SWEET SWEET SWEET

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新潮社『波』6月号・筒井康隆『聖痕』刊行記念特集

「聖痕」の単行本が発売になっていますね。
それを記念してのインタビューがコチラで読めました。
うーん。
金杉君のカギ括弧長広舌、やっぱり作者様の代弁でしたか。
そして、最初の貴夫の独白。
あれはどの年代か不明にしているとのことですが、そうなると、こちらとしては最終回後に大きな何かが起こったと考えたくなるんですけど!って思うのは私だけでしょうか。
だって、失われた得るはずだった感覚を、求めても決して得られない苦悩を表現している独白でしょう?
この独白が私の興味を引き付ける要因の一つでもあったんですよね〜。
でも失われた感覚を求めて苦悩する貴夫なんて、結局本文には出てきませんでした。
悩ましきかな、私が求めても得られなかった貴夫の苦悩…って感じでしょうか。
貴夫が味覚について、完全な体でないのに、自分の味覚が正しいのかって一瞬だけ悩んだときがあったと思いますが、もしかしてそのことだったのですかね。
でもすぐに上から目線に戻っていたから、私の中ではノーカウントです(笑)。

それにしてもこのインタビュアー、もし聖痕の続編があるとしたら、をどり娘の話を夢想するとか言っていて、びっくりしました。私にとって、(ずーっと言い続けていますが)あの娘の話こそ、まったくもって興味が湧かず、あったとしても読みたくない続編なので(笑)。
世の中本当にいろんな人がいますね。
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