みをつくし料理帖です。
今回は、直接レシピがないので、想像というか、こういうものかなぁと勝手に考えて作ってみました。
けれども、参考にしたレシピはありますので、オリジナルではありません。
第二巻「花散らしの雨」より、「蒸しなすのおひたし」です。
夏の盛りにつる家では江戸っ子の大好きな小鰭の鱠を出したところ、早々に売り切れてしまうほど好評でした。売り切れにならないように、小鰭に代わるものをと思って作った料理がこれ。
蒸した茄子の皮をむいて、濃いめの出汁を吸わせてさまし、冷たい出汁を少な目に張って茗荷をあしらったもの。
これと同じものではないと思いますが、蒸して合わせただし汁を吸わせて冷たくして食べる料理が、「土井勝の家庭料理」に載っていたので、試してみることにしました。
土井勝先生は先に茄子の皮をむいておき、縦に4等分したものを、塩水につけてアク取り蒸す。酢、しょうゆ、かつおだし、昆布、みりん、をひと煮立ちさせて冷まし、ごま油、イリゴマを合わせる。蒸した茄子には塩を軽く振り、すぐにつけ汁につけ、冷ましながら味をしませ、荒熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
出来上がり!
茗荷がないので、胡麻だけです。
こんな感じ。
つけ汁の量が少なめで、ほとんど茄子に吸われてしまったので、皿に出汁を張るほど残っていないので、澪のレシピとは違うと思いますが…。
これが…。
おいしい!!
茄子がまさに口の中でトロンと溶けてしまう!
味もしっかりしみこんで出汁の風味も鮮やかです。
ごま油が入っていますが、くどくありません。
冷たい茄子なので、やっぱり夏にぴったりです。
もう今は秋ですが、秋茄子で作ってもおいしいと思います。
今回は想像で、土井勝先生のお力を拝借しました。
とりあえず、今回の更新で1週間お休みします。