ヒヨコパン。
ミステリークッキングです♪
ミステリークッキングって何?という方は、コチラをクリック!
今回は、クッキングママシリーズ第13巻「クッキングママの遺言書」より。
ヒヨコパンです。
別に、ひよこの形したパンというわけではありません。
弁護士事務所に朝食のケータリングをしているゴルディ。
この日は、翌朝に出すメニューを準備するため、夜の10時に弁護士事務所に料理の材料を運び込みます。待ち合わせしているのは、ゴルディの家のお向かいさんで、事務所で働くダスティ・ラウト。ダスティはゴルディから料理を習おうとしているのですが…。
この時ゴルディが持ち込んだのがヒヨコパンの材料。
ヒヨコパンのヒヨコとは、ガンバルゾーみたいなガルバンゾーと呼ばれるひよこ豆のこと。ひよこ豆入りのパンなのです。
このレシピ、ひよこ豆さえ入れれば作れそうなのですが、また問題が。
第一のミステリー。
またもや入っていたよ。
パン発酵促進剤・ブレッドドゥエンハンサーが!!
これね、またヨランダのキューバンブレッド参照なのですが、取り合えず、日本では超手に入りにくい添加物。
なので、キューバンブレッド作ったときの材料でもう一度作ろうかなぁって思ったのですが、でもこれだと、材料に入っているので仕方ないんですが、ちょっと生姜の風味が気になるんですよね〜。ほんの少量なのですが、どうしても味や香りがしてしまう。
そこで!
またもや救世主のクオカ様。
ありましたよ。
それらしきものが!
これ。
プリマナチュラという、たぶん今回の目的に見合う添加物。
パンって、小麦粉以外のグルテンを含まないものを加えると、発酵しにくくなって、ふんわりとした食感でなくなることがあるんですよね。それを解決するのがこれということらしいです。
ほかのサイトで探しても、わずか50gで売っているのは、クオカさんだけ!と思いましたので、これを選びました。
アメリカで売っているものとは違うと思いますが、このプリマナチュラだと、特に気になる風味などはないということです。
ちなみに、こちらは粉に対して0.3〜0.5%加えるとのことでした。
第二のミステリーは、パンの主役である、ひよこ豆について。
ひよこ豆は、普通に水煮缶とモラセスを混ぜてピューレにして使うのですが、その使い方が大問題。
だって、ひよこ豆カップ1と2/3を糖蜜(モラセス)1/2をミキサーに入れ、豆の形がなくなるまで、攪拌、カップ1分計量して残し、あとは捨てる。
…大事なことなので、2度言います。
カップ1分計量して残し、 あとは捨てる。
ここー、テストに出るからー、ちぇっくなー。
はい、リピートアフタミー
あとは捨てる。
って!!
もう、神をも恐れぬ所業。
どういうことなの…。
大体さ、ひよこ豆カップ1と2/3がどれくらいの重量なのか、缶詰をどのくらい買えばいいのかもさっぱり分からんし。
また禿るくらい悩んで、検索して、ひよこ豆水煮缶一缶全量が400gだとすると、そのうち固形物の量は、220gということが判明した。
つまり、缶詰の内容物のうち、180gは水。
この水情報は、私にとって何の意味もなさないことが後に判明するが、こういう一見無駄と思える情報の積み重ねが、犯罪捜査には何より大事で…って、話が変わってきたが。
いや、実際は缶詰一つのひよこ豆が220gって言うのは収穫だったね。
とにかく、あとは捨てるという、何とも不可解で猟奇的な犯行声明(レシピ)により、捜査現場(脳内シュミレーション)は大混乱の様相を呈するのであった。
ひよこ豆だって、モラセスだって、決して安い代物じゃぁないのだよ。
そうそう捨ててたまるかってんだ。
本音はそこなのだが。
で、いろいろ、また激烈な脳内シュミレーションの結果、ひよこ豆132gに対して、モラセス72mLが妥当なんじゃないかって落ち着いたよ。
でもね、これだとたぶんいくらか「あとは捨てる」ことになるから、そのうち微妙に減らして、ひよこ100gモラセス51mLでいくことにしたよ。
でもって、ひよこ豆つって、探してきたのがこれ。
なんだよ。ひよこ豆単体ってないのかい。
ないんですねー。これが。
