SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

レッド・デビルズフードケーキ。

ミステリークッキングです♪

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今回は、お菓子探偵ハンナ・スウェンセンのクッキージャーシリーズ第14巻「デビルズフード・ケーキが真似している」より。

レッド・デビルズフードケーキです。

このシリーズ読むの、もうやめようかな・・・(汗)。
なんというか、楽屋オチがホント鼻に付くんですよね~。
ドクター・べヴのセリフが一言もないって、小説としてどうなんだろう(笑)。

まぁ、いろいろ不満は後日にでも書くとして。

今回は教会の牧師館が主な舞台です。
レイクエデンの牧師・ボブ・ニュードスンの祖母で90歳のニュードスン夫人。
この人が作るレッド・デビルズフードケーキが絶品で、ハンナの母・ドロレスの出版記念パーティーに出すために、ハンナはレシピを教えてもらいます。
レッド・デビルズフードケーキはチョコレートケーキ。フロスティングたっぷりのケーキです。
名前にレッドと付いていますが、レッド・ベルベッドケーキのように赤い着色料を使っているわけではなく、ココアパウダーを入れた生地がマホガニー色に見えるということのようです。
チョコレートのフロスティングたっぷりでいかにもアメリカ~ンなレシピに見えますが、どんな味なんでしょうか。

レシピは23センチの丸型で焼いたケーキを二段重ねにして、間と周囲にたっぷりとチョコレートのクリームを塗ります。そのケーキ生地に使うのが4カップ分(約410g)のグラニュー糖と、約70gのブラウンシュガー!!しかもチョコレートのファッジフロスティングはコンデンスミルク392gにセミスイートチョコレート336g!いや~、すごいことになりそうです!

23センチのケーキは大きすぎるので、15㎝のケーキを作ることにしました。
そして砂糖の量を調節することにして、グラニュー糖を実際のレシピより20gほど減らして、フロスティングも、チョコレートの半量を無糖チョコレートにして、半量をビタースイートチョコレートとすることにしました。
そして、なぜかこの巻は有塩バターがほとんどのレシピに使われているのですが、あんまり塩が多いのはちょっといやなので(バターとは別に塩もさらに加えるレシピもあり)、勝手に無塩バターを使うことにします。

材料は、
ケーキ生地は15㎝の丸型2つ分で
水100mL、無塩バター(本当は有塩)70g、ブラウンシュガー28g、グラニュー糖150g、無糖チョコレート12g、インスタントエスプレッソパウダー2mL(小さじ1/2弱)、塩小さじ1/5、ベーキングソーダ(重曹)小さじ2/5、ベーキングパウダー小さじ1/10、無糖ココアパウダー20g、全卵50g(M1個)、バニラエクストラクト4mL、薄力粉150g

ファッジフロスティング
ビタースイートチョコレート70g、無糖チョコレート(カカオマス)70g、塩小さじ1/10、甘いコンデンスミルク165g、無塩バター(レシピでは有塩)12g、バニラエクストラクト小さじ2/5

では作ってみましょー!
まずケーキ生地作り。
レシピにはありませんが、薄力粉はふるっておく。

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小鍋に水、バター、ブラウンシュガー、グラニュー糖約40g、無糖チョコレートを入れ、中火にかけてバターとチョコレートが溶けて滑らかになるまでよくかき混ぜる。

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小鍋を火から下ろし、エスプレッソコーヒーパウダーをいれ、混ぜる。
いただきもののインスタントコーヒーがあって助かりました。
(私は溶けるか心配だったので、水10mLほどを取り分けてお湯にし、先に溶かしておいて混ぜました)

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そのまま冷ましておく。
型の準備をする。
15㎝のセルクルを一つしか持っていないので、厚紙でもう一つセルクルを作っておきました。
クッキングシートを底と周囲にしいておく。

グラニュー糖の残りの1/3量をボウルに入れ、塩、ベーキングソーダ、ベーキングパウダーを入れ、泡だて器でよく混ぜる。残りのグラニュー糖の半量をまた加え、さらに混ぜ、ココアパウダーを加えてまた混ぜる。残りのグラニュー糖を全部入れて、またよく混ぜる。

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卵を入れて、よくかき混ぜる。
冷えたチョコレートのソースの半量を加え、よくかき混ぜる。薄力粉の半量を篩いながら加え、よくかき混ぜる。レシピでは低速のスタンドミキサーでよく混ぜるとなっていますので、泡だて器でぐるぐるとかき混ぜました。
残りのチョコレートソースを加えさらに混ぜ、最後に残った薄力粉をふるいながら加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
ゴムべらでひとまぜして、生地がしっかり混ざったら、2個のケーキ型に均等に流しいれる。
175度のオーブンで20から25分または真ん中に楊枝を刺して何も付いてこなくなるまで焼く。

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私、なぜかこれがなかなか焼けなくて、30分かかりました。生地は少なくなっているのになぜなのか。

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型から生地を出してラックの上で完全に冷ます。

フロスティングを作る。
2重鍋の下段に水を張り、上段の底に水が触れないようにして、上段にチョコレート、塩を入れて下段に重ね、中火にかける。
私は2重鍋がないので、小鍋に水を張り、小鍋より口の大きなボウルを上に重ねて使いました。
かき混ぜてチョコレートが溶けたら、コンデンスミルクを加え、かき混ぜながらつやととろみが出るまで熱する。

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火からおろして、バニラエクストラクトを加え、バターを加えて溶けるまで混ぜたら出来上がり。

私は半量を無糖チョコレート、半量をビタースイートチョコレートにして甘さがちょうどよくなりましたので、全量をスイートチョコレートにするのは非常に、非常に危険だ!と言っておきます!!
加えるのはコンデンスミルクですよ!もともと練乳ですよ!
♪よーく考えよー。甘さは大事だよー。うーう、うーう、うううー。(古い)

以前もそうでしたが、コンデンスミルクで作ったチョコレートクリームは油分のせいか、すごくつるんとして、ゴムベラに付かないんですよね。不思議。そしてつやつやです。

さて、冷めたケーキ生地をケーキ皿の上に、一つを平らな面が上に来るように置く。

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平らな面にフロスティングを塗り、

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次は膨らんだ面を上にしてもう一つのケーキを載せ、上面と側面にフロスティングを塗る。

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出来上がり!
おお。

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すっごい迫力。

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15㎝でこれだから、23センチだと一体どうなるのか!
では早速。

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食む。

!おいしい!!
ケーキ生地はしっとりしてほろほろと口の中で溶けていく感じです。ふんわりしていて、決して重い感じではありません。
フロスティングは柔らかく、滑らかで冷えて固まっても固すぎることはなく、生チョコみたいな感じでねっとりしながらも口どけはとてもいいです。
フロスティングに加えた塩がいい感じで効いて、甘味が引き立つ感じになっていますよ。でも有塩バターにしたらしょっぱいどころではなくなるんじゃないかなぁと思いますけど。

うん、これはおいしいです。

しかししかし、私は甘さを調節しているので、実際のレシピで作ったらすんごく甘くなると思いますが(汗)。

そしてやっぱり大きい!
すごいボリュームです。
23センチのケーキで作ったとしたら12人分なんですが・・・え?
円周が72cmだから、12で割って6センチ。半径が12.5㎝だから・・・。
…とにかく大きいです!

