SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

アーチのフラップジャック。

ミステリークッキングです。

注)フラップジャックの名前の由来について、追記しました。生半可な知識ですみません・・・。

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今回は、クッキングママシリーズ第15作、「クッキングママのダイエット」より、
アーチのフラップジャックです。

ゴルディの息子・アーチが作るこのフラップジャック。
アーチが友達やゴルディ、ゴルディの親友・マーラに振る舞ったものです。
ゴルディが料理を教えようとしても、あまりうまくいかないようですが、このフラップジャックに関しては別。凝り性のゴルディに似て、焼くタイミングや温度、材料の見極めは細かいところまで名人芸に達しているとか。まぁ、息子溺愛のゴルディが言うのだから、どこまで信じていいのか分かりませんが…。
とにかく、アーチのこの料理は、ゴルディの旦那様、トムも一気に8〜9枚平らげたというほどおいしいそうです。

さて、フラップジャックといえば、現代で真っ先に思い浮かべるのは、オートミールで作ったザクザクとした平らなイギリスのクッキーでしょうか。
しかし、出来上がったものは、なぜかパンケーキ。
ここが今回のミステリーなのですが、実はこのフラップジャック、シェイクスピアの作品によく出てくる食べ物らしく、さらにシェイクスピアの時代では、パンケーキを表す言葉だったらしいのですね。
それでパンケーキなのに、アーチのフラップジャックという名前になっているようです。

(6/18追記)・・・と思ったら、ウィキベディアのホットケーキの欄ををみると、
アメリカ国内では主にパンケーキ(pancake)と呼ばれるが、ホットケーキ(hotcake)、グリドルケーキ(griddle cake)、フラップジャック(flapjack)といった名称もある(グリドルとは料理用の鉄板の意味である)
と、明確に書いてありました。
また、コチラでは、『アメリカのフラップジャックは鉄板で焼く、厚いパンケーキ、ホットケーキのことを言います。』と、書いてあります。

アメリカでのホットケーキの意味だったんですね。すみません。(追記終わり)

マーラがお昼ご飯を食べたにもかかわらず、デザートとしてさらに平らげるほどおいしい(汗)パンケーキを、
作ってみましょー!

パンケーキとして、10cmで9枚できるレシピですので、半分にして作ってみました。

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材料は、滑らかにしたカッテージチーズ(裏ごしタイプでない場合は、裏ごしておく)卵、バターミルク、サラダ油、万能小麦粉(薄力粉:強力粉=2:1で混ぜ合わせました)ベーキングパウダー、ベーキングソーダ、塩、グラニュー糖です。

卵とバターミルク、サラダ油を混ぜ、カッテージチーズ加える。粉類を混ぜ合わせ、ふるいにかけて液体類に混ぜ、木べらでさっくりと混ぜる。

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熱したフライパンにサラダ油か澄ましバターをひき、60mLずつ生地を流して焼く。

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大きめのフライパンですが、ちょうど10cm位で4枚できました。
表面に気泡があき、周囲が乾いたらひっくり返し、キツネ色になるまで焼く。

ちょっと火加減が弱すぎたのか、焼き色が薄かったですが…。
すごくふんわり焼けました!

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バターとメープルシロップをタップリ…。
って、たっぷりに見えないですが…(笑)。

食む。

美味しい!
ものすごくふんわりふかふかしています。食感はまさしくホットケーキ。この食感は日本人好みだと思いますよ。
ちょっと塩味が強いですが、そこはアメリカンな感じで仕方ないかなぁ。
塩はこの半分の量でもよさそうです。

バニラなどの香料は入りませんが、ベーキングソーダ特有の香りは、焼いている時に少しするくらいで、食べる時は、特に気にならないと思います。
このふんわりさは、やはりバターミルクのおかげなのでしょうか。
カッテージチーズのおかげで、コクと風味が増していると小説では描写されていましたが、・・・正直、特に分からず…。
まぁ、カッテージチーズなしのものと比べてみないとちょっと私の舌ではよく分かりませんでした…(爆)。

アメリカンパンケーキの生地って、もっとゆるいのを想像していたので、ホットケーキみたいなのだったのが、予想外でした。小麦粉のカップでの測り方によっては、もう少しゆるい生地になると思いますが、どうでしょうか。生地が固かったらバターミルクでゆるめるとレシピにあるので、本来はもう少しゆるいのかもしれませんね。
とにかく、今回はとっても美味しかったです!

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召し上がれ!

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グリルド・チキンとペストと日干しトマト詰めポルトベロ・マッシュルーム。

ミステリークッキングです。

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今回は、懐かしい感じで、クッキングママシリーズ第4巻「クッキングママの事件簿」より。
グリルド・チキンとペストと日干しトマト詰めポルトベロ・マッシュルームです。

ようやく凄腕刑事のトムとの結婚式にこぎつけたゴルディ。
最初は、なんと花婿のトムが誘拐されるという事件により、延期になりましたが、その悲しい事件も解決して、晴れて結婚式をやり直します。
最初の結婚式では、花嫁のゴルディ自ら、全ての料理を準備したのですが、二回目は、料理嫌いの親友マーラが、ゴルディのレシピで作ってくれました。
そのレシピがこれ。
どうもマッシュルームのかさの裏の部分に、ソースをかけて、鶏の胸肉を一枚乗っけて焼いたものらしいのですが、マッシュルーム1つの襞の部分に鶏の胸肉を載せる!?
どういうことー!?
日本人が常識的に思い浮かべる、あの小さなマッシュルーム一つの上に胸肉一枚乗っけてみてー!?

ハイ。
この料理のネックは、なんといってもポルトベロマッシュルーム。日本にあるふつうのマッシュルームとは、大きさが全く違うようです。
アメリカではポピュラーな食材らしいのですが、とにかく肉厚で巨大。ベジタリアン用の食材としてもよくつかわれるそうで、一つでステーキやハンバーガーのパテの代わりに使われるなど、食べ応えもあり、風味も抜群のようです。
これが…。
日本だって、きのこの種類にかけては、アメリカにも負けないと思いたいのですが、いかんせん巨大なマッシュルームというのにはなかなかお目にかかれません。
あることにはあるようなのですが、それこそ目玉が飛び出るようなお値段なんですよねー。
季節によっては、しいたけも、巨大なものが出回ったりしますが、なかなか出会えるものでもありません。
以前もゴルディのレシピで、ポルトベロマッシュルームの壁に阻まれたレシピがあったのですが(その時は代用品を使いました)、今回は、ようやくこれなら!と思える食材を調達できましたので、挑戦することにいたしました。

それが。
これだ!

