SWEET SWEET SWEET

手作りのお菓子やパン、料理など美味しいもの、
そして大好きな本など紹介します♪

桑田佳祐 宮城ライブ〜明日へのマーチ!

本日、9月10日桑田佳祐 宮城ライブ〜明日へのマーチ!
へ行ってきましたよ!

うおー!!
もう感動の嵐でした!すごく良かった!
手のひらが、久しぶりに拍手で内出血を起こした!

ご存じのように、震災後初の桑田さんのライブです。それをここ、宮城で行ってくださったんです。
本当にありがとうございます!
当日の縁日の画像などは明日にでもアップしますね。
ひとまずテキストでライブの様子などを記録します!

まず、第一番目に何を歌ってくださったと思いますか?
これが、まったく予想外!
なんと、
「青葉城恋唄」です!
いやー、これで開始早々涙腺崩壊!
なんと言いますか、宮城県民にとっては、「青葉城恋唄」はなんと言いますか、どうしようもなくソウルミュージックなわけですよ。好きとか嫌いとかは関係ないんですよ。一年中いたるところで聞かされるわけなんですから、もう、そういうもんなんですよ。
それを桑田佳祐さんが、ライブでいきなり歌ってくれたんですよー!?
杜の都人にとっては、もう感動しかないんですよ。
関東とかからいらしている人々には「なんのこっちゃ」だったと思いますが(笑)。
でも桑田さん、超真面目に歌ってくれました。3番まで歌ってくれたんですよ。

まず、初めに今回の震災の犠牲者の方々への黙とうをしました。

それからライブ本格的に開始です!
最初は「現代人諸君!!」ひゃー、かっけー。
なんつーか、世相を斬りまくってる。
次が「SO WHAT?」
あと、順番忘れましたが、「OSAKA LADY BLUES」〜大阪レディ・ブルース〜を、なんと宮城レディ・ブルースに改変バージョンにして、歌詞を変えて歌ってくださいました。いろいろ笑えました!
それにしても、食道癌の復帰後とは思えないほど力強い歌声、パフォーマンス。すごい体力です。
途中、なんとアリーナ席の真ん中にステージを作って、アントニオ猪木のテーマ・炎のファイターの曲とともに、桑田さんがアリーナへ降りて、そこまで徒歩で(笑)たどり着きました。そこで、ギターとハーモニカだけで歌ってくださったんですよ。ゲスト出演で原由子さんとデュエット!
原由子さんは、東二番町小学校で同級生だったそうです(そんなわけねー)。てか、東二番町小学校って、仙台に実際ある小学校です。デュエットなんて、学生以来?なんて言ってましたが、そんなわけないよねー。
でもその時、私のいる席が超近くなって、人生で一番桑田さんに近づけました!
その時歌ったのが、栞(しおり)のテーマ、LOVE AFFAIR 〜秘密のデート、あと一曲が思い出せない!すみません!
あと、順不同で、いいひと、古の風吹く杜、EARLY IN THE MORNING.旅立ちの朝、本当は怖い愛とロマンス、月 銀河の星屑、月光の聖者達、それ行けベイビー!!
BAN BAN BAN 明日晴れるかな NUMBER WONDA GIRL 〜恋するワンダ ハダカ DE 音頭 〜祭りだ!! Naked〜.祭りのあと.Let's try again 〜kuwata keisuke ver.〜.
スキップ・ビート MERRY X’MAS IN SUMMER
ほかにもあったと思いますが、とりあえずこれだけ覚えています。
あと、宮城県の民謡・大漁唄い込みも、さわりだけ歌ってくれました(笑)。「松島〜の、サーヨー」ってやつ。
明日へのマーチと、Let's try again 〜kuwata keisuke ver.〜が終わって、一旦桑田さんたちが舞台袖に帰りました。そこから!アンコールの拍手とともに、スタンドから自然にウェーブが起こり、スタンド2週くらいしてから、アリーナへウェーブが続いて、それも2週くらいウェーブしてました。笑った。

最後の最後は、「希望の轍」。
ジャンプしすぎで、息が切れた・・・(笑)。
で、最後は、震災の復興、原発の収束、などなど未来へ祈念して、全員で一本締め。

ほんと、すごかったですよ。ライブの模様は、後日WOW WOWで放送されるようですので、チェックです!絶対!
桑田さんのすごさを、改めて感じました。歌詞とか、やっぱりすごい。天才。泣けた。ものすごく心に迫りました。かっこよかった。
もう、疲れて、ひどいレボですが、ご容赦ください!
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赤い激流・第十一回 レビュー

