SWEET SWEET SWEET

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エミイのジェリーとメグのジェリー その1

物語の食卓です!

今回は、ルイザ・メイ・オルコットの「若草物語」です。

これまた超有名な少女小説ですね。
ルイザ・メイ・オルコットの自伝的要素も多分に含んだ小説で、貧しいながらも、誇り高く、また愛にあふれた四姉妹のお話。
皆さんは、四姉妹の中で誰が好きですか?
美しくて優しく、ちょっぴり虚栄心のあるメグ、独立心が強くて、活発なジョー、はにかみやだけど、音楽が大好きで、誰よりも優しいベス、おしゃれで無邪気だけどちょっぴり我侭なエミイ。
一番の人気は、やはりジョーだと思いますが、私は断然エミイが好きでした。
甘えっ子でかなりの自意識過剰、さらに我侭娘なのですが、なぜか憎めないエミイ。
と言うのも、なんとなく、エミイと自分が似てるなぁ・・・なんて思っていたんですよね。
私って、自分で言うのもなんですが、相当我侭で、自分のことしか考えていない子供でした。
特に、ジョーとエミイが史上最大の大喧嘩をするエピソードでは、エミイのかんしゃくが、すごく身にしみたんです。
私も姉と喧嘩をしたりすると、エミイのように何をするか分からないほど爆発したものです。
今思えば、よく姉は許してくれたものです。
そんなエミイも、家族の危機を共に乗り越えるうちに、我侭を抑制し、皆のために働くことを覚えるのですが・・・、私はどうも成長しませんね(笑)。

若草物語といえば、なんといってもブランマンジェやライムのピクルスが有名ですが、今回は、あえて「ジェリー」を取り上げたいと思います。
タイトルの「エミイのジェリーとメグのジェリー」、何のことだかお分かりでしょうか。
若草物語で、ジェリーのことが強く印象付けられる場面があるのですが、一つは、「若草物語」の終盤、ワシントンにいる両親に宛てた手紙に、エミイが「メグ姉さまは、お夕食のときにジェリーを食べさせてくださいます。ジョー姉さまは、ジェリーは私の性質をよくするから大そうためになるとおっしゃいます」という個所と、クリスマスの夕食では、素晴らしい出来栄えのジェリーをエミイが蜜壷に入り込んだはえのように食べたという個所のエミイの「ジェリー」。
もう一つは、「続・若草物語」で新婚のメグが腕によりをかけて作る「カレンツのジェリー」。

この、エミイの大好きなジェリーと、メグが作るジェリーは同じモノなのでしょうか?
ジェリーには、デザートとしておなじみの、ゼラチンで作るあのプルンとした日本で言う「ゼリー」と、果物を煮詰めて作ったジャムの、「ジェリー」があります。
エミイが好きなジェリーのほうは、「夕食に食べる」という記述から、多分デザートとしての、ゼラチンで固めた「ゼリー」だと思いますが、優美な食べ物が大好きなエミイが満足そうにゼリーを沢山食べる光景は、想像するとコチラまでニコニコしてしまいます。
それに対して、メグが作るジェリーは、多分ペクチンなどで固めるジャムのようなものと考えられます。
最初この記述を読んだ時は、この、メグが作る「ジェリー」の意味が分からず、ジャムが固まらなくらいで、なぜメグが絶望するのだろう?と不思議に思っていました。
大体、
「ジェリーが固まらないの、どうしたらいいでしょう!」って、どういう意味なのでしょう?

また長くなってしまったので、メグのジェリーについては次回にします。
次回は、ジェリーを実際に作ってみました。
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