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お分かりですか?
マッシュルームなのですが、メジャーが示す大きさをご覧じろ!
直径10cmあります!
キター!
ようやく出会えましたよ。
出会いはいつも突然に。
なぜか、全国展開のスーパーにありました(笑)。
名前は舟形マッシュルーム。産地は山形。お隣の県でした。本来もっと大きいサイズも栽培、販売されているようです。10cmではまだまだ小さいようですねー。
通販でも買えるようですが、このスーパーで売っていたものは、通販よりもグッと価格が抑えられていたので、購入しました。
まぁ、ポルトベロマッシュルームと同じものかどうかは知りませんが、大きさといい、マッシュルームであることといい、これ以上のものはこの地で望むのは欲張りすぎってもんです。
ちなみに、裏っかわはこんなの。

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さてさて、こうして最大の関門をなんとか乗り越えましたところで。
作ってみましょー!

今回はレシピの半分量を作ります。
といっても、胸肉は一人分一枚となっていて、我が家ではそんなに食べられないので、胸肉は二人分で、一枚使います。マリネ液や調味料は半分の量で使いました。今回はそれで十分でした。
まず、マッシュルームを濡らした布巾(キッチンペーパー)できれいに拭きます。
軸を取ってみじん切りにする。

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つか、見てください。マッシュルームの襞の部分。なかなか毒々しい眺めでありますな。しいたけが苦手な人って、この襞を嫌がる方がいるようですが、これを見ると、ちょっと気持ちが解りました。
みじん切りにした軸と、傘の襞のある方を上にしたものに、オリーブオイルとドライシェリーを振りかけておく。(今回はドライシェリーの代わりに普通の白ワインを使っています。)ふりかけるっていうか、混ぜたものを塗りつける感じですね。室温で1時間おいてマリネする。
鶏肉は、皮や脂肪を取り除き、半分に削ぎ切りにする。小さ目の胸肉を買ってきたつもりですが、それでも大きかったので、1/4程切り取ったものを、半分に削ぎ切りにしました。これに、オリーブオイル、香草入りビネガー(…がないので、ただの酢)、ディジョンマスタード、つぶしたにんにくを混ぜたものにふりかけ、ラップをして、室温で1時間おく。

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この間に、ドライトマトをみじん切りにしておく。

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画像ではわかりづらいですが、ドライトマトは乾燥品なので、お湯で戻しておきました。

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今回はディジョンマスタードとバジルペーストを買ってきました。

グリルを熱して、チキンを1分焼く。魚焼きグリルでいいんですよね?分かりませんが、家のグリルは両面焼きなので、1分だけ焼きました。

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オーブンを200℃に温めておき、マッシュルームの襞の部分に、バジルペーストを塗り付け、ドライトマトのみじん切りを載せておく。

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この上に、みじん切りにした軸を乗せ、

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グリルした胸肉を乗せ、オーブンで焼く。今回は小さ目なので15分ほど焼きました。

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出来上がり!
ものすごくいい香り!
焼いている間に、マッシュルームのエキスやらペーストやドライトマトのエッセンスが染み出て、ちょうどソースが出来上がっている感じ。
しかし、胸肉がドーンと鎮座ましましており、はっきり言って、どうナイフを入れたらよいものか、迷う…。
思い切って切る!

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おお…。
予想しておりましたが、ちょっと肉がパサついています…(笑)。
胸肉だしな…。ちょっと焼きすぎたかも。
しかし!
予想以上にマッシュルームが肉厚で、ボリュームがある。
そして、軸の部分もしっかりと存在感を主張しています。マッシュルームの香りもたまりませんね。

食む。

!!
やはり、胸肉がパサついています。
しかし!!

マッシュルームが!!

美味しい!!

いやー、これは予想以上です。
実は、この料理、塩コショウという味付けの王様がレシピに存在しないんですよね。しかも、胸肉にも塩コショウしないということで、実は作りながらかなり不安だったのです。
しかし、ドライトマトとバジルペーストの塩気と、マッシュルームから出るうまみが、それを補って余りある美味しさを生み出しています。
というか、私の腕が未熟なだけなんですけど、はっきり言って、胸肉はいまいちでした。火が通りすぎてぱさぱさになってしまったんですね。正直、マッシュルームとの一体感は感じられませんでした。
でも、胸肉はよけても、マッシュルームの部分だけで十分おいしい。(笑)
いやいや、よけなくても、焼いている間に出来たソースをからめて食べれば、胸肉もそれなりに食べられます(笑)。
もしかしたら、別のもの、味からして、モッツァレラチーズとか載せて焼いた方が簡単でおいしそうかなぁなんて思いましたが。

ゴルディの鶏肉料理は、なぜか胸肉ばっかりだと、再現料理の同志、kabatanさんも指摘なさっておりましたが、とあるサイトでアメリカ在住の方が、アメリカではモモ肉より胸肉の方が高級で人気があると書いてらっしゃるのを読みまして、グルメなゴルディならではだったのだなぁ、と得心しました。

ポルトベロマッシュルームの料理を初めてまともに再現できた回でしたが、胸肉の調理がいまいちでしたね。
それにしても、この舟形マッシュルームはおいしかったです。なかなか手に入る食材ではないと思いますが、又食べてみたいものです。

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虫の知らせのブランチロール。

ミステリークッキングです。

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今回は、ゴルディシリーズで、ダイアン・デヴィットソン著「クッキングママの鎮魂歌」より、
虫の知らせのブランチロールです。

いつものように(笑)、殺人事件に巻き込まれたゴルディ。情報収集のため、以前の知り合いの家を訪問します。
そこでゴルディを迎えたのは、パンを焼くいい香りと柑橘系の香り。優しい未亡人のホリーが、ゴルディにランチを一緒にと、誘ってくれるのでした。
おいしいオレンジマーマレードを包んだブリオッシュとサラダをご馳走になるゴルディ。親切なホリーは、気に入ってくれたなら・・・と、ブリオッシュのレシピまでプレゼントしてくれます。本当においしそうなブリオッシュの描写なんですが、パン生地をこねるゴルディの頭に浮かんでくるのは、殺人事件のことばかり・・・。

今回はそのブリオッシュのレシピです。
で、早速ですが!
ミステリークッキング恒例の、再現への関門です!

第一の関門。
レシピ中のドライイーストの量が1パック!