12㎝で作ってもよかったなぁって思いました(笑)。
一切れでお腹いっぱいになっちゃうのよね(汗)。

いろいろ調節しましたが、おいしく出来ました。

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召し上がれ!

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ミラの特製野菜のパエリア。

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今回は、デブ・ファイブのダイエットクラブシリーズ第3巻「料理教室の探偵たち」より。

ダイエット継続中のデブ・ファイブ5人。
結構順調に体重は減っているけど、代わり映えしないダイエットの食事やジムでのトレーニングにうんざり気味。そこで気晴らしとして毎週の食事会の代わりに、週一度料理教室に通うことに。料理の先生ミラは明るくてとってもいい人だし、教えてもらう料理も最高においしいのだけど、ジェイムズは体調がどうもすぐれず、さらに恋人のルーシーとは心がすれ違い気味で・・・という内容です。

今回の料理は、ミラの料理教室で作るパエリアです。
明るくて、みんなを包み込んでくれる懐の深さを見せてくれるミラ。今後重要人物になって行きます。

ルーシーが保安官代理の試験に集中するあまり、ジェイムズとの関係や、デブ・ファイブの結束までが危うくなる今回。そんな時殺人事件が起こって、町の新聞記者・マーフィーに協力することになります。

私、実はこの巻がかなり好きだったんですよね~。殺人事件はこの際おいといて(笑)、ジェイムズにとって最高の恋が訪れたんじゃない?って幸せな気持ちになれたんです。
まぁ、今後それだけで終わらないのがこのシリーズなんですが(汗)。

それにしても、このシリーズ、主人公達がダイエット中なのに、料理の描写が本当においしそう!絶対何か食べたくなります!この巻は特に料理教室や感謝祭、クリスマスのエピソードでおいしいものがてんこ盛り(汗)。ダイエット中は読んではいけないシリーズですね。

さて、料理に戻りますが。
このシリーズのレシピがまた「作らせる気ないだろ」シリーズなんですよね~(笑)。
だって、分量が1.2カップとか、0.6カップとか、一体どう量ればいいのか分からないことになっているんですね。
で、例によって原文のレシピを見つけて見てみましたら・・・。
衝撃の新事実が!
なんとこれ、原文はアメリカ式のカップで1カップ240mLなんですが、翻訳で1カップを日本式の200mLに直して下さっているんですね。
なので、翻訳の1.2カップ(つまり200mLの1.2倍=240mL)という表記は、原文では、1カップ(240mL)と書かれています。
これさえ分かれば後は簡単です。いつものように計算しなおせばいいんです!(涙)

このパエリア、玄米を使っています。
私は簡単に使えるウェットタイプの発芽玄米を使いました。
にんにくが全量でなんと8かけ分なので、こちらは1かけだけ使うことにしました。そして、オリーブは省略しました。

材料は、米が2カップ分(480mL)分なので、ちょっと多いかなぁと思って日本の2合分で作ることにしました。

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オリーブオイル大さじ3(小さじ2強+大さじ2強に分けておく)、玉ねぎ大きめ3/4個、にんにく1かけ、玄米(レシピでは長粒米)2合(360mL)、野菜スープストック720mL、トマト粗微塵切り340g(私はパック詰めのを使用)、赤パプリカの微塵切り適量、緑のパプリカ微塵切り(ピーマン使用)適量、なすびの賽の目切小さいの3/4本、ズッキーニ賽の目切り適量、黒オリーブの薄切り大さじ6(私は今回省略)、サフラン少々、塩小さじ3/4、黒胡椒小さじ1/2、
野菜はマッシュルームや、にんじん、セロリ、グリンピースなど、好きな野菜に変更可。適量と書いてある野菜は全体で1~2合程度用意すればいい様子。

では作ってみましょー!
オーブンは200度に温めておく。
フライパンにオリーブオイル小さじ1強を入れて火にかけ、玉ねぎが透き通るまで強火で炒める。レシピとは違いますが、私はここで玄米も一緒に炒めました。
スープストック、サフランを加え、沸騰したら火を弱め、蓋をして30分煮込む。

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その間に別のフライパンにオリーブオイル大さじ2強を入れて火にかけ、にんにく、パプリカ、なすび、ズッキーニ、オリーブ(私は今回省略)、塩コショウを入れ、パプリカが柔らかくなるまで炒める。
野菜を玄米のフライパンに加え、トマトを加えてそっと混ぜ、

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↑この時点でひたひたって水分多すぎなのかな・・・。
アルミフォイルで蓋をして10~15分オーブンで焼く。(本当は油を塗ったキャセロール皿に移すのですが、面倒だったので鍋のまま入れました)

・・・というか、水分が飛ばなくて、なんだかパエリアじゃなくて、リゾットみたいになってしまいました(汗)。
なんでだろう(涙)。トマトの水分が多すぎたのかなぁ。
他のレシピを見るとやっぱり多目なんよね・・。
発芽玄米がウェットタイプだったのがまずかったのか?
煮詰めが甘いのですかね・・・。こげるのが怖くて火を弱めすぎたのか。

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とりあえず、出来上がり!

