グリルド・チキンとペストと日干しトマト詰めポルトベロ・マッシュルーム。
ミステリークッキングです。
ミステリークッキングって何?という方は、コチラをクリック!
今回は、懐かしい感じで、クッキングママシリーズ第4巻「クッキングママの事件簿」より。
グリルド・チキンとペストと日干しトマト詰めポルトベロ・マッシュルームです。
ようやく凄腕刑事のトムとの結婚式にこぎつけたゴルディ。
最初は、なんと花婿のトムが誘拐されるという事件により、延期になりましたが、その悲しい事件も解決して、晴れて結婚式をやり直します。
最初の結婚式では、花嫁のゴルディ自ら、全ての料理を準備したのですが、二回目は、料理嫌いの親友マーラが、ゴルディのレシピで作ってくれました。
そのレシピがこれ。
どうもマッシュルームのかさの裏の部分に、ソースをかけて、鶏の胸肉を一枚乗っけて焼いたものらしいのですが、マッシュルーム1つの襞の部分に鶏の胸肉を載せる!?
どういうことー!?
日本人が常識的に思い浮かべる、あの小さなマッシュルーム一つの上に胸肉一枚乗っけてみてー!?
ハイ。
この料理のネックは、なんといってもポルトベロマッシュルーム。日本にあるふつうのマッシュルームとは、大きさが全く違うようです。
アメリカではポピュラーな食材らしいのですが、とにかく肉厚で巨大。ベジタリアン用の食材としてもよくつかわれるそうで、一つでステーキやハンバーガーのパテの代わりに使われるなど、食べ応えもあり、風味も抜群のようです。
これが…。
日本だって、きのこの種類にかけては、アメリカにも負けないと思いたいのですが、いかんせん巨大なマッシュルームというのにはなかなかお目にかかれません。
あることにはあるようなのですが、それこそ目玉が飛び出るようなお値段なんですよねー。
季節によっては、しいたけも、巨大なものが出回ったりしますが、なかなか出会えるものでもありません。
以前もゴルディのレシピで、ポルトベロマッシュルームの壁に阻まれたレシピがあったのですが(その時は代用品を使いました)、今回は、ようやくこれなら!と思える食材を調達できましたので、挑戦することにいたしました。
それが。
これだ!
お分かりですか?
マッシュルームなのですが、メジャーが示す大きさをご覧じろ!
直径10cmあります!
キター!
ようやく出会えましたよ。
出会いはいつも突然に。
なぜか、全国展開のスーパーにありました(笑)。
名前は舟形マッシュルーム。産地は山形。お隣の県でした。本来もっと大きいサイズも栽培、販売されているようです。10cmではまだまだ小さいようですねー。
通販でも買えるようですが、このスーパーで売っていたものは、通販よりもグッと価格が抑えられていたので、購入しました。
まぁ、ポルトベロマッシュルームと同じものかどうかは知りませんが、大きさといい、マッシュルームであることといい、これ以上のものはこの地で望むのは欲張りすぎってもんです。
ちなみに、裏っかわはこんなの。
さてさて、こうして最大の関門をなんとか乗り越えましたところで。
作ってみましょー!
今回はレシピの半分量を作ります。
といっても、胸肉は一人分一枚となっていて、我が家ではそんなに食べられないので、胸肉は二人分で、一枚使います。マリネ液や調味料は半分の量で使いました。今回はそれで十分でした。
まず、マッシュルームを濡らした布巾(キッチンペーパー)できれいに拭きます。
軸を取ってみじん切りにする。
つか、見てください。マッシュルームの襞の部分。なかなか毒々しい眺めでありますな。しいたけが苦手な人って、この襞を嫌がる方がいるようですが、これを見ると、ちょっと気持ちが解りました。
みじん切りにした軸と、傘の襞のある方を上にしたものに、オリーブオイルとドライシェリーを振りかけておく。(今回はドライシェリーの代わりに普通の白ワインを使っています。)ふりかけるっていうか、混ぜたものを塗りつける感じですね。室温で1時間おいてマリネする。
鶏肉は、皮や脂肪を取り除き、半分に削ぎ切りにする。小さ目の胸肉を買ってきたつもりですが、それでも大きかったので、1/4程切り取ったものを、半分に削ぎ切りにしました。これに、オリーブオイル、香草入りビネガー(…がないので、ただの酢)、ディジョンマスタード、つぶしたにんにくを混ぜたものにふりかけ、ラップをして、室温で1時間おく。
この間に、ドライトマトをみじん切りにしておく。
画像ではわかりづらいですが、ドライトマトは乾燥品なので、お湯で戻しておきました。
今回はディジョンマスタードとバジルペーストを買ってきました。
グリルを熱して、チキンを1分焼く。魚焼きグリルでいいんですよね?分かりませんが、家のグリルは両面焼きなので、1分だけ焼きました。
オーブンを200℃に温めておき、マッシュルームの襞の部分に、バジルペーストを塗り付け、ドライトマトのみじん切りを載せておく。
この上に、みじん切りにした軸を乗せ、
グリルした胸肉を乗せ、オーブンで焼く。今回は小さ目なので15分ほど焼きました。
出来上がり!