第十回レビューはコチラ
いい加減レビューが遅れているので、本日二回目のアップ。

「家族を守るために殺す!」

あらすじ

毎朝音楽コンクールまであと二週間。
敏夫と武は、寝る間も惜しんでレッスンを続けた。しかし武の腕は容赦なく痛む。武は大学病院の友人、西条医師に頼んで、あと二週間腕が動くようにしてほしいと頼む。
西条医師は、100%ではないが、神経や血管を圧迫している筋肉を切り取れば治る確率があると診断する。そこで武は喜んで手術を受けることにする。
敏夫は喜んで有頂天になるが、清司は、そんな敏夫の喜びに、「腕が治ればへし折ってやる」と、水を差すのだった。
手術は終わった。しかし、結果は良くない。大事な神経が傷ついており、中指が麻痺したまま動かないのだ。清司は病院に入り込み、その医師の会話を聞いて、暗い喜びに笑いをもらした。西条医師は、直接告知をせず、リハビリを続けろと武に言い、大沢家を喜ばせるのだった。
武は敏夫に、英雄ポロネーズだけでなく、ショパンの曲をできるだけマスターさせる。それが英雄ポロネーズの理解に役立つのだと言う。
そんな時清司が大沢家に現れる。清司は武に、中指が動かないことを教えに来た。それを聞いていた弟の実は、清司に怒りをぶつけ、殴りつけて出て行けと叫ぶ。笑う清司に、敏夫は「俺がぶっ殺す」と宣言した。
武は弟の実に「ピアノは俺のすべてだった。何の生きがいもない」と漏らす。
「泣きたいんだったら泣け」と兄弟は悲しみを共にする。悲しみに暮れる大沢家だった。
清司は東山夫妻をマンションに呼び出し、武の指のことを話し、大学を辞めさせ、代わりに自分を助教授にすることを要求する。
武の見舞いに来た宮島学長と妻のあやは、ピアノ科の助教授について相談に来る。言いにくそうな二人を制して、武は辞職を申し出る。
信一は再就職について心配するが、武は希望をもって仕事を探すと宣言する。妙子は大学を辞めることを申し出るが、武は勉強して親孝行しろと話した。由美子はパートでもお手伝いさんでも、仕事を探すと話すが、武は家を守ってほしいと話す。
敏夫は友人の三郎と良介とともにジャズ演奏のバイトに精を出すが、やりすぎで友人二人は疲れてしまう。
武の退院祝いに大沢家に訪れる親戚一同。実は宮島家に、武の大学辞職について問いただし、自分も指揮科の講師を辞めると言うが、宮島家は引き留める。実が大学の教職に就いたのは、武に頼まれたからだった。実は、武の音楽の知識をもってすれば、楽理の教授になれるはずと学長を説得し、本物の教育者を捨てるのは大学のために良くないと話す。
あやも華江も明彦もその言葉を支持する。学長は武を楽理の教授にすることを認めた。
清司が宮島家に訪れ、正彦を無視して、学長とあやに、不倫をばらす。不倫くらいで動じるあやではないが、裏口入学のことを聞くと顔色を変える。スキャンダルをばらされたくなかったら、武を辞めさせ、自分を助教授にしろとゆする。
学長とあやはこの場は清司の言うことを飲むことにする。
正彦は、清司を殺してやりたいと漏らす。
華江は、武がまた大学を辞めさせられることを聞いて大沢家に来る。由美子はそれを聞いて、血相を変えて家を出て行く。華江は信一の誘いを断り、敏夫を探して続いて家を出て行く。敏夫は、三郎・良介とともにコンクールの予行練習をしていた。華江はその場に乗り込み、敏夫に武のことを伝えた。怒った信一は華江を追いかけて来ると、無理やりキスをした。
清司は自宅でピアノの練習をするが、指がまともに動かない。由美子は清司に「武さんをこれ以上苦しめないで」と土下座して頼む。清司は「由美子が戻ってくるなら武を助教授に戻してもいい」と由美子に襲い掛かる。由美子は「殺してやる」と叫んで逃げ出すが、そこへ敏夫が駆けつけ助ける。「俺には才能も天分もある」という清司に、「父さんにはもう天分も才能もない。人を憎むだけの汚い人間だ。先生とは比べ物にならない」と敏夫は笑う。「先生に何かしたら、父さんを殺す」と言うが、清司は聞かない。清司は「俺を止めたかったら俺を殺せ」と、敏夫を殴って挑発する。敏夫はついに我慢の限界に達し、清司の首を絞める。そこへ隣の部屋の主婦が乗り込んで、三人を止める。
心配していた武に、敏夫は何も聞かないで休ませてほしいと由美子を寝室に帰らせる。敏夫はピアノを弾き始めるが、心が乱れて全くうまくいかない。
「俺にはピアノは弾けない。コンクールもあきらめる」と敏夫は言う。「父さんを殺そうとしている人間にピアノは弾けない」と。
「殺すより仕方ない」という敏夫を武は止める。「どんな父親でも父親だ。子供が父親を殺すなんて絶対にいかん。人を憎んではだめだ。俺は田代君を信じている。いつか立ち直ると信じている。間抜けと言われようが、構わない。人間は何のために生きている?人を憎んで暗い一生を送るためか?人を愛して、明るい一生を送るためか?敏夫君は、愛情をいっぱい持っている。殺したいと言う気持ちは俺のために忘れてほしい。俺なんかどうなってもいい。大事なのは君だ。君のピアノだ。君のピアノが完成したら、俺は満足だ。この右腕に代わってピアノを弾くのは君だ。頼む。人を愛してくれ。ピアノを捨てないでくれ」静かに弟子を諭す武に、敏夫は答えた。
わかったよ。先生。わかった」
「ありがとう。敏夫君」

