SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

5 パンドーロ 兵どもが 夢の跡

かつて兵どもが美味を求めて奮戦し、はかなく散っていった台所に、今はただパンドーロが残るのみであるなぁ・・・。
と言うような感慨を持ちつつ(違)、パンドーロ最終章であります。

注)この文章は、一連のパンドーロ製作日記(1,2,3,)を経てから読んでいただくと、貴女もパンドーロの虜と成り果てるかと存じます。

さて、祈るような気持ちでパンドーロの生地をオーブンに入れた私です。

釜伸びはメッチャいいです。
膨らむ膨らむ・・・。

35〜40分・・・。

完成!

・・・。

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うっ!!

黒い!(笑)

焼きすぎた・・・。

はい。
なんていうか、

「ゴロン・・・」

って、音がしましたもんね。
硬い音がしましたもんね。

・・・。
気を取り直して。

pan13.jpg


味見用に、小さなバラの型で焼いた分を切って見ました。

pan14.jpg


「ゴリゴリ」
って、硬い音がしたのは、気のせいではない。

っかしーなー。
これって、ふんわり柔らかなパンじゃなかったっけ?
中身は、こげ茶色の表面に反して、ちゃんと黄金色してます。
これだけで満足しますよ。ええ。

食む。
・・・。

ものすっごく、不思議な感触。
なんだろうこれ。
パン
ではないことは分かる。
でも、
スポンジケーキみたいとはとても言えん。
言ってみれば、
バターケーキのが近い。

ええー。

これで正しいの?
ふんわりふわふわしっとり?(ではない)

美味しいことは美味しいのだが。

サッパリ分からん。
頭の中は完全にハテナマークが覆っておりますよ。

でも。
気を取り直して、
パンドーロ型で焼いたほうを、ちゃんとパンドーロの正式な食べ方にしてみました。

pan16.jpg



はい。
ビニール袋にいれて、粉砂糖を全体にまぶすように振ると、こんな風に粉砂糖まみれになって、これぞパンドーロでございと主張できるでしょう?

私、「ちゃんと作ったパンドーロは日持ちする」、むしろ、「日にちを置いて食べる為に、今までの苦労をしてきたのだ!」と証明する為に、2日ほど放っておきました。(乾燥しないようにジプロックには入れましたぞ)

で、待ちに待った発酵という名の苦労の成果を見る日がやってきた!
見て!

pan15.jpg


これだけ見たら、申し分ないパンドーロに見えるよね。

中身はちゃんと黄金色。
「ゴリゴリ」って音は気のせいという方向で!

食む。

うっ!!


パッサパサやんけー!!


はい。
パサパサに成りました。
2日前は、あんなにバターケーキのように(?)しっとりしていたものが。
パッサパサになりましたとも。
しっとりのしの字も消えうせましたとも。

なんなんだ、これ。

失敗。

完全なる。

すみません。

今迄読んで頂いて、ありがとうございます。
このような結果とあいなりましたことを、深くお詫びいたします。

やっぱり、発酵はなめてはいけませんね。
ううーむ。
謎は深まるばかり。
本当に美味しいパンドーロとは、いかなるものか。

そんな深遠なる疑問を残しつつ、


「遥かなるパンドーロ 第一部・完。」


しかしここで!
ひとすじの光明が!!

緊急告知!

疲れきった私にもたらされた朗報とは!?
これ以上一体何が続くと言うのか!?


待て、次号!
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