まぁ、これは以前採用した方式で処理します。
昔のゴルディのパンレシピで、ドライイースト1パックは7gと記載されていたのを思い出して、7gにいたします!
通常と比べて、ちょっと少なめの気がしますが、まぁ許容範囲内かな・・・と。

第二の関門。
これが今回の最大の問題ですわ。
塩の量です。
全体量で小さじ1/2。
小麦粉600〜720gに対して約2.5g。
いろんなブリオッシュのレシピを見てみましたが、明らかに少ないと思いました。
(このとき、私は大きな見落としをしているのですが、それに気づいたのは、パンを作った後だったので、今は見落としに気づく前の話として進めます。)
ほかのブリオッシュの塩の量を見ると、この3倍でも少ないくらい入っているんですよね。
塩ってパンにとってかなり重要なんですよね。
塩味にするだけでなく、発酵の働きを調節したり、生地がだれるのを防いだりする作用があるのです。少なすぎると、ぼけた味になったり、こしのないパンになってしまうそうな。
そんなこんなも頭に浮かんで、勝手に3倍量で計算することにしました。

とりあえず、ここまで関門をクリアー(?)しつつ。

作ってみましょー!
今回は、全量がマフィン型で24個分ということで、1/3量にし、8個作ることにします。

材料はこちら。

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砂糖小さじ1/3、水20mL、インスタントドライイースト2,3g無塩バター38g、蜂蜜40mL、レモン汁小さじ1、レモンの皮のみじん切り小さじ1、オレンジの皮みじん切り小さじ1(私はレモンオイル、オレンジオイルで代用)、塩小さじ1/2、全卵一個+卵黄一個、卵白一個分(卵白は仕上げ用なので冷蔵庫で冷やしておく)
牛乳40mL.小麦グルテンパウダー小さじ1、パン用小麦粉200g〜240g(私は200g使用)
ゴルディのパン作りは、ドライイーストを予備発酵させるところから始まりますが、私はインスタントドライイーストなので、その作業は省略し、お湯や砂糖は、普通の材料と一緒に混ぜ込むことにします。
捏ねはホームベーカリーに任せることにしましたので、牛乳や水を温めるのも省略です。
イーストは、サフの金色(耐糖性あり)を使用しています。

ホームベーカリーで捏ねることにしたので、バターにいろいろ混ぜ込むのは省略してもいいなぁなんて考えたのですが、一応、バターをやわらかくし、ハンドミキサーで混ぜながら蜂蜜、卵を混ぜ込み、レモン汁、レモンオイル、オレンジオイルを混ぜます。
でも、途中で面倒になって、適当に混ぜました。(笑)
ホームベーカリーに強力粉200g、グルテンパウダー小さじ1を入れ、ドライイーストを粉に隠すように入れ、砂糖、塩、水分、油脂類を周囲に注ぎいれる。なぜグルテンパウダーが入るのかというと、蜂蜜が生地をダレさせるからだろうと思われます。

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パン生地コースで捏ねる。
結構時間かかるんですね。20分くらい捏ねていました。

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発酵は30度のオーブンで70分しました。

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もう少し長くしてもよかったかなぁ。
ゴルディのレシピでは、ガスを抜いて10分ベンチタイムをして、分割ですが、私は分割(一つ約50g)して、丸めてからベンチタイムを取りました。(パン教室がそのやり方だったので)

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10分たったら、手で円形に伸ばして、マーマレード小さじ1をふち1cmを残して広げる。

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上と下の生地を折りたたみ、円筒形にして、左右の生地を折りたたむようにして生地を丸める、このとき、生地にマーマレードがつくと、パン生地同士の接着が出来なくなるので注意です。
また、きちんと接着しないと、マーマレードが染み出てきてしまうので注意です。
生地のうちの3個は、チョコレートを入れ込むことにしました。

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オレンジマーマレード40mL、チョコチップ適宜

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で、二倍になるまで二次発酵。35度で55分ほどしました。

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結構時間かかるんですよね。ドライイーストが少なめなせいかなぁなんて考えていましたが。

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まぁ、ここら辺はレシピに時間も明記されていますので、想定の範囲内です。

そして!
ラストミステリー、不思議発見!(草野さん風で)

いよいよ焼きに入りますが、その前に。
レシピでは、卵の扱いが変わっていて、卵の半量は卵黄と卵白に分けておいて、卵白は冷蔵庫にしまっておき、焼く前に泡立てて、パン生地の表面に刷毛で塗る・・・。
泡立てる?
メレンゲ状にしろと?
でも、泡立てないとしたら、単に艶出しのために塗るのに、そんなにたくさん卵白いらないよって話で。
そうは言っても、メレンゲ状にするのに、砂糖とか何も入れないんですよね。
パンに甘味も何もないメレンゲを塗って焼いたパンって、見たことない・・・と思ふ。
まぁ、食べられなくなるわけでもないし・・・。
と自分に言い聞かせて、泡立ててみる。

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刷毛で塗ってみる。

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見る見る泡が消えていく。
やはり、砂糖などを加えないことと、途中で面倒になって、いい加減に泡立てたのが悪かったのか・・・。
(余ったメレンゲは、ほかの卵に混ぜてオムレツにするとふわふわに焼けますよ!)

とりあえず、焼きます!
レシピでは175度で15分ですが、まず190度で5分、180度に下げて7分、175度で3分焼きました。

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出来上がり!

まずまず綺麗に焼けています。
メレンゲがいい感じの風合いになっていますね。
オレンジのいい香りが漂っています!

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食む。

お、美味しい!!
えー!!これは美味しい。
ものすごくやわらかい生地で、ふわふわ。ぜんぜんパサ付きません。
しっとりしています。

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こちらはマーマレード入り。

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こちらはチョコレート入り。
捏ねる時、初めから油脂もすべて入れ込んでしまうため、どうかなぁと思っていましたが、本当に美味しく出来ました。
大満足です。
表面のメレンゲですが、噛むとシュワッと音がして、シャクシャクとした食感で美味しいです。
翌日、トースターで温めて食べましたが、やっぱりやわらかくて美味しい。
しかし、メレンゲは乾燥してポロポロと落ちてきますが(笑)。
別にメレンゲにしなくても問題ないです。
蜂蜜たっぷりというのも、しっとりの原因なのかな。

そう。この生地は、蜂蜜、つまり糖分が非常に多いんですよね。そこで先ほどの塩問題が再燃してくるわけですが。
塩の量というのは、砂糖の量と関係があるらしく、砂糖が少なければ、塩を多く、砂糖が多くなれば塩を少なく配合するのが基本らしいです。
とはいえ、砂糖が多い菓子パンでも、塩の量は最低でもベイカーズパーセント0.5%〜らしいので、やはり元のレシピ中の塩0.4%以下というのは少ない気がしますが。私が考えた塩の量だと、1.25%になります。
先ほど見落としていた点というのはここなんです。蜂蜜の量が多いので、塩が少ないのはある程度許されるようなのですけど、それにしてもやっぱり塩は元のレシピだと少ないなぁという結論でした。
ちなみに、辻調理学校の蜂蜜を使ったレシピだと、蜂蜜が20%に対して、塩は1.4%加えていました。
・・・もう、これ以上は私の頭では無理なので、いいです。
すみません・・・。

とにかく、塩の量は各自で考えていただく必要はありますが、とりあえず私の考えた量でとっても美味しく出来ましたので、お勧めです!