武の愛情によって、敏夫の心は美しさを取り戻した。

感想

おお・・・(ToT)
ちょっと・・・
感動の師弟の対話。
泣いた。

最後の、武と敏夫の対話が最高。
今までの絶叫調の説得とは打って変わって、静かな説得だ。
説得というより、諭しですよ。
人を憎む意味。人を愛する意味。人が生きる意味。
そして、弟子が生きる意味。
師が静かに、弟子を導く。
無理やり聞かせるのではない。一つ一つの疑問、弟子の求めに応じて、師が静かに、確信を持って導いている。
あらすじでは、セリフを書き出すと膨大なので、あえてはしょって書いてしまったが、武のセリフの合間に、敏夫の合いの手というか、自分はだめだー的なセリフが入るので、本編を見るとさらに感動できる。
視聴者は敏夫に完全に同化し、武の教え子となって、清司を憎むのは間違いだという気持ちになってしまうのだ。
これも名場面だ。
良かった。

それにしても、武が大学を辞職するくだりであるが、なんとなく腑に落ちないものを感じた。ピアノ科の助教授って、そんなに簡単にクビになったりするのだろうか。まぁ、ピアノが弾けないのだから、仕方ないといえばそこまでだが、それこそ娘婿なのだから、再就職を斡旋するとか、事務方に回すとか、いろいろ手はあると思うのだが、宮島音楽大学ではあっさりクビ。その疑問については、石立鉄男の実が解決してくれるが、やっぱり、おいしいところは石立鉄男なのねー、と感じたところだ。
さらに突っ込むと、今回の話で辞職しなくてはならないのは、武ではなく、明らかに正彦だ。これだけの不祥事をしでかしたのだ。まだ表には出ていないとはいえ、そのまま助教授に居座るとは、並の神経ではないし、学長とあやも、なぜ辞職させないのかが不思議としか言いようがない。

そして、今回時系列が妙なことになっていないだろうか。
武の手術の時点で、コンクールまであと二週間だったはずだ。退院するまでの日数について言及されていないので何とも言えないが、退院祝いをすることからして、一日で帰ってきたとは考えにくい。さらに二週間前だと言うのに、敏夫はジャズバンドのバイトに一日以上を消費してしまった。どう考えても一週間は無駄に過ごしているはずである。

さらに乱闘が本日も例にもれず起こってしまった。
ピアノコンクールに出る直前のピアニストが、大事な手を使って男の首を絞めるとは・・・。
それだけ追い詰められているのだろうと、好意的に考えてみる。

緒方拳の清司が、武の指のことを知って笑う場面は、心胆寒からしめる演技だった。本当に殺してやりたいくらいの笑いだ。
このままでは彼は無事に済まないのではないか!?いったいどうなるの!?・・・なんて、わざとらしく心配してみる。

第十二回につづく・・・
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赤い激流・第十回・レビュー

赤い激流・第九回はコチラ
そういえば、九回の感想で書くのを忘れましたが、正彦役の前田吟が宮島家で弾いていたのは、ベートーベンのピアノソナタ「悲壮」。くわえたばこに仏頂面で弾く前田吟。かっこよすぎて笑った。


「一人の妻に二人の夫・争いの果てに・・・」

あらすじ

公文書偽造と不法渡航により、田代清司は、執行猶予付きの有罪判決を受けた。執行猶予中とはいえ、自由の身になった清司は、いよいよ大沢武をつぶすことを心に誓う。
大沢家の長男・信一の命令で、武からのレッスンを受けられなくなった敏夫。大学の教室で一人練習するのを、武は陰でこっそり聞いていた。そんな二人の様子に気づいた華江は、その理由を問い詰める。原因は自分にあると気づいた華江は、信一と結婚する覚悟を決める。
敏夫と華江が愛し合っていることを知る武は、華江に真意を確かめる。華江は、宮島家を継ぐべき人間という、どうにもならない自分の運命を受け入れることにしたのだ。信一となら、温かい家庭を築くことができると確信したという。恋愛と結婚は別…。若いのにそんな言葉をつぶやく華江の決心を、武は受け入れた。
信一は信一で、華江の心は敏夫にあると知りながら、自分が華江を愛し続けることで、華江もいつか自分を愛してくれるようになることを信じて、華江の申し出を受け入れる。
しかし、宮島家は、田代清司がもれなくくっついてくる大沢家との縁談に難色を示した。信一は絶望するが、敏夫はそんな信一にはっぱをかけ、宮島家に押しかけて信一との婚約を認めさせるのだった。
宮島家の娘婿遠山正彦は、そんな動きが気に入らず、田代清司に相談する。清司は、武をダシにして妻由美子を呼び出し、乱暴しようとするが、武が駆けつけ、ついに武は清司を殴って止める。目の前で由美子を連れて行かれた清司は、さらに憎悪を募らせる。
信一と華江の婚約パーティーの席上に果たして清司は現れ、武が宮島家を乗っ取ろうとしていると挑発する。敏夫が駆けつけ清司を抑えるが、外に出る清司を武は追いかける。清司からの憎しみを改めてぶつけられた武は、もはや分かり合えないと、ようやく清司と対決することを宣言する。
「殺されるくらい憎まれなきゃ、思い切ったことはできない」そう捨て台詞を残して、清司は去った。


