赤い激流・第九回 レビュー
赤い激流弟八回はコチラ
「愛する父を殺したい!」
あらすじ
宮島音楽大学では、夏季の音楽合宿が行われ、大沢家の次女・妙子は、義理の兄である敏夫と一緒に行くと張り切っていた。
華江も参加すると聞き、気が進まない敏夫だったが、華江に「この旅行を最後の思い出に、貴方をあきらめることにするから」と説得され、ようやく行く気になり、妹の妙子と思いっきり遊ぶことを約束する。
合宿で楽しく過ごす妙子と敏夫。だが、敏夫と華江は二人きりになったとき、宮島家の孫娘、田代清司の息子である自分たちの運命にはあらがえないことを改めて思い知る。永遠に別れる前にと、お互い本当の想いを告白し合い、抱きしめあってしまう。
それを目撃した妙子は、敏夫への失恋を苦に、自殺を試みる。
かろうじて一命を取り留めた妙子だが、自殺の理由は、大沢家、敏夫にも知られることとなる。妙子の兄・信一は激怒し、武に敏夫のレッスンを辞めないなら、自分が家を出ていくと宣言する。
妙子は、叔父・実に説得され、自分の幼い衝動を反省し、初恋をあきらめ、家族や敏夫に謝るのだった。
敏夫は、信一が家を出る道理はないと、武に対して、大沢家には今後来ないことを告げ、今までの武からのレッスンをすべて自分のものとし、たった一人でコンクールに挑むことを約束する。
武は、敏夫が離れていく悲しみに、弟子はいつか師の手を離れ、師を乗り越える存在となると自身に言い聞かせ、自分を納得させるのだった。
田代清司は、宮島家の娘婿・東山正彦に連れられて行った店のホステスの話から、東山が音楽大学の裏口入学の斡旋をし、クラブのマダムと愛人関係にあることを知る。清司はそれをネタに、東山をゆすり、大学のピアノ科助教授の座を要求するのだった。
清司は敏夫を食事に誘い、自分の計画、宮島音楽大学を乗っ取り、学長や大沢武を追い出す夢を語る。それを聞いている敏夫は、父への殺意がどうしようもなく高まっていくのを、抑えることができなかった。
感想。
はい。妙子ちゃんです。
このドラマの中で、唯一存在感のない人・それが妙子ちゃんだったが、ついに、彼女が主役になる日が来た。
なんと、彼女は敏夫を兄としてではなく、一人の男として懸想していた…と。
なんというか、まぁ、あれだけ堅物の父と兄に囲まれて生きてくれば、ぶっ飛んだ敏夫に惹かれるのも無理はないかというのが人情で。
しかし、この人、足のラインがきれいだ(笑)。最初のほうでもあったが、惜しげもなくきれいな足を披露してくれる。
もうちょっとセリフが多くてもいいかと思うが、演技力の問題だろうか、あまり長いセリフはない。まぁ、でもちょっと悪ぶったお兄さんにあこがれる純粋なお嬢様の役で、しかも妹なので、あまり彼女のドラマが深まっても別の話になってしまうので仕方ないが。
それにしても、石立鉄男の実叔父さんは、いつもいい役をさらっていく。告白もしていない初恋の失恋で自殺まで行ってしまう甘ちゃんの姪を叱り飛ばし、でも最後はちゃんと道理を教える。かっこよすぎる。
ちなみに、合宿中に流れる挿入歌は、水谷豊が歌う「草の夢」。
しかし、信一…。お前は相当ファザコンだ!それは間違いない。
今回も、父・武に、自分を取るか、敏夫を取るかと言って迫る。
本当に、あんたいくつだよ。
しかし、その前に、敏夫と華江が抱擁していたことを知ってしまうのだから、彼もつらいところだ。
そして、武。今回もいろんな人への説得に奔走している。
敏夫がついに、自分の手から巣立とうとしている。信一が敏夫を追い出したのだが、敏夫は、「先生の教えはすべて覚えている!絶対に忘れません」と宣言し、家を出ていく。敏夫を失ってさびしいやら、でも敏夫の心意気がうれしいやらで、ちょっと脱力状態である。
最後に清司。今回はいつもの乱闘がないので、割合静かな回だった。
でも、乱闘がない代わりに頭脳を使いだしたから、またたちが悪い。
東山の本性見たり、といったところだが、この話が後から効いてくるのだろう。
正彦は、清司を手駒にするはずが、ミイラ取りがミイラになったでこざるの巻。しっかりしろ。
しかしこのドラマ、内緒にしようと相談するそばから次々ばれる。
クラブのママさんが、ホステスに向かって裏口入学の事を清司には絶対もらすなというのを、あっさり当の清司本人がそばで聞いているのだ。
いくらなんでも、話が早すぎである。
壁に耳あり、障子に清司あり、だ。みんなも気を付けよう。
それにしても、清司は大学を乗っ取るために助教授になるとか言っているが、助教授になったとして、彼には既にその実力はない。
いったい何を教えるというのだろう?