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チョコレート・ストロベリー・パイ。

ミステリークッキングです♪

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今回は、フィリス先生シリーズの、お料理名人の事件簿4「休日には向かないクラブケーキ」より、チョコレート・ストロベリー・パイです。

頼まれて、親戚のB&Bの管理を代わりに務めるフィリス。ちょうど地元のフェスティバルで開催されるデザートコンテストに、何かエントリーしようと考えます。
今回作ったのは、ライバルのキャロリンが出品したパイ。
それにしてもフィリスとキャロリンは、旅先でもデザートコンテストに出品しようというのですから、ほとんどコンテスト中毒ですね。
百戦錬磨のキャロリンが出品したパイは、果たして何位だったのでしょうか。

チョコレート・ストロベリー・パイ。
なかなか手が込んでそうなパイですが、再現、いってみましょう!

まずパイ生地を作ります。
レシピでは、23センチのパイ皿ですが、私は小さめに作ることにしました。
12.5cmのタルト皿です。
パイ皮にチョコレートの液状のフィリングを詰めて焼くタイプなので、レシピに記載はありませんが、あらかじめ空焼きすることにしました。
バターを小さく切って、中力粉、砂糖、塩を混ぜたものの中に混ぜ込みます。

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冷水を加えて、冷蔵庫で寝かせ、パイ皿に敷き込みます。

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パイ用の重しを載せて、190℃で10分焼き、重しを取り除いて180℃で5分間焼いておきます。
チョコレートフィリングを作ります。

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バターと無糖チョコレートを溶かし、牛乳、卵、塩少々、小麦粉少々、バニラエクストラクト少々、グラニュー糖を加え、良く混ぜる。
グラニュー糖の量は、レシピより20gほど減らしました。本来ですと80gほどは入るはずですが。

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パイ皮に注ぎ、175℃のオーブンで30分ほど焼く。
これ、計算がうまくいかなかったのか、パイ生地が厚かったのか、フィリングが少し余ってしまいました(…私としたことが!!)。ので、小さなココットに入れて、同時に焼きました。
焼いている間はかなりブクブクと泡立っています。
良く冷まして…。

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苺を半分に切り、並べます。

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結構うまくいきました!
…が、
本来この上からココアソースをかけるのです。
でも、ソースの量を少なくして作ったところ、ものすごくソースが固くなってしまって、注げなくなったので、断念。
ハーシーのチョコレートソースをかけました。

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出来上がり!

食む。

おお。
チョコレートフィリングは柔らかくて、まるでプリンのようです。(実際、チョコレートプリンの材料ですね)フィリングの柔らかさと滑らかさはかなり意外でした。もっとチョコレートのどっしりした感じを想像していたので。
今回は砂糖を減らしても少し甘めでしたが、苺の酸味を程よく中和してくれるようで、おいしいです。
パイ皮は、やはり液状のフィリングなので、空焼きしていないとちょっと厳しい感じ。空焼きしていないと、ジトッとした感じになるのではないでしょうか。
私は空焼きしておいたので、サクサクとした食感になりましたが。
チョコレートフィリングは元々かなり甘いですが、フルーツの酸味と合わせることを前提として作られているのかな。


キャロリンのレシピは、結構手間のかかるものが多いですね。でもなかなかおいしかったですよ♪特に、プリンみたいなフィリングのおいしさは、日本人にも合っているのではないでしょうか。
上にかけるチョコレートソースは、飾りというか、味的に特にいらないとは思いますが、コンテスト用に派手にする目的にはかなっていますね。

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レモンクリーム・トルテ。

ミステリークッキングです♪

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今回は、自分としては珍しいことに挑戦してみました。
つまり、

ビジュアルを、重視

という。
センス皆無の私に、それは可能なのか!?
志高くも無謀な試みに挑戦してみることにしました。


(しかし、この計画時点で、大きな落とし穴があったことに、私はまだ気づいていない…)

今回は、ハンナ・スウェンセンシリーズ第8作の「チェリーチーズケーキが演じている」より。
レモンクリーム・トルテです。

映画の撮影を町を挙げて協力している、ハンナたちレイクエデンの住人。
ハンナは大学時代の友人で映画のプロデューサーのロスと、レイクエデンインで食事をします。その時に出たデザートがこれ。
作っているのはシェフのサリーですが、レシピはハンナの祖母。イングリットのものなんですって。
レシピを見ると、普通のレモンタルトではなく、メレンゲを乾燥焼きしたものに、レモンクリームを挟んだもののようです。つまり、バシュランのようなものみたいですね。
レモンとメレンゲは私の大好きな組み合わせですので、想像しただけでおいしそうだなぁと思っていたんですよねー。

でも一つ問題が…。
どうもこのデザートは、単にメレンゲをケーキ状に焼いたものにクリームを挟んだだけのため、ゴージャスさに欠けるとのこと。
そこで私は、メレンゲを口金で絞って飾りをつけることにしました。
しかし…。
普段デコレーションとは無縁の私。
メレンゲの絞り出しがうまくいくのかとっても不安でした。
しかも、レシピ通りに作ると、たぶんうちのオーブンでは入りきらないので。
いろいろ脳内シュミレーションを行いつつ、やってみます!

では再現いってみましょー!
レシピでは、メレンゲを直径20cm2台分作りますが、うちのオーブンの天板1枚に
は入りきらないので、16cmを2枚分作ることにしました。
天板2枚で焼くことも考えたのですが、焼き時間と温度が変わってくるかなぁと思って、天板1枚にすることに。
でもレシピの分量は変えず、メレンゲの厚さを変えることにしました。
卵白に対してグラニュー糖は約200gなのですが、まぁ、これは普通ですね。
しかし砂糖が多いだけに、ハンドミキサーがすごく重く感じます。

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メレンゲの粘りがすごいのです。
でもかなりしっかりしたメレンゲが出来ました。
私はちょっと不安だったので、レモン汁を少々加えてから泡立てました。
これを半量ずつに分けて、メレンゲの台を作ります。
一枚は普通に平らに伸ばし、残りの半量の1/3量を平らに伸ばしたものの上に、絞り出し袋に入れた残りのメレンゲでデコレーションしていきます。
こんな感じになりました。

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うーむ、計画性のなさが如実に出たデコレーションですね…。(汗)

で、120℃のオーブンで焼く。レシピとメレンゲの厚さが違いますので、私は2時間ほど焼いてみました。でも途中で焼き色がつきすぎのような気がしたので、110℃に下げています。

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焼き上がり!
平らな方のメレンゲは、中心部分が結構高くなってしまいましたね。
レモンクリームがあるので、伸ばすとき、中心部分はへこませた方がいいと思います。

さて、レモンクリームを作ります。
ここで私は気付いた!!
実は、レモンクリームは半量をメレンゲの間にはさんで、残り半量は、2段のメレンゲの上に伸ばすという一文に…!