感想

ついに大沢先生の堪忍袋の緒が切れ、清司には負けない!宣言が飛び出す。
しかし、その瞬間の清司の顔。
これはよかったー。
戦うことがうれしいのではない。むしろ苦しげな表情を彼は浮かべた。
清司は、武を努力型の魅力のない人間で月、自分は天才で太陽にたとえる。
しかし、いつもすべてを持っていくのは月の武であることを認めてしまう。
そう、今までは、武は同じ土俵に決して上がっては来なかった。戦っていなかった。戦っていない相手になら、いくらでも勝つことはできる。しかし、同じ土俵に立つとしたら・・・?
彼が本気で自分に向かってきたら・・・。
清司にはその結果が見えていたのではないか。
敏夫はかつて言った。。「父さんは、ブレーキの利かない機関車。誰も止められないんだ」と。
もう、自分にも止められないのだろう。たとえ目指す先に、破滅が待っていようとも。

やはり赤木春江のおばあ様はいい。
おじい様がスキャンダルを恐れて大沢家との婚姻を認めないのに対して、敏夫に惹かれている華江の心情を思って、信一との婚約を認めるのをためらうおばあ様。
いい人だ。本当に。

今回注目した点は、ドラマ内の男性陣のファッションについてだ。
私はファッションのことは全く疎いのだが、それにつけても気になるのが、武や清司、正彦や信一の背広について。
ドラマ内では、季節は夏真っ盛りの設定のはずだ。
しかし、彼ら、背広を着る男性陣は、戸外で背広を脱ぐ気配がない。
そう、以前は夏でも背広を脱がなかったのだ。
クールビズなんて、夢にも思わなかったのだ。
しかし、昨今の電力不足と節電の動きから、夏場に男性が背広を脱がず、ネクタイも緩めず、あまつさえワイシャツも頑固に長袖であったことなど、そのうち忘れ去られるに違いない。
子供の頃などは、夏でも背広姿の大人たちを見て、「暑くないのだろうか?大人になれば、我慢できるようになるのだろうか?」などと疑問に思っていたが、本当にどうしていたのだろう?
さらに、清司や正彦は、夏なのにスリーピースだ。
スリーピースのスーツなど、身近な男性陣にはとんと見かけなくなったなぁと、遠い目になってしまう私である。父も昔はスリーピースを着ていたたことを思い出した。
もう一つ、このドラマで身に着けられているネクタイは、非常に幅が広い物が多い。当時幅の広いネクタイが流行っていたのだろう。水谷豊がつけるネクタイはそうでもないが。
特に、石立鉄男のネクタイは広い。
今後、注目してみてほしい。

第十一回はコチラ
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赤い激流・第九回 レビュー

赤い激流弟八回はコチラ

「愛する父を殺したい!」

あらすじ

宮島音楽大学では、夏季の音楽合宿が行われ、大沢家の次女・妙子は、義理の兄である敏夫と一緒に行くと張り切っていた。
華江も参加すると聞き、気が進まない敏夫だったが、華江に「この旅行を最後の思い出に、貴方をあきらめることにするから」と説得され、ようやく行く気になり、妹の妙子と思いっきり遊ぶことを約束する。
合宿で楽しく過ごす妙子と敏夫。だが、敏夫と華江は二人きりになったとき、宮島家の孫娘、田代清司の息子である自分たちの運命にはあらがえないことを改めて思い知る。永遠に別れる前にと、お互い本当の想いを告白し合い、抱きしめあってしまう。
それを目撃した妙子は、敏夫への失恋を苦に、自殺を試みる。
かろうじて一命を取り留めた妙子だが、自殺の理由は、大沢家、敏夫にも知られることとなる。妙子の兄・信一は激怒し、武に敏夫のレッスンを辞めないなら、自分が家を出ていくと宣言する。
妙子は、叔父・実に説得され、自分の幼い衝動を反省し、初恋をあきらめ、家族や敏夫に謝るのだった。
敏夫は、信一が家を出る道理はないと、武に対して、大沢家には今後来ないことを告げ、今までの武からのレッスンをすべて自分のものとし、たった一人でコンクールに挑むことを約束する。
武は、敏夫が離れていく悲しみに、弟子はいつか師の手を離れ、師を乗り越える存在となると自身に言い聞かせ、自分を納得させるのだった。

田代清司は、宮島家の娘婿・東山正彦に連れられて行った店のホステスの話から、東山が音楽大学の裏口入学の斡旋をし、クラブのマダムと愛人関係にあることを知る。清司はそれをネタに、東山をゆすり、大学のピアノ科助教授の座を要求するのだった。
清司は敏夫を食事に誘い、自分の計画、宮島音楽大学を乗っ取り、学長や大沢武を追い出す夢を語る。それを聞いている敏夫は、父への殺意がどうしようもなく高まっていくのを、抑えることができなかった。


