ドラマ「白虎隊」の思い出。
あのドラマを見たのは、小学校の修学旅行直前。
視聴覚室に集められた6年生は、以前放送された日本テレビ年末時代劇(1986年の方ね)を、二日間にわたって見ることになった。
「なぜ時代劇?」と訝しがりながらも、子供ならではの集中力で、全員が幕末の悲劇を固唾を呑んで見つめていた。
そこで繰り広げられる理不尽なる惨劇、悲劇。
時代の理不尽を一身に背負った、とある藩。
そう、修学旅行に私たちが行くことを定められた場所。
それは会津。
福島県でした。
そうやって会津への想いが最高潮に盛り上がったところで、旅路は始ったのです。
いやー。
どんな授業よりも効果的でしたよ。
実際飯盛山の地を踏んだ時の気持ちの盛り上がりもすごかったなぁ。
もちろん鶴ヶ城においてもそれは同様で。
とりあえず、お土産の白虎刀はみんな買ってたもんね。(笑)
今思うと、先生、好きだったんだろうなぁ・・・って苦笑がもれますが・・・。
そんなこんなで、白虎隊と言うと、私にとってはそのドラマなわけなんです。
とにかく、当時の(あえて当時のと言わせていただく)日本人好みに作られた、滅びの美学の集大成ではないでしょうか。
とりあえず、小学校時代、歴史は好きだったんですが、中でも好きなのはやっぱり幕末。新撰組とかやたら詳しかったんですよ。
そのドラマでは、前半は会津の関係で、京都や新撰組が中心に出てくるんですけど、最高にかっこよかったのが、もちろん土方歳三役の近藤正臣。かっこいいっていう以外に言葉がない土方ですよ。沖田総司役は、当時ぜんぜん知らなかったんですが、中川祥子のお父さんという方でした。それがやったら美形で、綺麗過ぎてちょっと乗れなかったんですが・・・。友達とも、そう言いあっていました。いくら悲劇の美剣士・沖田でも、アレはちょっと・・・って。やり過ぎ感?強そうに見えなかったと言うか。まぁ、子供の意識なんて、そんなもんですよね。
後半はとにかく悲劇。もう許して!ってくらい、滅びに向かってまっしぐら。
すべてが一丸となって、大義の為に戦う。
でも、思うに任せず、追い詰められていく。
16歳やそこらの子供が、自決を選び、粛々と実行する。
けれども、みんなが、自分のやることに責任を持っている。誰も責めない。納得している。
こんなことが、実際に起こっていたんだ。
修学旅行では、飯盛山でも盛り上がりましたが、武家の婦女子の集団自決を再現した場所も見学しました。
なんというか・・・白装束に身を包んだ蝋人形がやたらとリアルでね・・・。(西郷家の再現だったかどうかははっきりしません)
子供の人形は、顔の部分が着物か布団で隠されていたりしてさ・・・。
そんなこんなも、もちろんドラマで予習済み。
「会津のお人は偉いのぉ・・・」
そんな感慨にふけりながら、修学旅行は終わったのでした・・・。
(あ、もちろん野口英世記念館とか、猪苗代湖とか、ほかにもいろいろ行ったのよ!)
救いようのない悲劇を、逃げずに真正面から描ききった。そんなドラマが昔あったんだ。
美しいものが滅びる美学というものも、きちんと描いたドラマでしたよね。白虎隊の中でも、坂上忍が死んで、宮川一朗太が飯沼定吉さんの役というのも・・・。憎いねぇ。
敦盛の最期といい、日本人って、どうしてそれが好きなのか。現代はどうだか知らんが。
権利ばっかり主張して、自らの義務を為そうとしない風潮では、多分、理解されないドラマかもしれませんね。
あー、見たい。もう一度見たいよ。
レンタルしに行こうか、DVDを買おうか、猛烈に悩んでいます。
DVDを買っても、後悔しない自信はある。
絶対泣ける。
今思い出すだけでも涙出てくるもん。
重ねるのはどうかと思うけど、福島の状況を考えると、今、再放送してもいいんではないかと思う。
と、思ったら、CSの時代劇チャンネルで、やるんだってさ!