ということは、上のメレンゲをデコレーションしたって無駄じゃないのさ…。

すみません。
私、そのレシピの一行を完全にすっ飛ばして読んでいました…。
デコレーションについて、散々悩んだシュミレーションの時間は、完全に水泡に帰したと言っていいでしょう。

またもや、完全再現とはいきませんでしたね。

ま、まぁいいさ。

ゴージャスさに欠けるというハンナの言い分を、私は解決しようとしたまでなんだから。
私にしては、珍しく、チャレンジャー精神を発揮できたんだから…。

いろいろ言い訳しつつ。
レモンクリームを作ります。
レモンクリームの砂糖がまた150g以上必要なのですが、メレンゲにすでに200g使っているという事実に恐れをなした私は、75g程度に抑えることにしました。
そして、レモンのお菓子は、ガンガンに酸っぱいのが好きな私は、レモン汁の量を約2倍にして作っております。
砂糖と卵黄をマヨネーズ状にしたものにレモン汁を加え、レモン皮を加え(私はいつものようにレモンオイルを使いました)、湯煎で3分かきまぜてとろみをつける

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これ、私は3分ではできませんでした。6分以上はやっていた気がします。

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たぶん砂糖が少なく、レモン汁を増やしたせいでしょう。

冷まして、泡立てた生クリームを合わせる。
ここで味見。
酸っぱいけど、おいしい!
やっぱりレモンクリームの酸味はこれくらいなくてはね。
冷蔵庫で冷やす。

組み立てです。
メレンゲにクリームを広げ…。
上からかぶせる

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切り分けて…。

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出来上がり!

レシピを変えたので、やはりクリームはメレンゲの甘さに比してかなり酸っぱいです。
でもメレンゲがかなりねっとりと甘いので、中和されて、酸っぱい!けど甘い!
と、レモンメレンゲパイでしか味わえない醍醐味を感じることが出来ます。
これはこれでいけます。

けれど…、
メレンゲの宿命か、切り分けるのがかなり難しい。
上の画像は綺麗に切り分けられたものですが、すべてをあのように切り分けるのは不可能でしょう。
小さく作って、それぞれのお皿にサーブするのが見た目としてスマートでしょうね。
私のように口金でデコレーションするのではなく、サンドイッチみたいにメレンゲ→クリーム→メレンゲ→クリームと段々に積み上げて一番上に生クリームとレモンの薄切りを載せるのが本当なんですけど、それも小さく作ったメレンゲを重ね合わせればかなり可愛くなるのではないかと思います。

では、召し上がれ!
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トリプルトリート・チョコレート・チーズケーキ・パイ。

ミステリークッキングです♪

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今回はハンナ・スウェンセンシリーズの第12作「プラムプディングが慌てている」より

トリプルトリート・チョコレート・チーズケーキ・パイです。
長い名前です…。

ノーマンと二人でレイク・エデン・インにディナーを食べに来たハンナ。その時のデザートはインのオーナー兼シェフであるサリー特製のトリプルトリート・チョコレート・チーズケーキ・パイでした。

レイクえ・エデン・インのレストランにはカーテンを引いてプライベートを守れる席があるのですが、ハンナはそのカーテンが引かれているのを見るたびに、中に誰がいるのかを知りたがります。ハンナは自分が知りたくてたまらないと素直に言えばいいのに、「母さんなら気になって確かめるでしょうね」なんて言って、遠回しにノーマンにも興味を持たせるようにします。こういう描写を見る度に、ハンナって、母親と自分は違うと、ことあるごとに母・ドロレスの性格の欠点をいちいち言うくせに、結局蛙の子は蛙だと自ら露呈してるのよね、と思います。

まぁ、それは置いといて。

今回のデザート。
とってもこってりしていて、「信じられないくらいおいしかった!」とハンナが大絶賛しています。さらに、「このチョコレートから逃れるには、コーヒーが必要」だと。
うーむ。想像するだけでもカロリーたっぷり、甘さ最高、チョコレートの重みでミシミシ言いそうなチーズケーキですが、ちょっと食べてみたくないですか?

というわけで、非常に危険な香りがしますけど、作ってみましょー!

レシピを見ると、トリプルトリートのトリプルは、パイ皮がチョコレート味、チーズケーキにはホワイトチョコレート、さらにチョコチップが入っているという意味らしいです。
チョコ味のパイクラストは残念ながら見つけられなかったので(バレンタイン時期にどこかで見かけたような気がしたのですが、やっぱりなかったです)、自分で作ることに。
レシピは22cmのパイ皮ですが、今回は、この使い捨て19cmタルト皿を使います。

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というわけで、レシピから19cmタルト型の容量分を割り出して作ります。
さらっと書いていますが(以下略)。

パイ皮ですが、チョコレートクッキーで自作していいとレシピにあったので、オレオクッキーで作ります。

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10個分のオレオからクリームを除いて砕き、溶かしバター40gを加えてしっとりさせ、型にしっかりと敷き詰めます。

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チーズケーキ生地に関しては、基本の材料は以前作ったチェリーチーズケーキと同じですが、材料の割合が変わっている感じですね。しかし、その割合から言って、私は非常に危惧を覚えました。

砂糖が、多すぎる。

と。

クリームチーズに比して、ホワイトチョコレートがかなり多いんですよね。つまり、砂糖など加えなくても、ホワイトチョコの甘味だけで十分なのではないか?と作る前から予想がつくほどに、「甘さ」という目に見えない脅威がレシピから全面にかもし出されてくる内容だったのであります。
しかも、ここにさらにチョコチップが加わるのです。

もうここは、♪経験と勇気だけが友達さ〜@アンパンマン の世界なんですが。

というわけで、砂糖に関しては、最後の最後に味見をしてから加えるという、安全かつ消極的なレシピ改変を加えることにしました。

今回も作るまでに熾烈な脳内葛藤があったことを自分の為に記しておく。

さて。
一通り脳内シュミレーションが終わったところで。

クリームチーズにマヨネーズを加える。

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さらっと書いていますが、これもチェリーチーズケーキで経験済みなので、内心の動揺を隠しながら、さらっと加える。
卵を加えて良くかき混ぜる。ひたすらかきまぜる。

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溶かしたホワイトチョコレートにクリームチーズ生地の一部を加えて、かきまぜ、なじんだらクリームチーズ生地に戻す。

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はい。
味見。
…。

甘い!

