真実とは、意外と近くにあるもの。
人間とは貪欲な生き物だ。
いつでも見果てぬ夢を追いかけたりする。
それが身の丈に合わぬものであったとしても。
しかし、時としてその夢を追いかけることに疲れるときもある。
そんな時、ふと足を止め、あたりを見回してみると。
追いかけていたものより、遥かに素晴らしいものが既に身近に存在していたことに気付くこともある。
今日はそんなお話。
注)この記事は、過去のパンドーロずっこけ製作記(1,2,3,4,5)を参照してから読んでいただくと、さらに生暖かく見守る気持ちになって頂けるかと存じます。
ていうか。
前回までの苦闘、奮闘、あさってな方向の努力により、終幕を迎えたパンドーロ製作記(1,2,3,4,5)でありましたが。
ますます持ってパンドーロを希求する気持ちは高まるばかりだったんでありますね。
そんな私に、救いの手が現れたのです。
震災以来、ひっさしぶりに三越に行った時のことです。
ブラブラと当てもなくうろついていた私の目に飛び込んできたものが。
これだ!
ちょっ!
パンドーロやんけー!!
あったー!
あれほど憧れていた存在。
求めてやまなかった神仙の甘露とも呼ぶべき食べ物。
それが目の前に!!
いやね、
実は、どうも三越のジョアンに、パンドーロが売っているらしいっていう情報は、以前から掴んでいたんですよ。
でもさ、
今迄散々ジョアンに通っていたにも関わらず、パンドーロのパの字も、知らなかったし、見かけたこともなかったわけですよ。
なもんで、
「どうせ、杜の都になんて、置いてないんでしょ。
どうせ、都会にしか、おいてないんでしょ」
なんて、ひがみ根性入ってたわけなんですよ。
それなのに!!
静かに鎮座ましましておりましたわ。
いや、もう、これは無知ゆえに視野が狭くなっていたのでしょうね。
感動に震える手で、持ち上げてみた。
か、軽っ!!
軽い!
私のパンドーロ(笑)とは、質量が違った!
なにこれー。
ちなみに、1,050円也。(税込み)
あと、どこのソースか忘れましたが、
その三越ジョアンのパンドーロが、現在日本で手に入るパンドーロとしては、最も現地の物に近いとする考察をどっかで見たんですよね。
これは、期待できますぞー。
早速、開けてみる。
ちゃーんと粉砂糖が一緒にパックに入っており、本場のように振り掛ける仕様になっております。
にしても、軽い。
そして柔らかい。
もう見た目からして、そしてもちろん、触ってもケーキとしか思えません。
香りも、ものすごくケーキ。
あの、私のパンドーロのように、ごつごつしたところは、一つもありません。
そして、なんとなく酸味のある香りもする。
そう、ヨーグルトっぽい香りがするんですよ!
思い出して欲しい。
辻料理学校の酵母がヨーグルトであったことを!!
もう、いちいち感動である。
切ってみた。
や、柔らかい!!
そしてしっとりしている!
うおー!
黄金色!!
もう、感動しすぎてわけわからん。
待ちに待ったこの瞬間である。
食む。
・・・。
・・・。
お、美味しいー!!
何だこれ。
本当に柔らかく、ふんわりとしっとりしており、
まるでケーキ。
確かにスポンジケーキのようだ。
バターケーキのようでは、もちろんない。
口の中で溶けていくようだ。
素晴らしい。
私の作ったあれとは、全く違う。
それだけは分かる。
なぜ、私はこれと180度違うものが出来たのだろう。
ますます謎が深まった。
これが完成形とするならば、私がこれからたどるべき道は、なんと遠いことだろう。
そんな想いに捕われ、脱力感を覚える。
これを食してなお、遥かなるパンドーロへの道、新章への扉を開ける勇気が出るか。
かなりの胆力が求められることは間違いない。
気力、体力、技量の充実が成った時、また、挑戦することがあるかも知れない。
今は、その時ではない、と思う。(時間もない)
しばらく、待って欲しい。
しかし、製作時のあの精神的疲労を考えると、1,050円を安いか高いか判断する時、私としては、圧倒的に前者を選ばざるを得ない。
ジョアンのパンドーロがどのような工程で作られているかを、私は知らぬ。
けれども、これから、ジョアンのパンドーロを食す機会が、あるとしたら!
