SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

バターミルクパイ。

普通にお菓子作りなんですが、いや、これはもう人生におけるミステリークッキングというか、幼い頃からのテーマというか、これを食べなければ、死ねないくらいの勢いで食べたかったお菓子がこれです。
バターミルクパイ。
初めて見たのは、マーサ・スチュワート著の、
「パイ&タルト」
の中で。
バターミルクという言葉自体が未知のものだったのもあるのですが、マーサが言うには、普通のパイより、パイ生地が軽く層になりやすいとな。
それはバターミルクの作用であろうと・・・。
なにそれ?
バターミルクって、そんなにすごいの?
しかも、バターと砂糖たっぷりで濃厚なのに、味はレモン風味で、軽い食感?
しかも、注釈ではバターミルクは日本で手に入りにくいので、ない場合は、全量バターにしてもよいとか書いてあるし。
てか、普通に作っても、バターが120gも入るのに、更にバターミルクの分量をバターで代用してしまったら、どんな風なの?
てか、バターミルク、1カップ使うんですけど、それをバターに変えろ?
なら、バターミルクとバターの風味はイコールなのか?

ほらね。
全てが謎でしょ?

作りたい作りたい作りたい・・・。
と考えつつも、前回の記事で書いたとおり、バターミルクとは全ての日本人ベーカーにとって、鬼門なわけです。
だから長らく謎のまま放置されていたわけです。
それがようやく氷解する時がきたのです!!

いま、私は猛烈に感動している!!

てな勢いで、作ってみる!
あ、え〜と、ミステリークッキングに、無理やりこじつけてみると、
ジェフ・アボット著のコージーミステリー(といっていいのかな?)
図書館の親子」
に出てきたかな。
アメリカ南部の料理として、出てきたような気がします。
この作品、第一作の「図書館の死体」は面白くてよかったですけど、続編がぎすぎすしたのばっかりで、ちょっとつまらなかったんですよねー。最終巻の救いようのなさは、もうがっかりだし。登場人物としては、主人公より恋人とか、親友の保安官の方が好きでした。

まぁ、それはいいとして。
本題に入ります。
バターミルクパイ。
これがもう、これぞアメリカ〜ンなレシピでして・・・。
卵いっぱい。砂糖いっぱい。バターいっぱい。バターミルクいっぱい。レモン少し。という感じ。
ボウルの中で出来てくる大量の液体に、
「まて、これ、パイ生地に収まりきれるのか?」
という不安がにわかに湧き出てくるし。
ちゃんとレシピ通りのパイ皿なので、何とか入りましたが!
で、出来上がりがコチラです

b.jpg


うーん・・・。
あまりにも美味しくなさそうな画像で驚いた!
しかも!
やっぱり、パイ生地のふちが焼き縮んでしまった!!
のばしてから、ちゃんと冷凍したのにね・・・。
焼きにはいってわずか5分で私の目論見は打ち砕かれたー!
縮む縮む・・・。
多分、何かがいけないのだろう。
その何かが分かるまでに、私には後どれくらい時間が残されているのだろうか・・・。
遠い目になりつつ、もしかして、フィリングがパイ生地からあふれるのではないかと焦りましたが、何とかギリギリのところで表面張力が働いてくれたようです!
もれずにすんだー!
よかったです。
で、食べます!

b2.jpg


食む。
これは!!

プリン。

みたいな。
確かに、食感は軽い!
なぜ?
あんなにバターが入っているのに!
それほどこってりした感じはしません。
レモンの風味で相殺されているのでしょうか。
美味しい〜!!

我慢できずに、粗熱が取れた時点で切って食べたので、まだすこし温かかったですが、美味しかった!
すかさず2切れ目を食べてしまった・・・。
でもバターの量を考えると、忸怩たる思いがしますが。
実は、レシピを探してみると、バター大さじ3で作るものもあったのですが、意地でマーサ・スチュワートのレシピで作ってみました(笑)

あぁ〜、これでまた一つ、人生で遣り残したことがなくなったよ。
てか、アメリカ行け。行って食べて来いって感じですね。
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