輸入食材店ならあるんですけど、それだと大きすぎて、本当に余ってしまうので、なんというか、ミックスですけどこれで。
で、最初ミックスの中から、ひよこ豆だけ選んで使おうと思って拾ったら、
50gくらいしかないでやんの。
で、仕方ないからミックスのまま使うことに(笑)。
もうさ、豆は豆なんだから、いいんじゃないかってことで。(酷)
そんなこんなで、作り上げたのが。
これ。
味噌にしか見えませんな。
まぁ、そんなこんなで、とにかく勘弁。
ちょっと少なめですけど、まぁいいでしょう。
第三のミステリー。というか、難関。
このレシピ、実はホームベーカリーで作ってんのよね。
で、ホームベーカリーっつっても、日本みたいに1斤分とかって書いてくれるわけではなく。(てか、一斤って、思いっきり日本の単位)
例によって例のごとく、分量計算なわけですが、ホームベーカリーという、まるっきり機械に任せる以上、間違いは許されないわけですよ。
少なくても焼き時間の調節ができないため、焦げすぎるかもだし、多すぎても、生地が型からあふれて大惨事っていう可能性もある。
またまた頭がはげそうなくらい悩んだ。(もういや)
で、うちのホームベーカリーってパナソニック製なんですが、そのパナソニックのHPで出しているレシピのポテトパンを参考にして、ペースト状のものを加えるならば、230gまで粉類は減らしてもよさそうだ。とあたりをつけ、全体量の60%の計算でいくことに。
で、悪戦苦闘の脳内シュミレーションの後、割り出したレシピがこれだ!
ひよこ豆100g+モラセス約50mL(ペースト状にして、144mLにする)、 それとは別にモラセス9mL、水140mL、インスタントドライイースト9mL、パン生地発酵促進剤(プリマナチュラ)1.2g、強力粉144g、全粒粉72g、塩6g、オートミール20g、脱脂粉乳12g、サラダ油18g、全卵36g
いかがでしょう。
粉類は、オートミールを混ぜても236gであります。
デモ!やってみないとわからんね。
というわけで、作ってみましょー!
とりあえず、イーストを除いた全部をパンの型に入れる。
多い。
この混沌。
今までにない状況。
軽く恐怖。
仕方ないね。
続行!!
ちょっとイーストが多い気がしないでもないけど。
で、イーストをセットして、食パンコーススタート!
4時間後。
こんなんでましたけどー!
ちょっと・・・。
大成功じゃない?
実はね、途中で蓋を開けて発酵状況などチェックしてみたんですけど、もう、明らかに生地量が多くて、最終発酵の焼きに入る直前なんて、型からものすごいはみ出ていたんですよね。え、これから焼くんですよね?これ以上膨らんだら、絶対蓋にくっつくー!ってくらい、膨らんでいたんですよ。
でも、焼けてみると、こんな感じ。
ちょうど良いじゃないの!!
もしかして、過発酵でちょっと沈んだんですか?
どうなんでしょうか。
まぁ、気にしない!
で、切る!
おお・・・。
ものすごくやわらかく、しっとりふわふわでございます。
ちょっとキメが荒い気がしますが、そこは強力粉オンリーじゃないし。
でも、全粒粉やオートミールが入っている割には、柔らかふわふわしっとりで。
これって・・・。
多分、プリマナチュラ(添加物)のせい!?
早速
食む。
おいしい!
正直、豆が入っているのかどうかなんてわかりませんが(汗)、しっとりしてふわふわで、クラストも柔らかで、おいしいです。
過発酵だと、すっぱいって言いますけど、特に酸味も感じず。
てことは、これでちょうど良かったんでしょうか。
モラセスの風味のせいか、イースト臭さも特に気になりませんね。
多分、成功。
とりあえず、おいしく食べられたら、それでいいのよ!
で、パンの途中経過を見てなぜこのレシピがホームベーカリーを使うのか理解できたような。つまり、水分量がすごく多くて、べちゃべちゃで扱いにくい生地なんですよねー。多分そんな理由かと。
頭が混乱するほど悩んだ結果としては、満足出来るものだったと思います。
そして・・・。これもやはりオートミールが入っているせいか、お腹快調・・・(笑)。
召し上がれ!
