第二十一回は
コチラ。
それにしても、内容を覚えていない。今回のシーンなんて、一つも覚えていなかった。
「死刑の前の結婚式」
あらすじ
西条医師は死んだ。武は、駆けつけた木皿刑事(名古屋章)に、敏夫の逃亡幇助の罪で逮捕される。信一は由美子に電話し、由美子のせいで武は留置所に入れられたと言って責めた。
敏夫と華江は、由美子のアパートに逃げ込む。そこへ隣の住人が部屋を訪れる。華江はとっさに由美子の姪で留守を預かっているとごまかした。
武は西条医師の自殺の原因を聞かれるが、親友の罪の証言はできなかった。敏夫についても、行方を知らないので何も答えられなかった。敏夫は武を逮捕させたことで絶望して自分を責めるが、華江は必死に励ます。
宮島家では学長が入院し、あやが看病しているため、正彦が代理でマスコミの対応に当たり、今まで伏せられていたが、華江が敏夫に人質に取られたことや、華江の顔写真も公表する。それがテレビなどで流れ、華江が外に出るのも危なくなった。ますます身動きが取れず、さらにコンクールの本選までひと月もないこともわかり、敏夫はさらにやけになる。華江は
真犯人を見つけ、コンクールで優勝するという脱獄した理由を思い出させ、敏夫は
ピアノがあれば生きていけることを思い出した。華江が由美子に二人の無事を電話する。由美子は喜ぶが、居所を聞く前に華江は電話を切る。大沢家では木皿刑事が次の電話があったら必ず居所をしゃべらせるように要請していた。隣の住人がテレビを見て、華江の正体に気づき始める。華江は必死でごまかした。
信一が武に面会に訪れ、検事を辞職することを告げる。武は謝るが、信一はもう親子の縁を切ると宣言し、取調室を出て行った。
大沢家はマスコミに取り囲まれている。家に戻った信一は、妙子に家を出て、二人で暮らそうと説得するが、妙子はこの家を出て行かない。お母さんと父の帰りを待つと言って泣く。信一は勝手にしろと出て行く。妙子は由美子にすがりついた。そこへ相楽という、大沢の家を購入した人物が訪ねてくる。約束では年内いっぱいは大沢家が住んでいいという話だったが、今月いっぱいで出て行ってほしいと言う。大沢家のスキャンダルのせいで、犯罪者の家というレッテルが張られ、これから住む相楽にまで迷惑が及ぶことを心配したからだった。敏夫は無実だと訴える由美子だが、裁判が終わった以上、世間では誰も無実を信じる者はいないと相楽に反論されて、黙るしかない由美子だった。由美子は武に面会し、相楽の言い分を伝える。武はそれを聞いて、保釈を刑事に頼む。しかし保釈は認められない。保釈になれば、すぐさま敏夫を逃がす努力をするからだった。武は真犯人を捕まえる努力をするだけだと訴えるが相手にされない。由美子は借りていたアパートの様子を見に来るが、それを迎えたのは敏夫と華江だった。由美子は武の様子を伝え、武が全くあきらめていないこと、逮捕に対して立派な態度で臨んでいることを教える。そして西条が死ぬ間際に言った言葉が「Rの女」であることを伝える。敏夫は、清司の部屋で西条がすれ違った人物がRの女だと推理する。と言うことは、やはり公園で会った女が真犯人なのか?そこへ、隣人が管理人を連れてやってくる。由美子の部屋にいる女が華江だと気づいて、捕まえに来たのだ。由美子は必死でごまかそうとするが、無理やり部屋に入り込まれる。ふすまを開けると、二人は窓から逃げ出した後だった。
逃げた敏夫は、清司に恋人がいて、写真を持っていたこと、それがRの女かもしれないと結びつけ、その写真を探すために清司の部屋を調べる。ライターの火で調べるが、見つからない。清司のピアノを見ると、弾きたくなる敏夫。そして、ピアノ線の上に写真が後ろ向きに落ちているのを見つける。しかしその瞬間、誰かが入り込み、懐中電灯の光で二人を照らしつけると、写真を奪い取って逃げた。逃げる際、懐中電灯を落としていったが、華江はそれが宮島家のものだと断定する。二人は明彦の助けを借りて、宮島家に乗り込む。東山夫妻は、宮島家と大学をほぼ手中に収めたと喜んでいた。そこへ敏夫が現れ、写真を盗みに来ただろうと聞く。正彦と菊子は全く認めようとしない。正彦は、敏夫が
コンクール本選への出場の資格を失ったと告げる。菊子は華江の態度を
「やくざの情婦」と言ってののしった。敏夫は菊子の背格好がRの女によく似ていると、菊子を責めるが、不意をついて菊子は部屋を飛び出し、警察に連絡する。敏夫と華江は、明彦の車を借り、また逃げるしかなかった。二人は、良介と三郎の家に潜り込む。二人は仕事で出かけて留守だった。
コンクールに出られない事実は、敏夫を打ちのめし、絶望させる。華江は励ますが、(中略)結局敏夫は自殺を考え、華江は諦めるなと励ます。しかし、敏夫は死を選ぶ。華江は覚悟して、自分も一緒に死ぬから、死ぬ前に朝まで敏夫のピアノを聞かせてほしいと頼む。敏夫は死ぬ前に思いっきり弾くと言って、テンペストを引き出す。その間に華江は由美子に電話でいきさつを告げ、川で明日自殺をすること、敏夫を助けることが出来るのは武だけだと話す。
由美子は翌日、信一に会い、武の保釈を頼む。信一は明日にも辞表が受理されること、今までのいきさつから、由美子が信一に物を頼む権利はないことを言うが、由美子は、女は夫のためなら、なりふり構わず、恥知らずなことでもやるのだと話す。信一の母も、きっと同じことをしたと。それでも相手をしない信一に、由美子は