いや、普通に甘いです。
普通に日本のレシピでチーズケーキを作るくらいの甘さです。
てか、砂糖いらないです。

今回、砂糖は張り切って省略です。
1gも入れません。

1秒で決心しました。
葛藤もなく。

さて、グラニュー糖をなかったことにした後、バニラエクストラクトを加え、

チョコチップを、レシピにはないですが、少量小麦粉をまぶしてから加える。

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チョコチップは、実際のレシピより20gほど減らして入れました。なんとなく。

先ほどのクッキー皮に入れる。

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なんとぴったり。
我ながら、またしても容量計算の完璧さに戦慄を覚える。(笑)
まぁ、焼いたら生地が溢れるんではないかという戦慄を同時に覚えたことも、あえて付記しておく。

で、焼く!
180℃から160℃で30分ほど。結構焼き色がついて膨らむので、だんだん温度を下げていきました。

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焼き上がり。
あふれませんでした。良かった…。

20分ラックで冷まして、冷蔵庫で冷やして、型から外します。

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おお…。
ここまではいい感じです。

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チョコチップの多さに怯みつつ…。
レシピ通りにホイップクリームを添えて…。

食む。

うん。
なかなかおいしいです。

しかし、やはりこってりしています。
チョコチップが相当多くてぎっしりしているので、ヘビーであることは確かです。
チョコチップはもうちょっと減らしてもいいかな。
そして、やっぱり砂糖は入れなくてもチョコチップのおかげもあって十分甘いです。。
これ以上甘かったら、チーズケーキの味がするのかが心配になりますよ。
そして、
チョコチップが入っている分、チェリーチーズケーキよりこってりしているので、マヨネーズの量も、ちょっと減らしていいかもしれませんね。


まぁ、どう考えてもこってりなチーズケーキになることはお菓子の名前を見ただけで分かり切っていますのでね(笑)。
チョコレートが大好きな人にはお勧めかな。
こってりしたあま〜いアメリカ〜ンなケーキが食べたい時にどうぞ。

とりあえず、召し上がれ!
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ハンナの謎クランベリー・スコーン。

ミステリークッキングです♪

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はい。
来たよ。
来ましたよ!
久しぶりに!

謎レシピが!!

謎スコーン一丁上がりでしたよ!

と言う興奮は、あとに置いといて。

今回はハンナ・スウェンセンシリーズ第12作「プラムプディングが慌てている」より。

クランベリー・スコーンです。

ハンナの自宅で開かれたクリスマスディナーパーティー。
たくさんの料理を準備する中、ハンナが何か忘れてないかしら?と考えます。それに、こましゃくれたハンナの姪っ子・トレイシーが答えます。
「パンは?いつもロールパンとかを出すでしょ?」
それを聞いて、ハンナは焼いておいたクランベリースコーンを取り出すのでした。

このクランベリースコーン。
どうも得体のしれないものが出来上がってしまいましたよ。
というか、レシピを見たときから、いやな予感はしていたんですけどね。粉に対して水分が多すぎなので。
私が間違っているのかなぁ。
でもまさかここまでとは・・・。

とりあえず、出来上がりは、・・・まぁ、あとにしましょう。

非常に不安になりつつ、作って見ましょー!
スコーン大12個できるということなので、アメリカの大だから、たぶんすごいよ。とアタリをつけた私は、1/3量で作ることを決意。
まず、小麦粉約120gに、グラニュー糖小さじ2、クリームオブタータ(酒石英)小さじ2/3、ベーキングパウダー小さじ1/3、ベーキングソーダ(重曹)小さじ1/3、塩小さじ1/6を混ぜたものに、小さく切って冷やした無塩バター36gを加えて、フードプロセッサーでバターがコーンミール状になるまで混ぜる。

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ここで、注意!
私は無塩バターを使いましたが、これはレシピそのままを忠実に再現したものです。
と言うのは、レシピでは柔らかくしたバターを使う場合は、有塩バターを使うと書いてあるのですが、フードプロセッサーを使う場合は、なんと冷やした無塩バターを使うとばっちり書かれてあるのですね。これが意図したものなのか、編集さんの見落としなのかは、私には判断つきかねます。

それに溶き卵約40g、プレーンヨーグルト約85gを混ぜたものを加え、

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ドライクランベリー(お湯で少しもどしておきます)40gを加え、

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ざっと混ぜ、牛乳40mLを加えて混ぜます。

この時点で、もうこの状態。

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(笑)
スコーンじゃない!
液状ですよ。
仕方ないから、続行。

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!?なんなの・・・これ・・・。
液状。
レシピでは、スープ用スプーンですくって天板に落とす。となっていますが、まさにすくって垂らす状態。
あと、水をつけた指で形を整えるとか言っちゃってますが、できるはずもなく…。

仕方なく、220℃のオーブンで12分きつね色になるまで焼く。

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確かに、きつね色に焼けました。

しかし…。
ぺったんこ。

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意味不明。
謎物体。
恐る恐る、割ってみる。

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意外にも、軽い感じで油っぽくもなく、気泡がたくさんできて、へらべったいながらも、柔らかくふんわりしています。

食む。

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ふーむ…。
なんだこれ。
スコーン、ではないことは確かです。
が、まずくはない。
ふんわりしていて、固くなく、軽い食感。
ベーキングソーダ臭もせず・・・

むしろおいしい

しかし、スコーンではない。
パンみたい。

しいて言えば…。
ホットケーキ…が一番近いか。
ホットケーキの周囲をサクサクにしたものっていうか…。

なんだろう。
非常に不可思議なるものが出来てしまった・・・ッ!

まぁ、単に私の失敗かもしれませんが。
粉の計量がふんわりとしすぎたのかな。(それにしたって、粉の誤差10〜20gで何か変わるとは思えない液体っぷりなんですが)
あれかな、アメリカと日本ではヨーグルトに含まれる水分量が違うとかそういう…。
ちなみに、1カップ240mLのアメリカ式で計量しております。

とりあえず、召し上がれ!・・・で、いいのか?
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サワー・クリーム・チェリー・コーヒーケーキ。

ミステリークッキングです。

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今回は懐かしいところから。
クッキングママシリーズより、第6巻「クッキング・ママの検屍書」

サワー・クリーム・チェリー・コーヒーケーキです。

出資会社のケータリングをすることで経営者トップの失踪事件に巻き込まれたゴルディ。親友のマーラも巻き込まれているということで、仕事の合間に探偵活動です。情報集めを兼ねて銀行家のおやつをケータリングするのに作っていったお菓子がこれ。
レシピ自体は、ゴルディの超素敵な旦那様で刑事のトムのレシピです。
今回のネックは無脂肪サワークリームなのですが、やはり手に入らないので、高脂肪になりますが、普通のサワークリームを使うことにしました。
アメリカに行ったときにでも、本当の無脂肪サワークリームで作ろうと思います。