感想。
はい。妙子ちゃんです。
このドラマの中で、唯一存在感のない人・それが妙子ちゃんだったが、ついに、彼女が主役になる日が来た。
なんと、彼女は敏夫を兄としてではなく、一人の男として懸想していた…と。
なんというか、まぁ、あれだけ堅物の父と兄に囲まれて生きてくれば、ぶっ飛んだ敏夫に惹かれるのも無理はないかというのが人情で。
しかし、この人、足のラインがきれいだ(笑)。最初のほうでもあったが、惜しげもなくきれいな足を披露してくれる。
もうちょっとセリフが多くてもいいかと思うが、演技力の問題だろうか、あまり長いセリフはない。まぁ、でもちょっと悪ぶったお兄さんにあこがれる純粋なお嬢様の役で、しかも妹なので、あまり彼女のドラマが深まっても別の話になってしまうので仕方ないが。
それにしても、石立鉄男の実叔父さんは、いつもいい役をさらっていく。告白もしていない初恋の失恋で自殺まで行ってしまう甘ちゃんの姪を叱り飛ばし、でも最後はちゃんと道理を教える。かっこよすぎる。
ちなみに、合宿中に流れる挿入歌は、水谷豊が歌う「草の夢」。

しかし、信一…。お前は相当ファザコンだ!それは間違いない。
今回も、父・武に、自分を取るか、敏夫を取るかと言って迫る。
本当に、あんたいくつだよ。
しかし、その前に、敏夫と華江が抱擁していたことを知ってしまうのだから、彼もつらいところだ。

そして、武。今回もいろんな人への説得に奔走している。
敏夫がついに、自分の手から巣立とうとしている。信一が敏夫を追い出したのだが、敏夫は、「先生の教えはすべて覚えている!絶対に忘れません」と宣言し、家を出ていく。敏夫を失ってさびしいやら、でも敏夫の心意気がうれしいやらで、ちょっと脱力状態である。

最後に清司。今回はいつもの乱闘がないので、割合静かな回だった。
でも、乱闘がない代わりに頭脳を使いだしたから、またたちが悪い。
東山の本性見たり、といったところだが、この話が後から効いてくるのだろう。
正彦は、清司を手駒にするはずが、ミイラ取りがミイラになったでこざるの巻。しっかりしろ。
しかしこのドラマ、内緒にしようと相談するそばから次々ばれる。
クラブのママさんが、ホステスに向かって裏口入学の事を清司には絶対もらすなというのを、あっさり当の清司本人がそばで聞いているのだ。
いくらなんでも、話が早すぎである。
壁に耳あり、障子に清司あり、だ。みんなも気を付けよう。

それにしても、清司は大学を乗っ取るために助教授になるとか言っているが、助教授になったとして、彼には既にその実力はない。
いったい何を教えるというのだろう?

第十回はコチラ
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赤い激流・第八回 レビュー

本日なぜか一時期第六回が消えていました。再アップしました。
第七回レビューはコチラ


「パリからの哀しい便り」

あらすじ

敏夫のコンクール出場を知った田代清司は、大沢家に乗り込み、由美子と敏夫をあきらめる代わりに、宮島音楽大学で教師として就職させることを大沢武に要求する。仕事があれば少しは落ち着き、人間らしく生活できるかもしれないと、武は就職の斡旋を約束する。武の息子信一は、叔父の東山正彦に田代を大学に入れないように頼むが、なぜか正彦は、武の説得に応じ、清司を大学付属の子供向けピアノ教室の講師にすることを提案。学長もしぶしぶ許可した。
周囲の不安をよそに、清司はピアノ教室を無難にこなし、生徒の評判もかなりいい。プライドの高い清司が子供向けの教師に満足するかすら心配していた武は、胸をなでおろした。
信一は、正彦に真意を問うが、はぐらかされる。正彦の本音は、清司に恩を売って、音楽大学の学長になるための駒にするつもりだったのだ。
そんな時、武の長女・紀子(山口百恵)から手紙が届く。パリの国立音楽大学にバイオリンで留学していた紀子は、バイオリンの教師・木元光子(岸恵子)の恋人のことを記していた。教師として一流の光子は、急に失踪した恋人を探していた。その相手とは、田代清司だった。
清司は自分のマンションに敏夫を呼び、華江と結婚することを命じる。華江と結婚すれば、宮島音楽大学を乗っ取り、学長や武を追い落とすことが出来るという清司に対し、敏夫には殺意が芽生えるのだった。
華江の好意を感じた敏夫は、連れ込み宿に華江を連れ出し、自分を卑下して嫌われようとするが、華江は信じない。連れ込宿に二人が入っていくのを目撃した従弟の明彦は、宮島家に連絡。武や実、正彦で二人を連れ戻す。敏夫は開き直るが、実から連れ込み宿に行くような男ではないと弁護される。更に、宮島学長本人が著書で恋をしない者は音楽家として大成しないと記していた事を引き合いに出して、怒る学長をやりこめる。退学などは免れたが、華江と敏夫は、宮島学長より、改めて交際を禁じられる。
武は敏夫に問う。「華江さんが好きか?」「好きだ!でも結婚は絶対できない!」そう叫ぶ敏夫に、武は結婚は身分ではないと諭そうとする。しかし敏夫は別のことを考えているのだ。確かに、華江の事は好きだ。けれども、彼女との結婚は、宮島音楽大学学長の座を意味しており、そうなれば、清司の思うつぼなのだ。「結婚できなくても、先生と母さんの幸せは、必ず守る」
そう告げて、敏夫は去った。武には、その言葉の意味が、まだ理解できなかった。
敏夫はついに清司を殺す夢を見てしまう。敏夫の精神は、追い詰められていた。