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今回は、クッキングママシリーズ第13巻「クッキングママの遺言書」より。
ヒヨコパンです。
別に、ひよこの形したパンというわけではありません。
弁護士事務所に朝食のケータリングをしているゴルディ。
この日は、翌朝に出すメニューを準備するため、夜の10時に弁護士事務所に料理の材料を運び込みます。待ち合わせしているのは、ゴルディの家のお向かいさんで、事務所で働くダスティ・ラウト。ダスティはゴルディから料理を習おうとしているのですが…。
この時ゴルディが持ち込んだのがヒヨコパンの材料。
ヒヨコパンのヒヨコとは、ガンバルゾーみたいなガルバンゾーと呼ばれるひよこ豆のこと。ひよこ豆入りのパンなのです。
このレシピ、ひよこ豆さえ入れれば作れそうなのですが、また問題が。
第一のミステリー。
またもや入っていたよ。
パン発酵促進剤・ブレッドドゥエンハンサーが!!
これね、またヨランダのキューバンブレッド参照なのですが、取り合えず、日本では超手に入りにくい添加物。
なので、キューバンブレッド作ったときの材料でもう一度作ろうかなぁって思ったのですが、でもこれだと、材料に入っているので仕方ないんですが、ちょっと生姜の風味が気になるんですよね〜。ほんの少量なのですが、どうしても味や香りがしてしまう。
そこで!
またもや救世主のクオカ様。
ありましたよ。
それらしきものが!
これ。
プリマナチュラという、たぶん今回の目的に見合う添加物。
パンって、小麦粉以外のグルテンを含まないものを加えると、発酵しにくくなって、ふんわりとした食感でなくなることがあるんですよね。それを解決するのがこれということらしいです。
ほかのサイトで探しても、わずか50gで売っているのは、クオカさんだけ!と思いましたので、これを選びました。
アメリカで売っているものとは違うと思いますが、このプリマナチュラだと、特に気になる風味などはないということです。
ちなみに、こちらは粉に対して0.3〜0.5%加えるとのことでした。
第二のミステリーは、パンの主役である、ひよこ豆について。
ひよこ豆は、普通に水煮缶とモラセスを混ぜてピューレにして使うのですが、その使い方が大問題。
だって、ひよこ豆カップ1と2/3を糖蜜(モラセス)1/2をミキサーに入れ、豆の形がなくなるまで、攪拌、カップ1分計量して残し、あとは捨てる。
…大事なことなので、2度言います。
カップ1分計量して残し、 あとは捨てる。
ここー、テストに出るからー、ちぇっくなー。
はい、リピートアフタミー
あとは捨てる。
って!!
もう、神をも恐れぬ所業。
どういうことなの…。
大体さ、ひよこ豆カップ1と2/3がどれくらいの重量なのか、缶詰をどのくらい買えばいいのかもさっぱり分からんし。
また禿るくらい悩んで、検索して、ひよこ豆水煮缶一缶全量が400gだとすると、そのうち固形物の量は、220gということが判明した。
つまり、缶詰の内容物のうち、180gは水。
この水情報は、私にとって何の意味もなさないことが後に判明するが、こういう一見無駄と思える情報の積み重ねが、犯罪捜査には何より大事で…って、話が変わってきたが。
いや、実際は缶詰一つのひよこ豆が220gって言うのは収穫だったね。
とにかく、あとは捨てるという、何とも不可解で猟奇的な犯行声明(レシピ)により、捜査現場(脳内シュミレーション)は大混乱の様相を呈するのであった。
ひよこ豆だって、モラセスだって、決して安い代物じゃぁないのだよ。
そうそう捨ててたまるかってんだ。
本音はそこなのだが。
で、いろいろ、また激烈な脳内シュミレーションの結果、ひよこ豆132gに対して、モラセス72mLが妥当なんじゃないかって落ち着いたよ。
でもね、これだとたぶんいくらか「あとは捨てる」ことになるから、そのうち微妙に減らして、ひよこ100gモラセス51mLでいくことにしたよ。
でもって、ひよこ豆つって、探してきたのがこれ。
なんだよ。ひよこ豆単体ってないのかい。
ないんですねー。これが。