ものすごくいい香り!
焼いている間に、マッシュルームのエキスやらペーストやドライトマトのエッセンスが染み出て、ちょうどソースが出来上がっている感じ。
しかし、胸肉がドーンと鎮座ましましており、はっきり言って、どうナイフを入れたらよいものか、迷う…。
思い切って切る!
おお…。
予想しておりましたが、ちょっと肉がパサついています…(笑)。
胸肉だしな…。ちょっと焼きすぎたかも。
しかし!
予想以上にマッシュルームが肉厚で、ボリュームがある。
そして、軸の部分もしっかりと存在感を主張しています。マッシュルームの香りもたまりませんね。
食む。
!!
やはり、胸肉がパサついています。
しかし!!
マッシュルームが!!
美味しい!!
いやー、これは予想以上です。
実は、この料理、塩コショウという味付けの王様がレシピに存在しないんですよね。しかも、胸肉にも塩コショウしないということで、実は作りながらかなり不安だったのです。
しかし、ドライトマトとバジルペーストの塩気と、マッシュルームから出るうまみが、それを補って余りある美味しさを生み出しています。
というか、私の腕が未熟なだけなんですけど、はっきり言って、胸肉はいまいちでした。火が通りすぎてぱさぱさになってしまったんですね。正直、マッシュルームとの一体感は感じられませんでした。
でも、胸肉はよけても、マッシュルームの部分だけで十分おいしい。(笑)
いやいや、よけなくても、焼いている間に出来たソースをからめて食べれば、胸肉もそれなりに食べられます(笑)。
もしかしたら、別のもの、味からして、モッツァレラチーズとか載せて焼いた方が簡単でおいしそうかなぁなんて思いましたが。
ゴルディの鶏肉料理は、なぜか胸肉ばっかりだと、再現料理の同志、kabatanさんも指摘なさっておりましたが、とあるサイトでアメリカ在住の方が、アメリカではモモ肉より胸肉の方が高級で人気があると書いてらっしゃるのを読みまして、グルメなゴルディならではだったのだなぁ、と得心しました。
ポルトベロマッシュルームの料理を初めてまともに再現できた回でしたが、胸肉の調理がいまいちでしたね。
それにしても、この舟形マッシュルームはおいしかったです。なかなか手に入る食材ではないと思いますが、又食べてみたいものです。
召し上がれ!
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今回は、懐かしい感じで、クッキングママシリーズ第4巻「クッキングママの事件簿」より。
グリルド・チキンとペストと日干しトマト詰めポルトベロ・マッシュルームです。
ようやく凄腕刑事のトムとの結婚式にこぎつけたゴルディ。
最初は、なんと花婿のトムが誘拐されるという事件により、延期になりましたが、その悲しい事件も解決して、晴れて結婚式をやり直します。
最初の結婚式では、花嫁のゴルディ自ら、全ての料理を準備したのですが、二回目は、料理嫌いの親友マーラが、ゴルディのレシピで作ってくれました。
そのレシピがこれ。
どうもマッシュルームのかさの裏の部分に、ソースをかけて、鶏の胸肉を一枚乗っけて焼いたものらしいのですが、マッシュルーム1つの襞の部分に鶏の胸肉を載せる!?
どういうことー!?
日本人が常識的に思い浮かべる、あの小さなマッシュルーム一つの上に胸肉一枚乗っけてみてー!?
ハイ。
この料理のネックは、なんといってもポルトベロマッシュルーム。日本にあるふつうのマッシュルームとは、大きさが全く違うようです。
アメリカではポピュラーな食材らしいのですが、とにかく肉厚で巨大。ベジタリアン用の食材としてもよくつかわれるそうで、一つでステーキやハンバーガーのパテの代わりに使われるなど、食べ応えもあり、風味も抜群のようです。
これが…。
日本だって、きのこの種類にかけては、アメリカにも負けないと思いたいのですが、いかんせん巨大なマッシュルームというのにはなかなかお目にかかれません。
あることにはあるようなのですが、それこそ目玉が飛び出るようなお値段なんですよねー。
季節によっては、しいたけも、巨大なものが出回ったりしますが、なかなか出会えるものでもありません。
以前もゴルディのレシピで、ポルトベロマッシュルームの壁に阻まれたレシピがあったのですが(その時は代用品を使いました)、今回は、ようやくこれなら!と思える食材を調達できましたので、挑戦することにいたしました。
それが。
これだ!
お分かりですか?
マッシュルームなのですが、メジャーが示す大きさをご覧じろ!
直径10cmあります!
キター!