・・・そんな機会ないけど。

このケーキはコーヒーケーキとなっていますが、コーヒーが入っているわけではありません。アメリカではコーヒーと一緒に食べるようなケーキをコーヒーケーキと総称して呼ぶようなのですね。
で、このケーキはゴルディが作っている描写が本当においしそうで、ずっと作ってみたいと思っていたのですが、今になってしまいました。
年末にいただいたコメントで、やっぱり作ってみよう!と思い立ち、今回の再現になりました。コメントをくださったtobさん、ありがとうございます。
未熟ながら、作ってみました。いかがでしょう。
再現仲間のkabatanさんも、以前に作られていたのですよね。

では作ってみましょー。

今回の問題の材料はチェリーの砂糖煮と無脂肪サワークリームね。

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チェリーはコチラの缶詰を使いました。

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本文では『黒々としたチェリーの砂糖煮をトロリと垂らし込んだ。』となっていますので、黒っぽいチェリーを用意します。
これを半分に切っておきました。

今回は15cm角のケーキ型を使います。ので、分量的にはレシピの1/4強といったところです。
まず無塩バター34gを柔らかくしてかきまぜ、グラニュー糖56gを加えてよく混ぜます。砂糖の量が多いので、砂状になると思います。

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サワークリーム45gを加えてよく混ぜ、ほぐした卵34gを少しずつ加えて滑らかになるまで混ぜます。

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万能小麦粉(中力粉)83gにベーキングパウダー小さじ1/3弱とベーキングソーダ小さじ1/3弱、塩少々、をふるいにかけて混ぜたものを加えてさっくり混ぜる。
まだ粉が残っているうちにバニラエクストラクト小さじ1/3弱、レモンオイル少々を加える。レモンは、本当はレモンの皮小さじ1弱ですが、なかったのでオイルにしました。さらにチェリー約50gを加える。

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(私は分量外の粉を少々振っています)

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さっくり混ぜたら型に入れる。

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型に対して量が少なめに感じられるかもしれませんが、たぶん大丈夫。
180度〜170℃のオーブンで18分ほど焼く。
中心に串を刺して何もついてこなければ焼き上がり。

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出来ました!

焼く前は量が少ないように思えますが、結構膨らむので大丈夫です。
チェリーは、焼く前に意識して全体に散らばるように配置した方がいいと思います。

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切ってみて…。

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食む。

これは・・・。
美味しい!
噛むとチェリーのジューシーさがケーキにじゅわっと染み渡り、口いっぱいにレモンとバニラの香りがふんわりと広がって、とってもおいしい。
中力粉で作っているだけに、しっとりしているのですがざっくりとした食感で、素朴な感じです。
砂糖は減らしていませんが、生地は適度に甘く、私としては甘すぎないと思います。
これは当たりです!
もっと大きな型で作りたい。
お勧めですよ♪
 

召し上がれ!
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ホリー・ジョリー・コーヒー。

ミステリークッキングです。

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今回も、ハンナ・スウェンセンシリーズの最新刊
プラムプディングが慌てている」より。

ホリー・ジョリー・コーヒーです。

クリスマスの買い物をしにクリスマスツリーショップに訪れたハンナと刑事のマイク。体を温める飲み物を片手にショップ内を見物しています。
そこでハンナはマイクから、ボーイフレンドのノーマンのお母さん・キャリーに関する驚くべきことを聞かされるのですが…?
という内容。
この時二人が飲んでいるものがホリー・ジョリー・コーヒーというわけ。

私、第一巻からノーマン派なんですが、このマイクとハンナとノーマンの三角関係にはかなりうんざりです。この巻でも、ノーマンははっきりとプロポーズと取れるセリフをハンナに言うのに、ハンナはあっさりスルー。私がノーマンだったらあきらめるレベルだと思います。前回で決着がついたかに思われましたが、三角関係はまだ続くみたいですね。

それに反して、好印象なのがハンナの母・ドロレス。シリーズ最初のころは自分勝手でただの高慢ちきな人に見えたのですが、近頃では親友のキャリーのことを心配して夜も眠れなかったり、ハンナの妹・アンドリアに母たる者の義務を素敵に諭したりして株がグングン上がっています。(勝手なところはあるんですが・・・)
犬を飼うことを嫌がるアンドリアへ、自分の経験もふまえて、なすべきことを語るドロレスの毅然とした態度は素敵だったなぁと思います。

さて、話をもとに戻して…。
ホリー・ジョリー・コーヒーです。
イメージとしてはスタバのカフェモカみたいな感じでしょうか。
それにオレンジのフレーバーを加え、ホイップクリームを載せます。

作り方はとっても簡単。
アツアツの濃いコーヒーを淹れ、それにカップ一杯作る分のインスタントココアミックス(甘味のあるもの)を加えます。

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これは、普通にココアとして飲めるくらいの量のインスタントココアを入れないとおいしくありません。

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マイクがオレンジフレーバーは、オレンジ風味のリキュールかブランデーでもいいと言っていますので、私はオレンジキュラソーを加えました。

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生クリームに少量砂糖を加え、泡立てます。砂糖はなしでもいいかもしれません。

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ホイップクリームを適量載せて、出来上がり。

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お味は…。
美味しい!
チョコレート風味のコーヒー(ってそのまんまや)。まさにカフェモカ!
それにオレンジ風味が加わってとっても風味豊かです。
生クリームが全体をまろやかにまとめていますねー。
オレンジキュラソーにしたことで、体が指先までぽかぽかと温まって、寒い外で飲むにはぴったりです。
生クリームは省略しても大丈夫ですが、なければもっと手軽にできますね。

私、昔からビチェリンを飲んでみたくてたまらないんですが、雰囲気として、こんなのかなぁって思っています。

召し上がれ!
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ミネソタ・プラムプディング。

はい、お久しぶりのミステリークッキングです。
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実は震災以来、ミステリークッキングやってなかったんですね・・・。
実に10か月ぶりです。
また、いろいろ更新できたらいいですね。

さて、今回はハンナ・スウェンセンシリーズ最新作の
プラムプディングが慌てている」より。
ミネソタ・プラムプディングです。

というか、クリスマスもとっくに過ぎてしまったので申し訳ないのですが。
本当はクリスマスに作りたかったんですけど、忙しくて無理でした。
そして、今回は二重に申し訳ないのですが、名前に偽りありの再現となっていることをお詫びいたします(まぁ、いつもですが)。