感想

山口百恵きた!
声と写真のみの出演だったが、紛れもなく山口百恵だった。これの出演のためにわざわざパリに行ったのだろうか。どうだろうか。
紀子こと、山口百恵のパリでの先生は岸恵子だ。
岸恵子がものすごくスリムだ。今の女優に負けないくらい痩せている。でもすごく素敵だ。ちなみに、岸恵子の恋人が田代清司であることは、視聴者だけに明かされる秘密である。

いやはや、今回の大沢先生の性善説には、いくらなんでも首をかしげた。
大沢先生、敏夫や由美子、信一にいくら反対されても、田代に就職を斡旋しようとする。人間、仕事があって生活も安定すれば、明るく、まっとうになる、と信じている。また、由美子や敏夫が自分を慕っていることに対して、どうしても負い目を感じてしまうらしい。就職の斡旋くらい当然の義務だと思ってしまっている。この人、よく今まで無事で生きてこられたもんだ。
下手すると、いろんな霊感商法とかに付け込まれて大変なことになっていただろう。

今回も頼りになるのは実叔父さんである。敏夫が華江を連れ込み宿に連れて行った事に疑問を感じ、敏夫が連れ込み宿を使うほど世慣れていないことを、すぐさま宿の仲居に聞いて分かってしまった。実直な武ならとっさにここまで頭が回らない。
そして、連れ込み宿での敏夫の挙動不審さ加減が笑いを誘う。華江は自分がどういう所にいるのか分かっていない風だったが、それにしても敏夫の落ち着かなさとの対比が良かった。

さて、今回の前半注目は、信一の大活躍。
宮島家と華江のために奔走するのだが・・・。
検事って、そんなに暇なんか。
仕事中っぽいのだが、音楽大学に来て、敏夫と喧嘩してみたり、明彦に華江と敏夫のデートの後をつけるように言ってみたり・・・。
そして、極めつけは、
「父さんは、僕より敏夫のほうがかわいいんだ!ピアノの腕を継げる敏夫のほうが可愛いんだ!」と、大学の中庭で大絶叫+半泣き(笑)。
あんた、いくつだよ。
思うに、信一は、反抗期というものがなかったのではないだろうか。勉強ができ、エリートコースまっしぐらの彼は、ろくな挫折もなかったに違いない。しかし敏夫の登場で、自分のアイデンティティが、今頃になって揺らいできたのだろう。
なぜ華江は、自分の軽蔑する敏夫と付き合うのか、父はなぜ、敏夫にばかり構うのか・・・。
すべてを持てる者は、それが少しでも欠けたと感じると、途端に喪失感に襲われる。逆に、持たざる者は、少しでも手に入るだけで満足できるものだ。
信一の場合、明らかに前者だろう。武の愛情は、少しも減じていない。ただ、信一に裂く時間が減っただけなのだ。
しかし、信一は自信の揺らぎを感じるあまり、奇妙な言動をする。
従弟で華江に同じくプロポーズした明彦に、「君に華江さんを取られるなら我慢できるが、敏夫に取られるのだけは我慢できない!」と言い放つのだ。明彦は、信一と比べれば明らかに格下だろう。敏夫にだって、勝っているものといえば、家柄だけと言える。それなのに、明彦になら華江を譲るとは?敏夫を嫌うあまり、冷静な判断ができなくなっているとしか思えない。

こんな検事さん、あなたなら、いかがですか?

第九回はコチラ
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赤い激流・第七回 レビュー

第六回のレビューはコチラ

「誰が反対しても結婚します」

由美子は敏夫の住まいに泊まり込んで、清司の看病をすることになった。敏夫は清司に隠れて、大学へ行き、武からピアノを習う。大沢家では、由美子がいないため、武も率先して家事を手伝っていた。弟の実は、「早く由美子と敏夫を取り戻せ」と言うが、武は清司が心も体も弱って、自殺しかねないため、世話をさせていると説明する。実はそんな甘い考えを叱るが、武は譲らない。力ずくで清司を黙らせると実は息巻くため、武も清司のもとへ行くことになる。息子の信一は、由美子と敏夫がいない方が大沢家が平和なため、そんな二人の行動が理解できないが、実は、華江が好きなら由美子を愛する父の行動を理解しろと信一を諭す。元気を取り戻した清司は、ピアノ教室を開いて仕事をすると宣言していた。そこへ武と実が現れ、由美子を返すよう要求する。実は、この間清司に傷つけられたせいで、武の腕が悪化したことを清司に話す。清司ばかりが責められている現状に、さすがに敏夫は、みんなに「これ以上父さんに恥をかかせるな」と言って、由美子を含めて追い返す。追いかけようとする清司を敏夫は抑えるが、清司は抵抗できない。やはり清司の体力は弱っていた。敏夫に説得され、ようやく追いかける事をやめる。
由美子が大沢家に戻った。武は今までのことを詫び、もう離さないと宣言する。妙子も戻った由美子に抱きついて喜んだ。
清司は家庭裁判所に赴き、武と由美子の結婚は無効であると申し立てる。相談員(藤田弓子)は、日本国籍が戻ったのだから、清司との結婚が優先されるはずと清司に話した。あとは調停で、判断してもらうだけだ。大沢家に裁判所から出頭命令が来た。由美子は憤るが、武は、「自分たちの言い分をキチンと話せばわかってもらえる、誠意をもって話せば、田代君に負けるはずはない」といつものように慰めた。