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では早速・・・。

食む。

うん、味はおいしい。
トマトがよく効いて、野菜たちとよく合っています。
玄米ですが、それほど固い印象はなく、普通のご飯みたいに食べられますね。歯ごたえはもちろんありますが。
でももっと水分を飛ばさないと、パエリアじゃないって感じ(笑)。
今回2合で炊きましたが、玄米だからか食べ応えがかなりあり、1合でもよかったなぁって思いました。

すみません。今回はあんまりうまくいかなかったです(汗)。

でもこの巻のレシピは、料理の先生ミラのレシピという体裁で、ジェイムズのためにお菓子からは塩を抜いてあげるという記載があったりして、なかなか工夫されていると思いました。

とりあえず、召し上がれ!

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デブ・ファイブのダイエットクラブシリーズ。

デブ・ファイブのダイエットクラブシリーズの紹介です。
次回のミステリークッキングにレシピを使うつもりなのですが、あまりに久しぶりなので、紹介記事を書こうと思いました。

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コージーミステリーで、作者はJ.B.スタンリー。
現在まで
『ベーカリーは罪深い』 Carbs & Cadavers
アイスクリームの受難』 Fit to Die
『料理教室の探偵たち』 Chili Con Corpses
『バーベキューは命がけ』 Stiffs and Swine
とんでもないパティシエ』 The Battered Body
の5冊が翻訳されています。

このシリーズは、元大学教授で現在図書館長のジェイムズが、離婚後故郷に戻り、いろいろなストレスからかなり太ってしまっていたところをダイエットクラブに誘われ、週一度ダイエットメニューを持ち寄って食べる「デブ・ファイブ」の一員になることから始まります。
ダイエットに苦しみながらも絶妙なチームワークで殺人事件を解決するうちに、互いに強い絆で結ばれるデブ・ファイブの5人は読んでいて本当に楽しいんですよね。
ジェイムズはとっても繊細で優しい主人公。常に自分の言うことに気をつけて、周りの和を本当に大事にする人です。でも大学教授まで務めていた割には、自分に自信がなく、いつも一歩下がっているようなおとなしい性格。デブファイブのメンバーも、初めは太っていることへのコンプレックスで内向的なんですが、優しい人ばかりで安心して読んでいられますよ。そして仲間に悩みを打ち明けたり信頼しあううち、次第に本来の性格・明るさや、楽天性を取り戻していきます。ジェイムズの故郷の住人は、それぞれ悩みを抱えながらもお互いを思いやり、善意にあふれた人という描写で、読むといつも心がほんわりと温かくなります。
ジェイムズの最初の頃の最大の悩みは、自分が太っていることに加え、実の父・ジャクソンのこと。もともと偏屈で頑固だったのが、ジェイムズの母である妻が亡くなったことで、さらに扱いにくい人になっています。会話さえもろくに出来ない状況が続きますが、こちらも次第に変化が・・・。ジャクソンの変化と、ジェイムズとの交流の変遷もこのシリーズの読みどころだったりします。
ただ、訳者さんに言いたいんですけど、ジェイムズがジャクソンのことを「パパ」って呼ぶのがちょっとなぁ・・・って、気になります(笑)。せめて「とうさん」にして欲しいんですが。
作者のJ・B・スタンリーさんは、とても綺麗な人です。

一応(汗)、コージーミステリーなので、殺人事件もあるのですが、なんというか、デブファイブのそれぞれのエピソードや、それとは別に図書館員の双子が起こす騒動(?)が面白くて、読み続けられるシリーズだと思います。
図書館員の双子が起こすエピソードって、毎回殺人事件と全く関係ないことなんですよね。それでも双子がジェイムズの大事な仲間って印象付けられているのってすごいかもって思います。

毎回いろんなサプライズがあるお話ですが、最新刊では本当に「ええ~!?」ってことが起こります。ジェイムズの人生にかかわることなんですが、ジェイムズも、ジェイムズの家族もものすごく捉えかたが前向きで、日本だったらこうはいかないのでは・・・って、すごく不思議でした。
ネタばれになるので、何を言っているのか分からないと思いますが(笑)。

レシピつきのコージーミステリーではあるのですが、そのレシピにやはりちょっとした問題があり、長らく再現は見合わせていました。
ですが、本文の食べ物の描写が本当においしそうで、作りたい熱が高まり、頑張ってみることにしたんです(笑)。

コージーミステリー初心者の方にもお奨めの本です!
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スタッフド・ズッキーニ。

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今回は、フィリス先生のお料理名人の事件簿シリーズ第3巻「クッキー交換会の隣人たち」より。

スタッフド・ズッキーニです。

クリスマスを前に、殺人事件に遭遇してしまったフィリス。自分が被害に遭いながらも、クリスマスのディナー作りが始まると、嫌なことは忘れて料理に集中します。メニューに野菜が足りないと思って、料理本を見て作ろうと思い立ったのがこれ。

ズッキーニの中身をくり抜いて、赤ピーマンやなすび、トマト、チーズなどを詰めて焼いたものです。お肉やお芋などのメニューが多い中、確かにバランスを考えるといい品かもしれませんね。ズッキーニの緑と赤ピーマンの赤でクリスマスカラーだし!

材料は8人分なのですが、ズッキーニを4本使うので、ズッキーニ半分が一人前の計算のようですね。
一人分で計算するとほんの少しの量になってしまいますが。

材料は、
オリーブオイル玉ねぎ(粗微塵)、ニンニク(つぶしたもの)、赤ピーマン(粗微塵)、なすび(皮を剥いて、賽の目切り)、塩コショウ、バジル(みじん切り)、パセリ(みじん切り)、トマト(賽の目切り)、

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モッツァレラチーズ(おろしたもの)、パルメザンチーズ(おろしたもの)、全粒粉のパン。


では作ってみましょー!

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フライパンでオリーブオイルを熱し、中強火で玉ねぎ、にんにく、赤ピーマンを柔らかくなるまで炒める。
なすびを加え、塩コショウして炒める。
バジル、パセリ、トマトを加え、さらに炒める。

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火から下し、チーズ二種とパンの角切りを混ぜて冷ます。
ズッキーニを洗って縦半分に切り、芯をくり抜く。厚さ5㎜ほどは残しておく。
ズッキーニにスタッフィングを詰める。

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かなり山盛りになる。ほんとに山盛りでした(笑)
200℃のオーブンで10~15分、ズッキーニに火が通るまで焼く。
1㎝幅くらいで切り目を入れ、ズッキーニの形を崩さずに皿に盛る。

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出来上がり!