ミネソタ・プラムプディングの成り立ちを説明しますと。
ハンナの暮すレイク・エデンはクリスマスシーズン真っ盛りです。
ハンナが営むクッキージャーでは近頃、クリスマスツリーや関連商品を売る『クレイジー・エルフ・クリスマスツリー・ロット』にクッキーを卸しています。その経営者がクリスマスにふさわしいデザートを仕入れたいとリクエストし、そのメニューにプラムプディングを挙げました。ハンナはプラムプディングにはプラムが入っていないことを説明し、それにがっかりした経営者に対して、クッキージャーオリジナルのプラムプディングを提供すると約束します。
そうして生まれたのがこのミネソタ・プラムプディング。
実際のプラムプディングとは、たくさんのドライフルーツやパン粉、スウェットなどを混ぜ、長時間蒸したもの。それをお酒などでコーティングしてから熟成するためにクリスマスまで保存しておくのです。クリスマス当日は、もう一度蒸しなおして、食べるのだとか。私も実際食べたことはないのですが、とても濃厚なものらしく、イギリスの伝統的なお菓子ということです。
しかし、ハンナが作って見せたのは、それとは全く違うものでした。

それでは、張り切っていってみましょー。
まず、今回の再現の最難関。

プラム
であります。
プラムって、日本ではスモモと訳されるのですが、スモモの缶詰なんて、見たことも聞いたこともありません。
「プラムの缶詰」で、検索してみたとしても、

ちょっと何言ってるか分かりませんね

という状態なのですね。
そこで、今回は早々にあきらめて、この際てっとり早く桃缶で試すことにしました。

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プラムの缶詰に関する新情報がありましたら、ぜひこちらまで。
初めに断った、『名前に偽りありの再現』とは、、この件だったのです。

まぁ、気を取り直して。
プディングは、バント型で作られています。
つまりこんな型ですね。

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レシピには、大きさなどは特に記載がありませんが、これまでの経験から、たぶん一つ10カップくらいの容量の型だと予想しておきます。
で、私が持っているクグロフ型は3カップの容量なので、レシピを1/3量に換算することとします。
さらっと書いていますが、ここまでの容量に対する勘を体得するまでに、それこそ血がにじむような無駄な時間を浪費したことだけは、自分の為に記しておきたい。

で。

プラムに対するこだわりさえ捨てれば、材料に特に難しいことはありません。
まぁ、プラムこそがこのレシピの肝心要の肝なので、こだわれよってとこだと思いますが。

レシピは
食パンの6枚切りを3枚弱。
何しろ型が小さいので、6枚切りの厚さの1/2に切っておきます。
最初っからサンドイッチ用のパンを買った方がよっぽど時間の節約になります。

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パンの耳を切って、三角形になるように4分割します。

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油脂を塗ったバント型(私はクグロフ型)に隙間がないように敷き詰めます。

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このとき、型の溝にそって貼り付けるように押し付けると、うまくいきます。隙間などが出来たら、三角形をさらに小さい三角形にして埋めます。この時、下手に長方形などに切らず、三角形にこだわって埋めていくと、なぜかきれいに埋まります。
桃缶は全部で3切れほど使いました。モモは小さく賽の目に切って1/2量を型に入れます。

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ハンナはゴールデンレーズンを使っていましたが、色的に面白いかと思って、私はドライクランベリーを少々入れることにしました。
ここで上からグラニュー糖を5gほど振りかけます。
ここは、レシピと違うのですが、後程なぜ変更したか説明します。
1/8の大きさに切った三角形のパンを上から蓋をするように埋めていきます。

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バター15gを溶かしたものの半量を上からかけます。
ここでかけるバターの量もガクンと減らしてあります。なぜなら、ここの上からさらに生クリームをぶっかけるからです。本来のレシピに従うと、70gは使うべきなのですが、考えるだに恐ろしきことなので、減らしました。つか、いらないだろ・・・。

で、残りのモモを上から入れ、ドライクランベリーを散らし、さらにグラニュー糖5gを振りかけます。

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さらに上にパンを敷き詰め、残りの溶かしバターをかけ、上からスプーンの背などでぎゅうぎゅうと押さえつけます。

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卵140g、生クリーム140mLを混ぜ、グラニュー糖70gを加えて混ぜます。

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追記:はじめの投稿で書くのを忘れていましたが、卵液にバニラエクストラくとを加えて香りづけにしています。

ここで注意なのですが、実際のレシピでは、最後にかける卵液には砂糖は入らないんですね。
先ほどモモに振りかけたときにカップ1/2量(約110g)ずつ振りかけ、最後にパンで蓋をした上からも1/2カップを振りかけるのです・・・。

なんか、ちょっと怖いでしょ?どうなるのか、予想もつかないでしょ?
だから、チキンな私は、卵液にほとんどの砂糖を混ぜて全体に振りかけることにしましたです。お許しください。しかも、砂糖の量は減らしてあります。
全量では相当甘くなると思われましたので。

で、様子を見ながら卵液を流し込んでいきます。

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いや、これがなんとぴったり!
余りもせず、足りなくもなかったのにはホッと安堵の溜息を洩らしました。
これを30分放置して完全にパンとなじませます。
180℃に余熱したオーブンで20分焼き、170℃に下げてさらに10分焼く。

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焼き上がり!
あふれなくてよかったです・・・。
20分冷ましてからお皿に出します。

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おおおおお

正直、こんなにきれいに焼けるとは思っていませんでした。
完全に冷めるまで待ちます。

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ハードソースを添えて・・・

食む。

これは・・・
美味しい!

まぁ、普通にパンプリンなんですが、切り口がこんなにきれいになるとは想像しておりませんでした。きっと切り分けるとくしゃっと崩れるのでは?と思っていたので、キチンとケーキの形を保っているのには感動しました。
モモに振りかけたのと卵液に混ぜた分で80g弱の砂糖を使っています。少し甘めかなという感じはありますが、まぁ許容範囲内ですね。

ハードソースをつけるならもう少し甘くなくてもいいかもしれません。
また、ハードソースの分量はかなり適当で砂糖大幅控え目でやったので、何とも言えませんが、バタークリームと言っても、あっさりとくどくなく食べられましたよ。
もちろんなしで全然問題ありません。

もう少し大きな型で作った方がパンの敷き詰めなどは楽にできると思いますけど、なかなか簡単にちょっと変わったケーキが作れますので、楽しいです。

日本人がプリンと聞いてイギリス人が作るプディングと全く違うものを想像するように、アメリカ人の想像するものとも全く違うのでしょうね。
ハンナはきっと、名前から受けるイメージそのものを具現化したということでしょう。
それは、つまり、ブレッドプディングの応用だったわけなんですね。

召し上がれ!
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