調停が始まった。裁判官に事情を説明する3人。法的にはやはり清司と由美子の結婚が優先されるが、由美子は、田代の妻に戻るつもりは全くないこと、田代が10年前にした仕打ち、10年間音沙汰がなかったこと、いまは武と本当に幸せであることを訴えた。
武もまた、清司が死んだと信じ込んで結婚し、どんなことがあっても由美子を幸せにしたいと訴える。
裁判官(久米明)は、由美子に、ひとまず清司との結婚状態に戻すが、すぐに離婚して武と再婚することを薦める。清司は怒るが、たとえ裁判を起こしても、10年妻子を放っておいた清司は負ける公算が高いことを指摘される。これが一番妥当な判断であると説明され、清司も黙るしかなかった。調停の場から出てきた清司は、敏夫に10年前マルセイユの海に飛び込んだ時の様子を見せると言って、噴水に飛び込む。半狂乱になる清司を、敏夫と武は必死で抑え込んだ。
コンクールのために、敏夫は一日2時間しか武と練習する時間がない。武はそれでは足りないと言うが、清司がいる敏夫には、それ以上は無理だった。
そんな時、信一が武に相談する。華江の誕生パーティーで、華江に求婚するつもりであることを。そのために学長達に話を通しておいて欲しいと、頼んできたのだ。
武は、敏夫も華江を好きなことを知っており、悩む。
しかし、由美子は信一との結婚を薦める。敏夫は田代の血を引く男。感情が激しすぎて、結婚する女は、幸せになれないと考えていた。信一なら、落ち着いて、静かな家庭を築けると言う。武は敏夫に信一にないあったかさ、優しさがあると言うが、由美子は、敏夫では宮島家の跡取りである華江と結婚できるはずはないと言う。
武は宮島家に、信一のプロポーズを申し入れた。
あやは、法律家の信一なら大学の経営に向いていると言って賛成するが、叔父の正彦たちは、音楽家を夫にして学長にすべきと反対する。そして息子の明彦にも結婚の申し込みをさせると意気込む。
明彦は気の弱さから、困り果てるが、華江が自分を馬鹿にしていないことを知ると、結婚の申し込みをすることを決意する。
華江は、信一からも申し込まれると知って、敏夫にパーティーに来てくれるよう頼み、さらにその場で、結婚を申し込んでくれるよう頼むのだった。華江の想う相手は、敏夫だった。そんなこと出来るわけがないと笑う敏夫に、「女の私にこんなこと言わせるの?才能があるのに、自分の将来を決めないで」と詰め寄った。
華江のパーティーが始まった。行かないと言っていた敏夫はパーティーに潜り込む。その場で「エリーゼのために」をプレゼントし、自分も結婚を申し込んだ。敏夫の曲は、華江を感動させる。しかし、宮島学長から華江との結婚は絶対認めないと言われてしまう。非常識で、田代清司の息子である敏夫を受け入れられないと言う。あやも、宮島家を継ぐ男は、やはり敏夫ではだめだと告げる。
敏夫は傷つきながら、その場を立ち去る。
武と由美子はそのあとを追った。
恥をかいたと言う敏夫を、武は叱る。「華江が好きなら、どんなことがあっても結婚しろ、コンクールに優勝して一流ピアニストになれば、華江も無理ではない」と説得する。
そんな才能がないと笑う敏夫に、武は先ほどの曲に感動したと言う。2時間だけではなく、一日中練習しているはずと指摘する。それでもあきらめる敏夫を、武は「どうしてあきらめるのだ。私の弟子なら師の粘り強さを見習え。君なら必ずコンクールに優勝する。自分の持っているすべてを渡すから、あきらめるな」と説得。ついに由美子も、武を見習って頑張れと恋の応援をする。
敏夫は、決心する。武のすべてを自分のものにし、コンクールで優勝を目指すと。
そんな時、清司が敏夫の毎朝音楽コンクールの出場資格票を見つけ、怒りを爆発させるのだった。


感想

ようやく由美子の二重結婚に決着がついた。法律は時に残酷だが、それを行使するのは人間だ。すべての人が納得できるような結論がいつでも出せればこんないいことはない。しかしそれは夢物語なのだろう。
全てを事務的に裁く相談員を藤田弓子が演じていた。非常に若くかわいらしい。久米明の裁判官も一見事務的だが、大沢夫妻が納得できる答えを提供してくれた。大沢家の誠意に応えてくれたのだろう。
法律の冷酷さと、全てが四角四面にはいかない人生の一こまを簡単にうまく切り取ったエピソードだと思う。