輸入食材店ならあるんですけど、それだと大きすぎて、本当に余ってしまうので、なんというか、ミックスですけどこれで。
で、最初ミックスの中から、ひよこ豆だけ選んで使おうと思って拾ったら、
50gくらいしかないでやんの。
で、仕方ないからミックスのまま使うことに(笑)。
もうさ、豆は豆なんだから、いいんじゃないかってことで。(酷)
そんなこんなで、作り上げたのが。
これ。
味噌にしか見えませんな。
まぁ、そんなこんなで、とにかく勘弁。
ちょっと少なめですけど、まぁいいでしょう。
第三のミステリー。というか、難関。
このレシピ、実はホームベーカリーで作ってんのよね。
で、ホームベーカリーっつっても、日本みたいに1斤分とかって書いてくれるわけではなく。(てか、一斤って、思いっきり日本の単位)
例によって例のごとく、分量計算なわけですが、ホームベーカリーという、まるっきり機械に任せる以上、間違いは許されないわけですよ。
少なくても焼き時間の調節ができないため、焦げすぎるかもだし、多すぎても、生地が型からあふれて大惨事っていう可能性もある。
またまた頭がはげそうなくらい悩んだ。(もういや)
で、うちのホームベーカリーってパナソニック製なんですが、そのパナソニックのHPで出しているレシピのポテトパンを参考にして、ペースト状のものを加えるならば、230gまで粉類は減らしてもよさそうだ。とあたりをつけ、全体量の60%の計算でいくことに。
で、悪戦苦闘の脳内シュミレーションの後、割り出したレシピがこれだ!
ひよこ豆100g+モラセス約50mL(ペースト状にして、144mLにする)、 それとは別にモラセス9mL、水140mL、インスタントドライイースト9mL、パン生地発酵促進剤(プリマナチュラ)1.2g、強力粉144g、全粒粉72g、塩6g、オートミール20g、脱脂粉乳12g、サラダ油18g、全卵36g
いかがでしょう。
粉類は、オートミールを混ぜても236gであります。
デモ!やってみないとわからんね。
というわけで、作ってみましょー!
とりあえず、イーストを除いた全部をパンの型に入れる。
多い。
この混沌。
今までにない状況。
軽く恐怖。
仕方ないね。
続行!!
ちょっとイーストが多い気がしないでもないけど。
で、イーストをセットして、食パンコーススタート!
4時間後。
こんなんでましたけどー!
ちょっと・・・。
大成功じゃない?
実はね、途中で蓋を開けて発酵状況などチェックしてみたんですけど、もう、明らかに生地量が多くて、最終発酵の焼きに入る直前なんて、型からものすごいはみ出ていたんですよね。え、これから焼くんですよね?これ以上膨らんだら、絶対蓋にくっつくー!ってくらい、膨らんでいたんですよ。
でも、焼けてみると、こんな感じ。
ちょうど良いじゃないの!!
もしかして、過発酵でちょっと沈んだんですか?
どうなんでしょうか。
まぁ、気にしない!
で、切る!
おお・・・。
ものすごくやわらかく、しっとりふわふわでございます。
ちょっとキメが荒い気がしますが、そこは強力粉オンリーじゃないし。
でも、全粒粉やオートミールが入っている割には、柔らかふわふわしっとりで。
これって・・・。
多分、プリマナチュラ(添加物)のせい!?
早速
食む。
おいしい!
正直、豆が入っているのかどうかなんてわかりませんが(汗)、しっとりしてふわふわで、クラストも柔らかで、おいしいです。
過発酵だと、すっぱいって言いますけど、特に酸味も感じず。
てことは、これでちょうど良かったんでしょうか。
モラセスの風味のせいか、イースト臭さも特に気になりませんね。
多分、成功。
とりあえず、おいしく食べられたら、それでいいのよ!
で、パンの途中経過を見てなぜこのレシピがホームベーカリーを使うのか理解できたような。つまり、水分量がすごく多くて、べちゃべちゃで扱いにくい生地なんですよねー。多分そんな理由かと。
頭が混乱するほど悩んだ結果としては、満足出来るものだったと思います。
そして・・・。これもやはりオートミールが入っているせいか、お腹快調・・・(笑)。
召し上がれ!
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