どうする?どうする?
入っちゃう?
視聴覚室に集められた6年生は、以前放送された日本テレビ年末時代劇(1986年の方ね)を、二日間にわたって見ることになった。
「なぜ時代劇?」と訝しがりながらも、子供ならではの集中力で、全員が幕末の悲劇を固唾を呑んで見つめていた。
そこで繰り広げられる理不尽なる惨劇、悲劇。
時代の理不尽を一身に背負った、とある藩。
そう、修学旅行に私たちが行くことを定められた場所。
それは会津。
福島県でした。
そうやって会津への想いが最高潮に盛り上がったところで、旅路は始ったのです。
いやー。
どんな授業よりも効果的でしたよ。
実際飯盛山の地を踏んだ時の気持ちの盛り上がりもすごかったなぁ。
もちろん鶴ヶ城においてもそれは同様で。
とりあえず、お土産の白虎刀はみんな買ってたもんね。(笑)
今思うと、先生、好きだったんだろうなぁ・・・って苦笑がもれますが・・・。
そんなこんなで、白虎隊と言うと、私にとってはそのドラマなわけなんです。
とにかく、当時の(あえて当時のと言わせていただく)日本人好みに作られた、滅びの美学の集大成ではないでしょうか。
とりあえず、小学校時代、歴史は好きだったんですが、中でも好きなのはやっぱり幕末。新撰組とかやたら詳しかったんですよ。
そのドラマでは、前半は会津の関係で、京都や新撰組が中心に出てくるんですけど、最高にかっこよかったのが、もちろん土方歳三役の近藤正臣。かっこいいっていう以外に言葉がない土方ですよ。沖田総司役は、当時ぜんぜん知らなかったんですが、中川祥子のお父さんという方でした。それがやったら美形で、綺麗過ぎてちょっと乗れなかったんですが・・・。友達とも、そう言いあっていました。いくら悲劇の美剣士・沖田でも、アレはちょっと・・・って。やり過ぎ感?強そうに見えなかったと言うか。まぁ、子供の意識なんて、そんなもんですよね。
後半はとにかく悲劇。もう許して!ってくらい、滅びに向かってまっしぐら。
すべてが一丸となって、大義の為に戦う。
でも、思うに任せず、追い詰められていく。
16歳やそこらの子供が、自決を選び、粛々と実行する。
けれども、みんなが、自分のやることに責任を持っている。誰も責めない。納得している。
こんなことが、実際に起こっていたんだ。
修学旅行では、飯盛山でも盛り上がりましたが、武家の婦女子の集団自決を再現した場所も見学しました。
なんというか・・・白装束に身を包んだ蝋人形がやたらとリアルでね・・・。(西郷家の再現だったかどうかははっきりしません)
子供の人形は、顔の部分が着物か布団で隠されていたりしてさ・・・。
そんなこんなも、もちろんドラマで予習済み。
「会津のお人は偉いのぉ・・・」
そんな感慨にふけりながら、修学旅行は終わったのでした・・・。
(あ、もちろん野口英世記念館とか、猪苗代湖とか、ほかにもいろいろ行ったのよ!)
救いようのない悲劇を、逃げずに真正面から描ききった。そんなドラマが昔あったんだ。
美しいものが滅びる美学というものも、きちんと描いたドラマでしたよね。白虎隊の中でも、坂上忍が死んで、宮川一朗太が飯沼定吉さんの役というのも・・・。憎いねぇ。
敦盛の最期といい、日本人って、どうしてそれが好きなのか。現代はどうだか知らんが。
権利ばっかり主張して、自らの義務を為そうとしない風潮では、多分、理解されないドラマかもしれませんね。
あー、見たい。もう一度見たいよ。
レンタルしに行こうか、DVDを買おうか、猛烈に悩んでいます。
DVDを買っても、後悔しない自信はある。
絶対泣ける。
今思い出すだけでも涙出てくるもん。
重ねるのはどうかと思うけど、福島の状況を考えると、今、再放送してもいいんではないかと思う。
と、思ったら、CSの時代劇チャンネルで、やるんだってさ!
どうする?どうする?
入っちゃう?