SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

澪の鮎飯。

みをつくし料理帖です。

今回は、「想い雲」ほか、シリーズ内の随所に顔を出す「鮎飯」です。
つる家で夏に出される鮎飯は、つる家のお得意様で、食道楽の版元・坂村堂さんの大好物。これを食べると、当面の懸念事項も、どうでもよくなってしまうそうです。
坂村堂さんが初めてつる家を訪れて食べたのがこれで、それをきっかけに、つる家に通い詰めることになります。坂村堂さん、私は好きなんですよね〜。食に関してはいつも真剣。澪や又次の料理の成長を、時に厳しく、でもたいてい優しく喜んで見守っています。

つる家の鮎飯は、坂村堂さんだけでなく、悩みを抱えたお客さんの心も癒しています。それほどにおいしい鮎飯、どんな味なんでしょうか。
私は鮎飯を食べたことがなかったので、今回初めて作ってみます。

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初夏から出回る鮎。今回はふつうにスーパーで養殖ものを買いました。
これを素焼きし、

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酒と醤油を入れて水加減した米に乗せて炊き、骨を外して青紫蘇を加えてざっくり混ぜます。
なるほど、養殖物は脂が良くついてますね(汗)。
骨を外すのが大変ですが、鮎は骨が細いものが多いので、固い骨以外は、残っていてもそれほど気にならないかもしれませんね。

では上にも青紫蘇を振りかけて…。

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出来上がり!

器が煮物用で申し訳ありませんが(汗)。

食む。


とっても上品な香りと味。
ものすごくあっさりしていますが、噛めば噛むほど鮎の味わいが増していきます。
鯛めしなどに比べると、そこまで味や香りは強くありませんが、青紫蘇がびっくりするほど鮎の味を引き立てています。
なぜそうなのかは分からないのですが、青紫蘇のさわやかな風味があってこその鮎飯の味だなぁって思いました。
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