このパンが、色々、本当に色々なあれやこれやの道のりを経てここまで来ている可能性のことを、ふと思い出してもいいかも知れない。
いや、別に、そんなことを思い浮かべなくても、十分美味しいので、やっぱり、忘れた方がいいのかも知れない。
そんなわけで、長々と綴ってきた
遥かなるパンドーロシリーズ(いつ作った)は、一旦終了と相成りました。
今迄読んでくださって、ありがとうございます。
皆様の、身近なパンドーロに関する情報を、待っていたり、待っていなかったり。
それでは、さようなら。
ブログは、普通に続きますんで。
いつでも見果てぬ夢を追いかけたりする。
それが身の丈に合わぬものであったとしても。
しかし、時としてその夢を追いかけることに疲れるときもある。
そんな時、ふと足を止め、あたりを見回してみると。
追いかけていたものより、遥かに素晴らしいものが既に身近に存在していたことに気付くこともある。
今日はそんなお話。
注)この記事は、過去のパンドーロずっこけ製作記(1,2,3,4,5)を参照してから読んでいただくと、さらに生暖かく見守る気持ちになって頂けるかと存じます。
ていうか。
前回までの苦闘、奮闘、あさってな方向の努力により、終幕を迎えたパンドーロ製作記(1,2,3,4,5)でありましたが。
ますます持ってパンドーロを希求する気持ちは高まるばかりだったんでありますね。
そんな私に、救いの手が現れたのです。
震災以来、ひっさしぶりに三越に行った時のことです。
ブラブラと当てもなくうろついていた私の目に飛び込んできたものが。
これだ!
ちょっ!
パンドーロやんけー!!
あったー!
あれほど憧れていた存在。
求めてやまなかった神仙の甘露とも呼ぶべき食べ物。
それが目の前に!!
いやね、
実は、どうも三越のジョアンに、パンドーロが売っているらしいっていう情報は、以前から掴んでいたんですよ。
でもさ、
今迄散々ジョアンに通っていたにも関わらず、パンドーロのパの字も、知らなかったし、見かけたこともなかったわけですよ。
なもんで、
「どうせ、杜の都になんて、置いてないんでしょ。
どうせ、都会にしか、おいてないんでしょ」
なんて、ひがみ根性入ってたわけなんですよ。
それなのに!!
静かに鎮座ましましておりましたわ。
いや、もう、これは無知ゆえに視野が狭くなっていたのでしょうね。
感動に震える手で、持ち上げてみた。
か、軽っ!!
軽い!
私のパンドーロ(笑)とは、質量が違った!
なにこれー。
ちなみに、1,050円也。(税込み)
あと、どこのソースか忘れましたが、
その三越ジョアンのパンドーロが、現在日本で手に入るパンドーロとしては、最も現地の物に近いとする考察をどっかで見たんですよね。
これは、期待できますぞー。
早速、開けてみる。
ちゃーんと粉砂糖が一緒にパックに入っており、本場のように振り掛ける仕様になっております。
にしても、軽い。
そして柔らかい。
もう見た目からして、そしてもちろん、触ってもケーキとしか思えません。
香りも、ものすごくケーキ。
あの、私のパンドーロのように、ごつごつしたところは、一つもありません。
そして、なんとなく酸味のある香りもする。
そう、ヨーグルトっぽい香りがするんですよ!
思い出して欲しい。
辻料理学校の酵母がヨーグルトであったことを!!
もう、いちいち感動である。
切ってみた。
や、柔らかい!!
そしてしっとりしている!
うおー!
黄金色!!
もう、感動しすぎてわけわからん。
待ちに待ったこの瞬間である。
食む。
・・・。
・・・。
お、美味しいー!!
何だこれ。
本当に柔らかく、ふんわりとしっとりしており、
まるでケーキ。
確かにスポンジケーキのようだ。
バターケーキのようでは、もちろんない。
口の中で溶けていくようだ。
素晴らしい。
私の作ったあれとは、全く違う。
それだけは分かる。
なぜ、私はこれと180度違うものが出来たのだろう。
ますます謎が深まった。
これが完成形とするならば、私がこれからたどるべき道は、なんと遠いことだろう。
そんな想いに捕われ、脱力感を覚える。
これを食してなお、遥かなるパンドーロへの道、新章への扉を開ける勇気が出るか。
かなりの胆力が求められることは間違いない。
気力、体力、技量の充実が成った時、また、挑戦することがあるかも知れない。
今は、その時ではない、と思う。(時間もない)
しばらく、待って欲しい。
しかし、製作時のあの精神的疲労を考えると、1,050円を安いか高いか判断する時、私としては、圧倒的に前者を選ばざるを得ない。
ジョアンのパンドーロがどのような工程で作られているかを、私は知らぬ。
けれども、これから、ジョアンのパンドーロを食す機会が、あるとしたら!
このパンが、色々、本当に色々なあれやこれやの道のりを経てここまで来ている可能性のことを、ふと思い出してもいいかも知れない。
いや、別に、そんなことを思い浮かべなくても、十分美味しいので、やっぱり、忘れた方がいいのかも知れない。
そんなわけで、長々と綴ってきた
遥かなるパンドーロシリーズ(いつ作った)は、一旦終了と相成りました。
今迄読んでくださって、ありがとうございます。
皆様の、身近なパンドーロに関する情報を、待っていたり、待っていなかったり。
それでは、さようなら。
ブログは、普通に続きますんで。