なんか、まともにできてますね~。
パンが入ったことで、クリスマスカラーというより、茶色っぽくなっているのがちょっと想定外でした(汗)。
このレシピは本文中にも詳しく作り方が載っています。

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では早速。

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食む。

お、なかなか美味しいです!
ズッキーニ自体に味付けはないので、スタッフィングにしっかり塩コショウをしておきましたが、それが正解!
ズッキーニの淡白な味がトマトやパプリカの甘さ、チーズの塩気を引き立てておいしいです。
パンっていらないんじゃない?と思いましたが、野菜の汁気を適度に吸っていて、スタッフィングをベチャベチャとさせない役目をしているのかなと思いました。
ズッキーニが火を通していても形をキチンと保っていて崩れないので、見た目もいい感じです。

召し上がれ!

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メキシカン・ピザ。

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今回は、クッキングママシリーズ第4巻「クッキング・ママの事件簿」より。

メキシカン・ピザです。

結婚式当日に花婿のトムを誘拐されたゴルディ。絶望のどん底で親友のマーラと家に戻ると、大学の合格発表を控えた助手のジュリアンが、ピザを焼いて待っていてくれました。
その時のピザがこれ。
ゴルディが(料理の)芸術家とまでほめるジュリアンのピザ。
どんな味なのかな~?って、ずっと気になっていました。

しかし!
これもまたなにやら不可思議なレシピで。
だって。
ピザのソースが例の謎食材である「ピカンテソース」。
しかも具がなし!
あとはチーズのみ!
そんなことが可能なのか?というか、ピザと呼んでいいの?
しかも、ピカンテソースって辛いよ??
っていうのが長年の疑問でした。
しかし今回、かなり辛さがマイルドなサルサソースを手に入れて、これならそれほど辛さについては心配しなくていいかと思ったので、作ってみることにしました。

で、今回ミステリークッキングに付き物の謎、パンのイーストについての疑問をちょっと解決することが出来ました。
クッキングママシリーズで使われているイーストはドライイーストです。
ドライイーストは、予備発酵といって、粉に混ぜる前に、お湯と砂糖でイーストの働きを活性化させる必要があるんですね。私が使っているのは、その予備発酵が必要ないインスタントドライイースト。
レシピを見ると、普段私が作っているパンに比べ、クッキングママシリーズのイーストはどうも量が多い気がしていたんです。
で、ちょっと調べてみると、ドライイーストはインスタントドライイーストとは製法が違うらしく、用法(適するパン)や、粉に対する必要量も変わってくるそうです。
結論から言うと、使用量は生イースト:ドライイースト:インスタントドライイースト=1:0.5:0.35らしいです。
ネットで調べただけなので、ちょっと正確性は保障しませんが。
というわけで、ドライイーストよりインスタントドライイーストは、使用量としては少ないようです。なので、これから予備発酵が必要なドライイーストの代わりにインスタントドライイーストを使う時は、0.7を乗じた数にして使いたいと思います。

さて、またまた前置きが長くなりましたが。
今回は、22~25㎝のスプリングフォームパン4つ分です。

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スプリングフォームパンとは、底が取れるケーキ型です。ピザをわざわざパイ皿やタルト型ではなく、底が取れて高さのあるケーキ型を使って焼くということに意味があるのかなぁ?と思って、割かし高さのある底取れの使い捨てアルミ皿を使うことにしました。
その型は19㎝だったので、量を少なめにして、ピザ2枚分作れるように計算しました。

材料は(19㎝の底が取れるケーキ型2枚分)
インスタントドライイースト小さじ1(ドライイーストの場合は小さじ1.5)、水144mL、塩1.5mL、砂糖1.5mL、オリーブオイル6mL、中力粉230g、ピカンテソース(私はスイートタイプ)100mL(ピザ一枚に付き50mL使う)、卸したチェダーチーズ200g(ピザ一枚に付き100g使う)、コーンミール適宜、型用オリーブオイル適宜

では作ってみましょー!
今回はインスタントドライイーストを使うので、予備発酵は飛ばします。
インスタントドライイースト、塩、オリーブオイル、砂糖、小麦粉、水を混ぜ、よくこねる。

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私はホームメーカリーにお任せしました。
二倍の大きさになるまで温かい場所で発酵させる。
オーブンを220度に熱しておく。

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スプリングフォームパン(私は底取れのタルト型)の底と周囲にオリーブオイルを塗り、コーンミールを振りかけておく。
ピザ生地のガスを抜いて、生地を2等分する。私はここで10分~20分ベンチタイムを置きました。
用意した型に生地を敷き詰め、周囲に土手を作る。

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表面にピカンテソースを一枚につき50mLずつ塗り、

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チェダーチーズを100gずつ振り掛ける。
オーブンで10~20分、生地に火が通り、チーズが完全に溶けるまで焼く。
私は15分ほど焼いたでしょうか。
出来上がり!

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はい。
ご覧の通り、普通のピザよりすごく膨れてふんわりしています。
焼きたては型一杯に膨らんでいましたので、やはり高さのある型で焼いたほうがいいでしょうね。そして、底が取れる型でないと、はずしにくいと思います。チーズがたっぷりなので、傾けたりするとチーズが流れそうで怖いです。

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このチーズの量!!
周囲の土手になったピザ生地の高さは2センチありますが、ソースが塗られている面は高さ1センチ。それに乗ったチーズは約1cmはある分厚さです!(汗)
これぞアメリカ~ン!
カロリー計算なんて、考えちゃいけません!!

では早速。

食む。

熱い!!
チェダーチーズがものすごく熱いです!(笑)
口の中を火傷しないように注意してください。
そして、ピカンテソース。
ソースだけで具がないピザではあるのですが、ピカンテソース自体にトマトやらチリやら半固形状の具が入っているので、まぁいいかという感じです。
普通のトマトソースに比べると複雑なメキシカンのスパイスが効いて、一風変わった味にはなっていますが、なかなかこれはこれでおいしいです。
心配していたピカンテソースの辛さは、やっぱりチェダーチーズの分厚い層によって、かなりまろやかになっています。
逆に言えば、これくらいチェダーチーズがないと、相当辛くなると思うんですよね~。
それにしても、これはチェダーチーズだから許されるというか、普通のとろけるチーズでこれほどの量を使ったらものすごく油っぽくなったり、くどく重くなりすぎると思いますので、チェダーチーズは用意したほうがいいと思います。チェダーチーズのとろけるソースのような食感が、くどくなりすぎることなく、口の中で溶けていくという感じなんですよね。
それにしてもカロリーのことは恐ろしくて考えたくない(笑)。
ピザ生地はものすごく柔らかくてふわふわしています。
ピザ生地なので発酵は1次だけですが、パンピザタイプなので、発酵はしっかりやったほうがいいです。
型に振っておいたコーンミールがカリカリした食感を生み出して、いいアクセントになっています。

ジュリアンのピザはふかふかのお布団みたいな柔らかで、辛さもマイルドに包み込んでくれるピザでした。

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召し上がれ!

