そこは食べられるところなので、違いますよね…。
左端のやつが使えそうです。
産毛を包丁でこそげ落として。

一応柔らかい皮の方でも作ってみましたけど、やっぱり梅干しを包んで吸い付くには、産毛のある皮の方がしっかりしているので、食べられない皮の方を使います。

ta3.jpg


こんな感じ。
早速吸い付く!

…うーむ。
使ったのが柔らかい梅干しだったせいか、あっさりと実の部分が吸い出せました(爆)。たぶん吸って吸って、ようやく実が出てくるところが醍醐味なんでしょうけど。
梅とともに感じられるさわやかな筍の皮の風味…。
刺激になれた現代人の鼻や舌では、ちょっと感じづらいかも…(汗)。

でもこんな風なおやつがあったっていうのは、初めて知りました。
きっと子どもなんかは、いつまでもチュウチュウ吸って、味がほとんどなくなってもしがみ続けるような、素朴なおやつだったのでしょうね。

ごちそうさまでした!
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