SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

聖痕ちんちくりんの感想。

第111回。

貴夫大人買いの予感。

・・・・・・・・・チッ。


登希夫、わずか三日間の滞在なのに、もう中学生ナンパしている。
あの登希夫がのう・・・。

田舎に遊びに来た都会っ子にひと夏の恋をするのも、昔の少女漫画ではあるあるネタである。

ちょっと不良っぽい東京から来た男の子。凄く気さくに話しかけてくるから、近所の女の子の間では、あっという間に話題になって。でも・・・、あの登希夫君が来た日、道に迷って困っているのを助けたのは、私なんだ・・・。みんなで花火に誘ってあげたり、星を見に行ったりして、3日間は飛ぶように過ぎ去っていってしまう。最後の日・・・。登希夫君がうまいって言った、地元でしか買えないアイスキャンディーを買って、私は走った。登希夫君、まだいた!・・・でも・・・。地元の女の子の中で、一番登希夫君にお熱になってた子が先客だった。その子は泣きじゃくって登希夫君、困ってる。困ったまま、私に目を向ける登希夫君。あれ、来てくれたんか?登希夫君の顔を見た途端、・・・また遊びに来る?そんなことを訊ねる勇気、アイスキャンディーと一緒に溶けていった。お、それ食わせてよ。暑くてさ。登希夫君が私のアイスキャンディーに目を留めて言う。ちょっと溶けちゃったけど・・・、仕方ないから、お餞別代わりにあげるわ。天邪鬼な私。登希夫君のために買ったのに・・・。もっと言いたいことが、あったのに・・・。言い出せなかった言葉はそのままにして、夏と一緒に登希夫君を送り出した。

はぁー。恥ずかしくて死ねる。

双子の真知未知は、今頃・・・
はぁ〜、貴夫さまがいらっしゃらないと、毎日張り合いがないわぁ〜。
なんてぼやいているのではないかと思う。
利根家にはバブル関係ないのかな。
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