第十回はコチラ
「愛する父を殺したい!」
あらすじ
宮島音楽大学では、夏季の音楽合宿が行われ、大沢家の次女・妙子は、義理の兄である敏夫と一緒に行くと張り切っていた。
華江も参加すると聞き、気が進まない敏夫だったが、華江に「この旅行を最後の思い出に、貴方をあきらめることにするから」と説得され、ようやく行く気になり、妹の妙子と思いっきり遊ぶことを約束する。
合宿で楽しく過ごす妙子と敏夫。だが、敏夫と華江は二人きりになったとき、宮島家の孫娘、田代清司の息子である自分たちの運命にはあらがえないことを改めて思い知る。永遠に別れる前にと、お互い本当の想いを告白し合い、抱きしめあってしまう。
それを目撃した妙子は、敏夫への失恋を苦に、自殺を試みる。
かろうじて一命を取り留めた妙子だが、自殺の理由は、大沢家、敏夫にも知られることとなる。妙子の兄・信一は激怒し、武に敏夫のレッスンを辞めないなら、自分が家を出ていくと宣言する。
妙子は、叔父・実に説得され、自分の幼い衝動を反省し、初恋をあきらめ、家族や敏夫に謝るのだった。
敏夫は、信一が家を出る道理はないと、武に対して、大沢家には今後来ないことを告げ、今までの武からのレッスンをすべて自分のものとし、たった一人でコンクールに挑むことを約束する。
武は、敏夫が離れていく悲しみに、弟子はいつか師の手を離れ、師を乗り越える存在となると自身に言い聞かせ、自分を納得させるのだった。
田代清司は、宮島家の娘婿・東山正彦に連れられて行った店のホステスの話から、東山が音楽大学の裏口入学の斡旋をし、クラブのマダムと愛人関係にあることを知る。清司はそれをネタに、東山をゆすり、大学のピアノ科助教授の座を要求するのだった。
清司は敏夫を食事に誘い、自分の計画、宮島音楽大学を乗っ取り、学長や大沢武を追い出す夢を語る。それを聞いている敏夫は、父への殺意がどうしようもなく高まっていくのを、抑えることができなかった。
感想。
はい。妙子ちゃんです。
このドラマの中で、唯一存在感のない人・それが妙子ちゃんだったが、ついに、彼女が主役になる日が来た。
なんと、彼女は敏夫を兄としてではなく、一人の男として懸想していた…と。
なんというか、まぁ、あれだけ堅物の父と兄に囲まれて生きてくれば、ぶっ飛んだ敏夫に惹かれるのも無理はないかというのが人情で。
しかし、この人、足のラインがきれいだ(笑)。最初のほうでもあったが、惜しげもなくきれいな足を披露してくれる。
もうちょっとセリフが多くてもいいかと思うが、演技力の問題だろうか、あまり長いセリフはない。まぁ、でもちょっと悪ぶったお兄さんにあこがれる純粋なお嬢様の役で、しかも妹なので、あまり彼女のドラマが深まっても別の話になってしまうので仕方ないが。
それにしても、石立鉄男の実叔父さんは、いつもいい役をさらっていく。告白もしていない初恋の失恋で自殺まで行ってしまう甘ちゃんの姪を叱り飛ばし、でも最後はちゃんと道理を教える。かっこよすぎる。
ちなみに、合宿中に流れる挿入歌は、水谷豊が歌う「草の夢」。
しかし、信一…。お前は相当ファザコンだ!それは間違いない。
今回も、父・武に、自分を取るか、敏夫を取るかと言って迫る。
本当に、あんたいくつだよ。
しかし、その前に、敏夫と華江が抱擁していたことを知ってしまうのだから、彼もつらいところだ。
そして、武。今回もいろんな人への説得に奔走している。
敏夫がついに、自分の手から巣立とうとしている。信一が敏夫を追い出したのだが、敏夫は、「先生の教えはすべて覚えている!絶対に忘れません」と宣言し、家を出ていく。敏夫を失ってさびしいやら、でも敏夫の心意気がうれしいやらで、ちょっと脱力状態である。
最後に清司。今回はいつもの乱闘がないので、割合静かな回だった。
でも、乱闘がない代わりに頭脳を使いだしたから、またたちが悪い。
東山の本性見たり、といったところだが、この話が後から効いてくるのだろう。
正彦は、清司を手駒にするはずが、ミイラ取りがミイラになったでこざるの巻。しっかりしろ。
しかしこのドラマ、内緒にしようと相談するそばから次々ばれる。
クラブのママさんが、ホステスに向かって裏口入学の事を清司には絶対もらすなというのを、あっさり当の清司本人がそばで聞いているのだ。
いくらなんでも、話が早すぎである。
壁に耳あり、障子に清司あり、だ。みんなも気を付けよう。
それにしても、清司は大学を乗っ取るために助教授になるとか言っているが、助教授になったとして、彼には既にその実力はない。
いったい何を教えるというのだろう?
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