「ならば死ぬしかない」と言う。信一はその場を去ろうとするが、由美子は道路に飛び出し、トラックの前に倒れ込む。それを信一はとっさに助けた。検事である自分は、人が死ぬのを黙ってみていられないといって、武の保釈を引き受ける。由美子は地面に頭を擦り付けて感謝した。
信一は保釈の理由として、武を保釈すれば、必ず敏夫と連絡を取ることから、そこを逃さず、敏夫逮捕の機会を狙うこととする。木皿刑事は感心して武の保釈に賛成する。武が警察を出ると、実が待っていた。刑事が武に張り付くことを見抜いた実は、武を先に行かせると、自分は木皿刑事にあいさつをし、長々と話をし、わざと議論を吹っかけて足止めした。武はその隙に、由美子と敏夫を探す。敏夫は華江に川原でおぼれるのは嫌だから、睡眠薬を買ってくるよう頼む。華江は不安に思いながらも言うことを聞き、離れる。その隙に敏夫は川にあった小舟に乗り込み、船に水が染み込むままにして、川の中心に漕ぎ出した。武は華江に出会うと、敏夫を探しに行く。川にいる敏夫を見つけると、武が船まで泳いで敏夫を助けた。気を失った敏夫を介抱する、武、由美子、華江。目を覚ました敏夫に、武は「
君の命は私たちのものだ。君を愛する私、由美子、華江さんのものだ。それを勝手に殺していいのか。君にはそんな権利も資格もない」敏夫は
「コンクール(以下略)」とあきらめる。武は
「真犯人さえつかまれば、コンクールには出られる」と励ます。敏夫は
「俺失格(以下略)」とさらにあきらめる。武は「
そんなものは真実の前にひっくり返る。絶望に負けるな」敏夫は「
俺死刑(以下略)」武「
そんなものに負けるな。人間は、信頼し合うために生きている。絶望して死ぬためではない」武の説得がようやく敏夫に届いた
。「二度と死のうとは思わない」
感想
いやー、イライラした。
全く話は進んでいない。
ま、イライラするのは敏夫に対してだけなんだが。
とにかく、敏夫に対するストレスレベルはマックスだ。
敏夫が出てくるシーンは、音を消したくなる。
なぜなら、前回と全く変わらない繰り言を延々と聞かされるからだ。
それなのに、あゝそれなのに、それなのに、華江と武は我慢強く説得してくれる。
こんな優しい人たちの言うこと聞かないなんて、ほんと罰が当たる。
てか、なんで脱獄したんだよ!(今更)
今のところ、敏夫が脱獄したことはマイナスになりこそすれ、プラスに働いたことは一つもないと言っていい。
名古屋章来た!
人情家で少し抜けた役ばかりのイメージがあるが、この刑事役はかなり厳しい人物設定だ。
そんな彼も、救世主・大沢実の前には敗北する。
この回で、唯一溜飲を下げるシーンだった。それに笑顔になれた。やっぱり実はいい。
これで非モテなんだから、気の毒としか言いようがない。
信一よ。
お前も本当に苦労するな。
武だって苦労させられているが、あっちは好きでやっているのだ。全く話が違う。
十円ハゲどころでは済まないレベルだと思う。
父は自分に嘘ばっかりつくし。
義理の母の自殺は助けなきゃいけないし。
検察庁での信一は、おそらく針のむしろ状態だろうな。
彼の辞表は受理されるのだろうか!?
静かに、事の推移を見守ろうと思う。
そして、やっぱり由美子と武が言うセリフには、いちいち感動がある。
とにかく、敏夫さえ出てこなければ抵抗なく見られる回だ。
見方として、間違っているんだろうけどね。
そうそう、大沢家の住宅問題が残っていた。
家が売れたと言うのに、いつまでも居座る大沢家を不思議に思っていたが、そういうわけだったのか。あの相楽の言うことは、いちいちごもっとも過ぎて、なんだかさわやかな気分になった。・・・常識って、こういうことだよなぁ・・・と、最近常識はずれの人たちの味方をしてきた身としては、よくぞ思い出させてくれたと、感謝したいくらいだった。
とにかく、今回はあまり感想らしい感想がない。
というわけで、前回のマダム・真山に関する推理に、少し補足をしたいと思う。残っている疑問としては
、「真山は結局何を知っていたのか?」という点である。
正彦に対して
、「私が一言いえば、大変なことになる」と、思わせぶりに言うシーンがあるが、あれは何を示していたのだろう?
私は、結局のところ大した内容ではなかったと思う。
真山が握っていたネタとは、たぶん正彦の裏口入学問題ではないだろうか。
なんだ、そんなこと、みんな知っているよ。
と思うだろうが、それはドラマを見ている人と、宮島家の親戚だから知っていることで、警察や世間は全く知らないことなのだ。だからそれを裁判で証言されると、正彦は改めてまずい立場になるのだ。そのことを言っているのではないだろうか。
そして、前回の繰り返しになるが、1億円の件は、清司に聞かされて知っていたので(ここは推理ね)、真犯人は知らなかった・・・と。ただ、裁判で1億円の証言をすれば、真犯人に直接つながらなくても、捜査のやり直しになることは間違いない。
つまり、真山は何か複雑怪奇な証言を握っているように見せかけて、その実態は単純な人だったと言うのが私の推理だ。いかがでしょう。
つか、真山に関することって、これから出てくるんだろうか・・・。
推理と言えば、Rの女が真犯人だったり、清司の恋人だったりと推理でつながっていくくだりは、力技過ぎて本当に笑える。
以前武が信一に話した妄想が、にわかに現実味を帯びて来た。
Rの女って、いったい・・・。
第二十三回につづく・・・