SWEET SWEET SWEET

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ベムは、ベムじゃなかった。

妖怪人間ベムの実写ドラマを先週から見始めました。

私、本家のアニメ版は、小さいころ夏休みのアニメ特集かなんかの再放送のを見た覚えがあるんですよね。
最初、近所のお姉さんに言われて一緒に見た覚えがあるんですが、その後の回は、なぜか一人で見ていたと思います。
とにかく、もんのすごく怖かった。
毎回毎回救いのないお話だっていうのも怖かったんですが、無国籍風というか、どこの国のお話かも分からないところも不気味だったんですよね。
人間になりたい妖怪人間ベム・ベラ・ベロ。
人間になりたいのに、その憧れの人間が、毎回ベムたちを迫害するのも怖かった。
というか、人間の描写が怖いんよねー。
妖怪より人間のほうが怖いっていうか。絵も怖いし。
毎回見終わった後は、心臓バクバク、胃が重いというか、体が重くなるような感覚。とにかく怖かったんよー!
でも見てしまう(笑)。
この最終回、ご存じですか?
救いようがないというか、悲しいラスト。
私は3人が生きていると信じたいですが・・・。

さて、そんなトラウマアニメの実写化。
ベムが亀梨君っていうところで見るつもりはなかったんですけど。
ベムって、あれですよ。
アニメのイメージだと、そんな若くないんですよね。
大人なんですよ。
重みが必要なんですよ。
あれを再現してもらうとしたら、江守徹か、松平健か・・・(それ、海原雄山じゃ!)
まぁ、そんな風に思っていたんですが・・・。

先週なぜか見始めたら・・・。
アレ?
なんで?
目から汗が・・・。

いやー、開始5分くらいで、ベラとベロが「人間になれたら・・・」的なことを話しているのを見て、思わず涙腺がジワリ。
あれー?
私・・・疲れてる?

いやー、実写版のベラとベロの純粋さに、あのアニメの最終回がフラッシュバックして、つい眼がしらが熱くなってしまったとさ。

で、亀梨ベムですが・・・。
結構いい。
なるほどなーって感じです。
まぁ、現代にベムを見せるとしたら、あれでぴったりはまるって感じですね。
まぁ、ベムじゃない・・・って思ったのは仕方ないとして。

榎本明さんの変装が、まんまベムなんですけど、この似せ方は最高です。
出てきたとき、「あれ、ベムじゃん」って言ってしまった。
でも、ベムのかっこうで悪いことはしないでほしい・・・(涙)。

で、今回はベラが主役の回でした。
人間にほのかな恋心を抱いてしまうというお話。
切なかったねぇ。

ドラマのベラは、鞭を持っていないのかなぁ。
杏さんは、ベラにものすごくはまってますね。声の出し方とか、すごくいい。
こういう声の出し方を待っていたって感じですよ。

でも、アニメのベラはすごくかわいそうというイメージでしたね。
女性の格好をしているだけに、化け物とか平気で言われるのは辛かったんじゃないかと思います。
ベラは、特に人間の男から散々に言われていたという記憶が強いです。
ベラを罵倒する言葉は、放送禁止用語がつかわれていたのか、無音になることがあったんですよ。(ピー音ではなく、無音という処理でした)それだけに相当ひどいことを言われているんだろうなぁって、さらに恐怖がつのった覚えがあります。人間形態でもそんな風に罵倒されていたんです。
アニメのベラは、そんなことを跳ね返すくらいの強さを持った人だったと思いますが、それでも心は傷ついていたと思うんですよね。
そんな風に傷つけられたアニメのベラは、人間になれたとして、果たして恋をしたんでしょうか。

ドラマのほうは、3人が少しでも喜べるラストを迎えてほしいなぁと思います。
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