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~おまけ~

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実はもう一枚のピザ生地で、普通の薄いクリスピータイプのピザを作ったんですが、こちらは薄く延ばして焼いたらお皿に乗り切らないくらい大きいのが焼けました(笑)。
ちょっと焼きすぎてしまいましたが、とってもおいしかった♪
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ゴルディのカプレーゼ・サラダ。

ミステリークッキングです♪

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今回は、クッキングママシリーズ第16弾「クッキングママと仔犬の謎」より。

ゴルディのカプレーゼ・サラダです。

ミステリークッキング、今回は大丈夫かなぁ~と思ったら、トマトの分量が書いてなかった・・・(笑)。
なので、また英語の原文を見ました。するとトマトは1と1/2ポンドと判明しました。つまり675gです。
そしてオーガニックのエアルームトマトについては、コチラをご参照ください。
でもチェリートマトでもいいと書いてありますので、今回はチェリートマトにしました。

そして、今回の難関食材。
ドレッシングに使う最高級バジルオイル。これは味の素で普通に売っているんですよね。でも多分これ以外に使うことはない・・・と思って、手作りすることにしました。
ネットで検索した簡単な作り方で。

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オリーブオイル適量にバジル適量を耐熱容器に入れ、

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お鍋に入れて水を周囲に張る。お鍋を火にかけてお水を沸騰させる。火を止め、そのまま自然に冷ます。
出来上がり!

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これだけ。
まぁ、市販のバジル油を買ったことがないので比べることは出来ませんが、オイルにバジルの香りが移って本当にいい匂いです!
バジルの葉は取り去るほうが保存性はいいのでしょうが、すぐ使うのでそのままにしておきました。
そして、チーズにチリエジーネとなっています。
これはモッツァレラチーズのひと口サイズの小さいもの。
私は一応それらしきものを用意しましたが、普通サイズのモッツァレラチーズを小さく切ったものでもいいかなぁと思いました。

では材料です。
全量は4~6人分なので、1/4量で作ることにしました。

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オーガニックのエアルーム・トマト食べやすい大きさにカットする(私はチェリートマトを半分に切りました)約170g、チリエジーネ約55g(私は、北海道日高モッツァレラチーズひとくちチェリータイプ)、新鮮なバジルの葉3枚微塵に切る、ベビーリーフ約180mLそっと洗って水気を切る。
ドレッシング
最高級白ワインビネガー(私の場合、最高級かどうかは不明)大さじ1、ディジョンマスタード小さじ1/2、グラニュー糖小さじ1/16、荒い海塩小さじ1/8、挽きたての黒胡椒小さじ1/16、最高級バジル油(私の場合、最高級というか、自家製)40mL

では、作ってみましょー!

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ボウルにトマトとモッツアレラチーズ、微塵切りにしたバジルを入れて混ぜる。
サラダボウルにベビーリーフを敷く。

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ドレッシングボトルにワイン・ビネガー、マスタード、砂糖、塩、胡椒を入れ、よく混ぜる。そこにバジルオイルを加え、さらに攪拌する。
ベビーリーフにトマト、チーズを載せ、もう一度攪拌したドレッシングを適量注ぐ。
トマトの甘さによって砂糖の量を増やす。

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ドレッシングは入れすぎないこと。
残ったドレッシングは冷蔵庫で保存。

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出来上がり!

では早速。

食む。

バジルの香りがとってもいい感じです。
ドレッシング自体は、いつものゴルディのサラダによく使われているものなのですが、バジル油のおかげで、トマト、モッツアレラチーズによく合う風味になっていますね~。
ベビーリーフのいろんな野菜の苦味や風味がトマトの甘さ、チーズのクリーミーさ、バジルの爽やかな香りとよく混ざり合ってグッドです。
ただ、私はワインビネガーの酸味がちょっと気になるかなぁという気がします。
ビネガーはもう少し控えめでもいいかなぁ。1/4量にしても、ドレッシングは結構余ります。

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召し上がれ!

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テキサス風メキシコ料理のハムとチーズのキャセロール。

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今回は、クッキングママシリーズ第16弾「クッキングママと仔犬の謎」より。
テキサス風メキシコ料理のハムとチーズのキャセロール。です。

クッキングママシリーズに出てくる謎食材。
その名も「ピカンテソース」。

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クッキングママシリーズのメキシコ風料理には大抵使われているんですが、やっぱり日本人にはなかなか馴染みが薄い。というか、売っていない!
いやね、もちろんネットやコストコにはあるらしいんですわ。
私も以前、カルディで見つけて、大喜びで使ったことはある
でも!
それ以来なぜかお店で見つけることが出来なくなってしまいました(笑)。
それに、ネットでわざわざ送料かけて買うとかなり高くなっちゃうしね~。
原材料は、トマト、ハラペーニョペッパー、オニオン、醸造酢、食塩、ガーリック、香料などなど・・・。
以前食べた時は、辛いトマトソースって印象だったんですけど、どうでしょうか。
とりあえず、メキシカンのサルサソースって考えればいいんじゃないかな?

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と思って、今回はこちらを買ってみることにしました。
原材料を見て!

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ほら、ピカンテペッパーとかって書いてるし~。もうこれでいいじゃんって(笑)。
以前ピカンテソースを買ったときは、ホット(辛い!)だったんですね。で、相当辛かったので(汗)、今回はスイートタイプを買ってみました。

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で、味見。
お!
普通のトマトソースみたい。おいしい~・・・ウッ!辛!!
やっぱり辛い~!
トマトソースみたいでおいしいのですが、辛さはかなりあります。後から来る辛さなんですね。
もうこれでいいでしょう。
たくさんあるのに、今回は小さじ2しか使わないので、じゃんじゃん活用していきたいと思います!