ようやく出会えましたよ。
出会いはいつも突然に。
なぜか、全国展開のスーパーにありました(笑)。
名前は舟形マッシュルーム。産地は山形。お隣の県でした。本来もっと大きいサイズも栽培、販売されているようです。10cmではまだまだ小さいようですねー。
通販でも買えるようですが、このスーパーで売っていたものは、通販よりもグッと価格が抑えられていたので、購入しました。
まぁ、ポルトベロマッシュルームと同じものかどうかは知りませんが、大きさといい、マッシュルームであることといい、これ以上のものはこの地で望むのは欲張りすぎってもんです。
ちなみに、裏っかわはこんなの。
さてさて、こうして最大の関門をなんとか乗り越えましたところで。
作ってみましょー!
今回はレシピの半分量を作ります。
といっても、胸肉は一人分一枚となっていて、我が家ではそんなに食べられないので、胸肉は二人分で、一枚使います。マリネ液や調味料は半分の量で使いました。今回はそれで十分でした。
まず、マッシュルームを濡らした布巾(キッチンペーパー)できれいに拭きます。
軸を取ってみじん切りにする。
つか、見てください。マッシュルームの襞の部分。なかなか毒々しい眺めでありますな。しいたけが苦手な人って、この襞を嫌がる方がいるようですが、これを見ると、ちょっと気持ちが解りました。
みじん切りにした軸と、傘の襞のある方を上にしたものに、オリーブオイルとドライシェリーを振りかけておく。(今回はドライシェリーの代わりに普通の白ワインを使っています。)ふりかけるっていうか、混ぜたものを塗りつける感じですね。室温で1時間おいてマリネする。
鶏肉は、皮や脂肪を取り除き、半分に削ぎ切りにする。小さ目の胸肉を買ってきたつもりですが、それでも大きかったので、1/4程切り取ったものを、半分に削ぎ切りにしました。これに、オリーブオイル、香草入りビネガー(…がないので、ただの酢)、ディジョンマスタード、つぶしたにんにくを混ぜたものにふりかけ、ラップをして、室温で1時間おく。
この間に、ドライトマトをみじん切りにしておく。
画像ではわかりづらいですが、ドライトマトは乾燥品なので、お湯で戻しておきました。
今回はディジョンマスタードとバジルペーストを買ってきました。
グリルを熱して、チキンを1分焼く。魚焼きグリルでいいんですよね?分かりませんが、家のグリルは両面焼きなので、1分だけ焼きました。
オーブンを200℃に温めておき、マッシュルームの襞の部分に、バジルペーストを塗り付け、ドライトマトのみじん切りを載せておく。
この上に、みじん切りにした軸を乗せ、
グリルした胸肉を乗せ、オーブンで焼く。今回は小さ目なので15分ほど焼きました。
出来上がり!
ものすごくいい香り!
焼いている間に、マッシュルームのエキスやらペーストやドライトマトのエッセンスが染み出て、ちょうどソースが出来上がっている感じ。
しかし、胸肉がドーンと鎮座ましましており、はっきり言って、どうナイフを入れたらよいものか、迷う…。
思い切って切る!
おお…。
予想しておりましたが、ちょっと肉がパサついています…(笑)。
胸肉だしな…。ちょっと焼きすぎたかも。
しかし!
予想以上にマッシュルームが肉厚で、ボリュームがある。
そして、軸の部分もしっかりと存在感を主張しています。マッシュルームの香りもたまりませんね。
食む。
!!
やはり、胸肉がパサついています。
しかし!!
マッシュルームが!!
美味しい!!
いやー、これは予想以上です。
実は、この料理、塩コショウという味付けの王様がレシピに存在しないんですよね。しかも、胸肉にも塩コショウしないということで、実は作りながらかなり不安だったのです。
しかし、ドライトマトとバジルペーストの塩気と、マッシュルームから出るうまみが、それを補って余りある美味しさを生み出しています。
というか、私の腕が未熟なだけなんですけど、はっきり言って、胸肉はいまいちでした。火が通りすぎてぱさぱさになってしまったんですね。正直、マッシュルームとの一体感は感じられませんでした。
でも、胸肉はよけても、マッシュルームの部分だけで十分おいしい。(笑)
いやいや、よけなくても、焼いている間に出来たソースをからめて食べれば、胸肉もそれなりに食べられます(笑)。
もしかしたら、別のもの、味からして、モッツァレラチーズとか載せて焼いた方が簡単でおいしそうかなぁなんて思いましたが。
ゴルディの鶏肉料理は、なぜか胸肉ばっかりだと、再現料理の同志、kabatanさんも指摘なさっておりましたが、とあるサイトでアメリカ在住の方が、アメリカではモモ肉より胸肉の方が高級で人気があると書いてらっしゃるのを読みまして、グルメなゴルディならではだったのだなぁ、と得心しました。
ポルトベロマッシュルームの料理を初めてまともに再現できた回でしたが、胸肉の調理がいまいちでしたね。
それにしても、この舟形マッシュルームはおいしかったです。なかなか手に入る食材ではないと思いますが、又食べてみたいものです。
召し上がれ!
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