今回は、材料の問題のほかに、恒例の(笑)、謎レシピでもありましたよ!
このレシピを見て、多分読者の皆様全員が再現不可能と思われたのではないでしょうか。だって、作り方を見ると、どう考えてもセイボリーなブレッドプディングみたいに思えるのに、材料のブレッドの部分が、「発酵させたパン種(サワードウ)、バターを塗って立方体に形成したもの2個」になっているんだもの!(爆)
え~?どういうこと?
つまり、焼く前の、発酵させた生のパン生地を材料に使えってこと?
そんなの不可能だし、160℃のオーブンで焼き時間が25分、さらに水分を加えて焼くのに、絶対中心部まで焼けるわけがないじゃないですか(汗)。
そういうわけで、再現はあきらめようかと思ったんですが!
ここでまた英語の原文でレシピを発見できました!
原文だと、この部分は「5切れのサワードゥ・ブレッドにバターを塗って、角切りにしたもの(4カップ分)」となっています。つまり、普通のバターを塗ったパンを小さく切ったものだったんですね~。良かった良かった。
サワードウブレッドというものは、近所のパン屋で売っていませんので(多分)、天然酵母のパン屋さんで、ライ麦パンを買って代用することにしました。

そして、グリーンチリは、多分瓶詰めのハラペーニョとかのことだと思われますが、私は獅子唐を使うことにしました。家にあったので(笑)。
さらに、低脂肪ミルクまたはスキムミルクとあるのは、原文だとWhole milkとも表記されていたので、普通の牛乳を使います。

テキサス風メキシコ料理とは、アメリカでテックスメックス(TEXMEX)と呼ばれていて、ポピュラーなようです。

さて、今回も前置きが長くて申し訳ないことでしたが、やっていきます!

材料は、レシピは4人分ですが、いつものように13センチのグラタン皿を使う分量に換算しました。大体0.7人前ですが、アメリカ人の4人前ですから、まぁ、いいでしょう。

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チェダーチーズ卸したもの(私は小さく切りました)34g、ハム30g、ピカンテソース小さじ2、グリーンチリ(獅子唐・ヘタと種を取ったもの)10g、サワードゥのパン(私は天然酵母のライ麦パン)約一切れ(30gほど)、全卵20g、牛乳50mL、唐辛子少々、パプリカ少々、塩少々。

では、作ってみましょー!

オーブンを160℃に余熱しておく。
グラタン皿にバターを塗っておく。

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パンにバターを塗り、小さく角切りにしておく(約160mL分)。

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ボウルにチェダーチーズ、ハムを入れてよく混ぜる。
別のボウルでピカンテソースとチリ(私は獅子唐の微塵切り)をよく混ぜる。
グラタン皿にパンの半量を敷き、チーズとハムの半量を振りいれ、その上にピカンテソースとチリの半量をかける。
パンの残りを重ねていれ、ハム、チーズ、とソース、チリを同じように重ねる。

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ほぐした全卵、牛乳と唐辛子、パプリカ、塩を加えてよく混ぜ、これをグラタン皿にかけて加える。
オーブンに入れて25分、中まで火が通り、黄金色になるまで焼く。
これ、20分ほど焼いたのですが、中心部がまだ生っぽかったので、さらに5分ほど焼きました。
焦げないように注意してください。

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出来上がり!

匂いはとってもいい香りです。
通常のブレッドプディングのように、液体を入れて時間を置いたりしないのが不思議でしたが、一体どうなっているのでしょうか。

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では早速。

食む。


おいしい!
表面のパンは焼けてカリカリなのですが、中心部は卵液を吸ってしっとり柔らか。
それがピリッと辛いトマトソース、まろやかなチェダーチーズと絡んで、おいしいです~。
これはいけますよ~。
チーズ苦手な母がおいしいって食べていましたから、もっと作ればよかったなぁって思ったほどです(笑)。

ピカンテソースの辛さや、加えるチリの辛さで、全然味わいが違うと思いますが、ソースもホットからミディアム、スイートまでいろいろありますし、チリもハラペーニョから日本の青唐辛子、獅子唐(汗)までありますので、お好みに合わせて調節は自在に出来ますね。

召し上がれ!

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キーライム・パイ。

ミステリークッキングです♪

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今回は、ハンナ・スウェンセンのクッキージャーシリーズ第9巻「キーライム・パイはため息をつく」より。
題にもなっているキーライム・パイです。

地元の大規模なお祭り、トリ・カウンティ・フェアで開かれている焼き菓子コンテストの審査員を務めることになったハンナ。ケーキ部門、クッキー部門、パイ部門など、様々なお菓子を味見することになったのですが、パイ部門で出品されたキーライム・パイは、本物のキーライムを使っていて味も申し分なく、1位を獲得しました。

さて、キーライム・パイ。
日本に住んでいると、食べるのは難しいようです。
日本で良く見かけるのはレモンを緑にしたような普通のライム。キーライムとは、アメリカのフロリダ・キーズ産の果物で、普通のライムより酸味と芳香が強く、皮は黄色で小さいそうです。アメリカでも全域に流通していることはあまりないようですね。

昔からキーライム・パイって、本などで目にすることは多かったのですが、実際に食べたことはなかったので、一度作りたいと思っていました。
でも、このパイ、練乳を一度に約400gも使うのです。つまり、缶詰の練乳一つ分!
このレシピに恐れをなして、なかなか手が出せなかったんですよね~。
でも!勇気を出して作ってみることにしました。
本文中でも、キーライムがなければふつうのライムでもよろしいと説明されていますので、日本で手に入りやすいふつうのメキシコ産ライムを使ってやってみます!

レシピはおそらく23㎝くらいのパイ型一つ分のようですが、やはり一度に練乳400gを使うのを恐れた私は、約19㎝の使い捨てパイ型で作ってみようと思います。
フィリングに加える練乳は、レシピより少し減らしてあります。味見をしたら、結構甘かったので、やはりちょっと恐れてしまったのです。そして、そこにさらにグラニュー糖を加えるはずですが、練乳だけで十分な甘さに思えたので、今回は省略しました。なんといっても、今回は上に甘いメレンゲを載せるのですよ。だからバランスを取ってみました。そして、レモンパイ同様、メレンゲに加えるグラニュー糖は安定のことも考えて、少し量を多くしております。

材料は、
クラスト(パイ皮)
市販のもので良いとのことでしたが、今回は自作しました。
グラハムクラッカー94g、溶かしバター45g。

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フィリング
全卵1個g、卵黄2個分、コンデンスミルク200g(本当は240g位なのですが、味見の結果、これくらいにしました)、レモンの皮すりおろし小さじ1/4強(お好みでということで、今回は省略しました)、サワークリーム大匙5、キーライムのしぼり汁大匙5(大き目のライム約2個)。

メレンゲ
卵白2個、クリーム・オブ・タータ小さじ1/4、塩ひとつまみ、グラニュー糖55g。

では、作ってみましょー!

クラスト

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グラハムクラッカーを細かく砕き(フードプロセッサーか、袋に入れて麺棒でたたく)、溶かしバターを加え、しっとりするまでかきまぜる。
型に押し広げ、180℃で約10分弱焼く。

フィリング

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全卵、卵黄をボウルに入れ、コンデンスミルクを加え、よく混ぜる。
サワークリーム、レモンの皮(お好みで)を加え、よく混ぜる。

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ライムの果汁を絞り、加える。
ここで本来ライムにグラニュー糖を加えて溶かしてから、混ぜるのですが、私はグラニュー糖を省略しました。だって甘いんだもん!(笑)
ライムと練乳が混ざると、トロッとした濃度がつく。
パイ型のクラストに注ぎ入れる。
160℃のオーブンで20分焼く。

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型が小さいので、15分ほど経過したら、様子を見てください。私は20分焼いたら、周囲が少し焦げてしまいました。

オーブン出し、ラックの上に置く。
レシピではすかさずメレンゲづくりに取り掛かっていますが、私は一晩冷蔵庫で寝かせることにしました。
キーライムパイは、どうも冷やした方が美味しいらしいのですが、メレンゲを作ってしまったら、冷蔵庫に入れるのは難しいですから。

メレンゲ
卵白のボールにクリーム・オブ・タータ、塩を加え、混ぜる。
高速にした殿堂ミキサーで軽く角が立つまで泡立て、グラニュー糖を加えていき、さらに泡立てる。
しっかり角が立って、ボウルを逆さにして流れてこなければ完成。

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フィリングの上にメレンゲを広げ、クラストの縁までしっかりと覆う。
グラハムクラッカーのクラストがメレンゲにくっついて来たりして、メレンゲが汚くならないよう注意。

表面を好きなように形作って、180℃のオーブンで12分焼く。

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私は230℃のオーブンで5分ほど焼きました。
オーブンからパイを取り出して、冷ます。
お好みで、冷やしても室温でもよい。

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出来上がり!
おお…。
見た目はまるっきりレモン・メレンゲ・パイです。
でも、中身はかなり違うはず…。

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ではさっそく!

食む。


美味しい!
グラニュー糖を省略したからか、練乳を少し減らしたからか、フィリングは焼く前に味見した時よりかなり酸っぱく感じますね~。
でも、やはりメレンゲの甘さが鋭い酸味を中和して、和らげてくれます。
フィリングのねっとりした舌触りを、ふんわりしたメレンゲが包み込んで得も言われぬ美味。
グラハムクラッカーのサクサクしていながらもしっとりしている食感も、美味しいです。
酸っぱいのが好きな私には大好物です!

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今回は練乳も少し減らしてしまいましたが、ライムの酸味がかなりあるので、もしかしたら分量通り240g全部使ってもおいしいかもしれませんね。次回はそうしてみようかな。

これ、キーライムだといったいどうなるのでしょうか。
いつか食べてみたいですね~。

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召し上がれ!

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プエルコ・クバーノ。

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今回は、クッキングママシリーズ第16弾「クッキングママと仔犬の謎」より。
プエルコ・クバーノ(Puerco Cubano)です。
ある事情から、キューバ出身の女性フェルディナンダを家に滞在させることになったゴルディ。もともとキューバで料理人をしていただけあって、料理の腕は最高です。今回はそんな彼女からレシピを教えてもらったトムが、ゴルディのために作ってくれた夕食の一品。
この料理が文庫本の表紙にもなっていますね。

見た目はドライカレーのようですが、レシピを見るとやっぱりミステリー。(笑)
ひき肉450gにデミグラスソースなぜか小さじ2。いやー、絶対少ないでしょー。
しかも、そこにオレンジジュースとライムジュースたっぷり。
いったいどんな味なのか…。
今回は久しぶりに味の点でもかなりのミステリーです!
(キューバには、ニンニク、オリーブオイル、オレンジジュースなどで作るモホというソースがあるようです)

非常に不安なので(汗)、今回は4~6人前なのですが、1/4量で作ってみたいと思います。

材料は、

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無塩バター14g、豚ひき肉110g(今回私はは合挽きを使いました)、ニンニクみじん切り大匙1/2、デミグラスソース小さじ1/2、中力粉大匙1、乾燥オレガノ小さじ1/8、塩少々、黒こしょう少々、オレンジジュース120mL、ライムジュース大匙1、グラニュー糖小さじ1/2、コリアンダーみじん切り大匙4

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これ、私コリアンダーが苦手というか、苦手に決まっているので(汗)、イタリアンパセリを代わりに使うことにしました。ご勘弁ください。

では、作ってみましょー!
フライパンを弱火にかけ、バターを溶かし、ひき肉とニンニクを加えて、よく炒める。
デミグラスを加えてかきまぜる。

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矢印の先にあるのがデミグラスの量です。
デミグラスが少なすぎて本当にこれだけでいいのか不安ですが、続行!
ていうか、多くしたら単純にミートソースになっちゃうもんね。

小麦粉とオレガノ、塩コショウを加え、かきまぜながら炒める。

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オレンジ、ライムのジュース、砂糖を加え、中火にし、かきまぜながら煮詰める。
ここで味見。
!!
うん。
オレンジジュースの味だ(笑)。
え~、なにこれ(汗)。
よく分かりません。
しかししかし!
頑張って続行!
しっかり煮詰めます。小麦粉が入っているのでとろみがつきます。
水気がほとんどなくなるまで煮詰めました。
最後に塩コショウで味を調え、皿によそい、コリアンダー(私はイタリアンパセリ)をふりかける。
ご飯に良く合うって、レシピには書いています。

ご飯に良く合うということで、ごはんと食べてみましょう!

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うーん。
見た目はとっても美味しそうです。
オレンジジュースの味がまだ不安ですが。
早速。

食む。

!!
これは…。

なかなかいける!
…のか???(笑)

いやー、やはり煮詰めたからと言って、オレンジジュース、ライムジュースの味がなくなるわけではなく、はっきり言って、オレンジの甘味はかなり感じます。
でも!
オレガノやニンニクの風味で、ちゃんとご飯と合わせても違和感のない味に仕上がっているんですね~。
あのほんのちょっぴりのデミグラスソースも、効いていると言えば効いているような気もしなくもない(どっちやねん)。
いや、私の乏しいボキャブラリーでは説明が難しいのですが、うーん。
フルーティーな甘さとしょっぱさが不思議にマッチして、ごはんがすすむんですね~。
オレガノがかなり効いているんですよね。
いや、これは不思議な美味しさですよ。

これは、万人におすすめするとは言えないながらも、私の中ではアリの味です!
なかなか美味しいですよ。

召し上がれ!

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グリルド・スラップショット・サラダ。

ミステリークッキングです♪

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今回はクッキングママシリーズ第7巻「クッキングママの依頼人」より。

グリルド・スラップショット・サラダです。

アイスホッケーファンのパーティーにケータリングすることになったゴルディ。
出される料理はアイスホッケー用語にちなんだ名前がつけられています。
ちなみにスラップショットとは、「アイスホッケーで、強いシュートをすること」だそうです。

このクッキングママの依頼人ですが、英語の原題は「The Grilling Season」ということで、ゴルディを初めとしてグリル料理やバーベキューをしている人が出てきます。
というわけで今回のグリルド・スラップショット・サラダ。
グリルドというだけあって、野菜をグリルしているサラダなんですが、これが私いまいちつかめなくて、今まで放置していたレシピなんですけど。日本でグリルと聞いて一番に思い出すのは「魚焼きグリル」ですよね。(断定)
でもいろいろ考えて、ゴルディが言っているグリルって、

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こういうグリルパンで焼くことか、コンロの直火に網状のものを取り付けて焼いているのかなぁって思いました。
でもグリルパン持っていないし、直火で焼くって言ったらやっぱり便利なモノがありますので、手近に魚焼きグリルでやってみることにしました。
あ、このレシピも謎の部分があるのですが、最後にかけるシェリービネグレットっていうドレッシングソースが、4人分でなんと大さじ1。絶対少なすぎる(笑)。でも、今回はネットでも英語のレシピを探すことが出来ませんでした。なので、適当に増量して加えることにします。

レシピは4人分ですが、また大量に出来そうなので、1/3量で作ってみることにしました。
ズッキーニが4人分で3本なので、ズッキーニ1本使いきれる量として、1/3量です(汗)。
材料は、
エクストラヴァージンオリーブオイル小さじ2、塩と挽きたて胡椒適量、にんにく微塵切り小さじ1/2、ズッキーニ中くらいのもの1本、マッシュルーム約65g、玉ねぎ1/3個、とうもろこし2/3本、バジル微塵に切ったもの小さじ2、シェリービネグレット大さじ4(後述)

では、作ってみましょー!

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オリーブオイル、塩コショウ、にんにくをよく混ぜドレッシングを作り、2等分して平皿2皿に入れておく。

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ズッキーニは2センチ幅の斜め切りにし、平皿に入れ、手で優しく混ぜてドレッシングを満遍なく絡ませる。これ、いかにもドレッシングが少ないように見えますが、ちゃんと全体に絡んでしかも無駄がない量になっていますので、大丈夫です。
マッシュルーム適当に切り(「面取りし」って書いてあるけど、意味が分からないので適当に切りました)、玉ねぎは2センチの輪切り、とうもろこしは丸のままもう一つの平皿に入れ、同じようにドレッシングを絡める。

魚焼きグリルを余熱し、オーブンは200度に余熱しておく。
ズッキーニをグリルで30秒焼く。(多分焼き色をつける意味かと。別の焼き網に載せて、魚焼きグリルに入れました)ズッキーニを取り出し、焼き色が付いた面を上にしてオーブンにいれ、10分弱焼く。その間、残りの野菜を数分間、両面に焼き色が付くまでグリルする。焦げが酷くならないよう場所を変えたりひっくり返してチェックしたほうがいいです。

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玉ねぎ、マッシュルームはグリルから下ろし、冷ましておく。焼き汁が結構出ます。
とうもろこしに火が通ったら実だけそぎ落とす。
ズッキーニをオーブンから下ろし、マッシュルーム、玉ねぎ、とうもろこしと混ぜる。

シェリーヴィネグレットを作る。
材料

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ディジョンマスタード小さじ1、砂糖小さじ1/4、シェリーヴィネガー大さじ1(なかったので白ワインビネガーを使いました)、オリーブオイル大さじ2、塩と挽きたての胡椒適量

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マスタードと砂糖、ヴィネガーをよく混ぜ合わせる、オリーブオイルを少しずつ加え、さらによく混ぜる、塩コショウで味を調える。


野菜にシェリーヴィネグレットをふりかけ、混ぜてバジルを散らす。
そのままテーブルに出すか、冷蔵庫で冷やして出す。1時間以上冷やしてはいけない。

これ、今気付いたんですけど、「シェリーヴィネグレットをふりかけ」ってなっているんですね。私は和えるんだと思って、絶対少ないと思ったんですけど、振り掛けるなら、まぁ・・・っても、4人前で大さじ1だと味がないんですよね~(汗)。
だからまぁ、味がある程度に量を増やしていいと思いますよ。

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出来上がり!

うーん。
とうもろこしがちょっと多かったでしょうか。
そして、これが大体1人前です。(笑)
あ、バジルをかけ忘れました。

バジルをかけているバージョンはコチラです。

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では早速。

食む。

美味しい!
これはなかなかいけるんじゃないでしょうか。
温野菜のサラダってことで。
ちょっとオリーブオイルが多目(下ごしらえ+ドレッシング)なので、香りが気になる方はいるかもしれませんね。
どうなんでしょうか。レシピを信じて4人前で大さじ1だと、1/3量だと小さじ1.
というか、画像の量で大体1人前です。
ものすごい量でしょう?とってもじゃないけど、一人で食べ切れません。これだけでお腹一杯。
それなのに、小さじ1弱のドレッシング?
うーん、どう考えても少ない・・・(汗)。ので、今回は量を多くしました。
それはともかく、とうもろこしが本当に甘くて、グリルしたことでさらに甘みが際立っていると思うのですが、ドレッシングの酸味と、とうもろこしの甘さ、他の野菜の味がお互いを引き立てあって美味しかったです。

召し上がれ!

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