さて、今回の重要ポイントは、華江の結婚問題だ。
華江の両親は既に他界しているようだが、華江が宮島家の直系である見なされている事から、どうやら華江の父が宮島学長の息子だったらしい。娘は健在であるにも関わらず、孫娘に宮島家を継がせる事しか考えていないというのも不思議な話だが、上流の血筋とはそのようなものなのだろうか。おそらく、菊子や武の前妻が結婚する頃は華江の父は生きており、正彦や武が婿養子に入る必要がなく、二人が他家に嫁いでしまったため、直系が華江しかいなくなったという事だろう。
とにかく、第一回目を見逃したためここらの事情は、はっきりした事が分からない。返す返すも悔やまれる。
今回は信一に少々笑わされた。
彼は華江にプロポーズするといいながら、華江本人には直接話した形跡が全くない。
彼が気にするのは、外堀を埋めていく事だけのように感じられる。
まず父から宮島学長に話を通してもらうというのも庶民の私から見ればなんだか奇妙だ。自分で行け。
とはいえ、昔の結婚の形とはこのようなものだったのだろう。
現代とは比べ物にならないほど、本人同士というより、家と家の結びつきという見方が大きかったのだろう。逆に言えば、家長が認めれば、本人の意思など関係ないのだ。だからこそ、信一は本人に確認せずに学長に話を通す事を優先させたという事だ。
いいとか悪いではなく、昔はある程度これが一つの文化として浸透していたのだと思う。それを忘れたり、非人間的などと言うのはたやすい。しかし長い歴史の中で、そのような結婚形態があった事は事実なのだ。
何が言いたいかというと、最近のドラマは、そこら辺を無理矢理現代の日本人が納得できるように作り過ぎではないかということだ。
戦時中や戦国時代、江戸時代でもお互い相思相愛になった者同士を結婚させようとする。それはそれで幸せなのだろうが、そうではない者もあった事を想像すると、薄ら寒い感情しか湧いてこない。感動できないのだ。
もちろんお互い気に入ったもの同士が結ばれる事ほど幸運な事はないし、見ている方も幸せになれる。しかしそれが必ずしも普通ではなかった時代に、それが普通であるような描き方をされると、もうね・・・。
まったく知らない者同士の見合い結婚でも、幸せな家庭を築いた人々もたくさんいるだろう。もちろん恋愛によって結婚した人も沢山いたのだろうが。
戦国時代の話など、もっと殺伐としていてもいいと思う。政略結婚を無理に愛情物語にしなくてもいいのではないのだろうか。何年か後には自然に夫婦になってました、みたいな物語をつくれないだろうか。

話がそれてしまった。申し訳ない。
とにかく、華江の結婚は、本人の意思とは関係のないところで進んでいくようだ。
ノブレス・オブリージュということだろうか。
しかし華江も負けていない。なんと、敏夫に向かって、「自分にプロポーズしろ」ときた。
相当鼻っ柱の強いお嬢様だ。
しかし今まで大沢家の味方だったおばあさまのあやは、自ら敏夫との結婚に反対してしまった。まぁ、それが格式ある家を守ってきた女の矜持であろう。

ここで負けない武はさすがだが、ちょっと待って欲しい。信一を忘れているのではないだろうか。はじめにプロポーズを言い出したのは信一なのに、武は敏夫しか応援していない。敏夫が結婚をあきらめる事で心がいじけ、ピアノのレッスンに支障が出ると危惧したのだろうか。結婚話を、やはりコンクールに結び付けて敏夫のやる気を引き出してしまった。表向き「好きな者同士が結ばれるのが当然で・・・」などと言っているが、敏夫が一流ピアニストになるまで、華江が一人で待っているとは限らないのだ。
そこをはっきりさせないで、話を進めるのは、やはりちょっとずれていると思える。
今回の武は、見方を変えれば、なかなかしたたかだった。

いつもは乱闘シーンをお笑いポイントに据えているが、今回の清司・敏夫・武の噴水で自殺再現シーンは、まったく笑えなかった。悲劇的過ぎて、清司の痛みがひりひりするほど伝わってきたからだ。

ちなみに、敏夫のエリーゼのためにだが、なんだか手がいつもと違って丸い気がする。別の人が弾いているのか、水谷豊本人がひいているのだろうか。

第八回レビューはコチラ
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赤い激流・第六回 レビュー

第五回のレビューはコチラ

「生きかえった夫の復讐」

あらすじ

敏夫は武のもとから去り、ジャズバンドでバイトをしていた。信一と華江はデートの最中にそれに出くわし、華江は敏夫を探していた武とともに、敏夫に大学に戻るよう説得する。そこへ清司が現れ、華江は清司に、父親のくせに、敏夫をだめにしているだけだ。清司にはもはやピアノを教える技術もないと言って責める。散々言われた清司は、敏夫を大沢に返す代わりに、由美子を差し出せと言う。敏夫はその場をごまかすために、華江をステージに上がらせ、電線音頭を躍らせる。信一は、怒って宮島家に告げ口する。宮島学長は華江と敏夫の振る舞いを厳しく叱り、大学に出てこない敏夫を退学させると言う。武は敏夫に代わって謝るが受け入れられない。武は敏夫が辞めるなら、自分も辞職すると言う。これほどの才能ある生徒を教えられないのなら、大学にいても仕方ないというのだ。それを聞いた学長の妻・あやは、優秀で人望のある助教授の武を辞めさせることなど許されないと言い、電線音頭を踊った敏夫を退学にさせるなら、同じく華江も退学にさせるべきと言って、二人を許すように学長に迫り、事なきを得る。
学校を辞めずに済んだが、武はなぜクラッシックピアノを辞めるのか敏夫に尋ねる。その理由は言えないと逃げる敏夫だが、公園中を追い掛け回され、あまりのしつこさに根負けする。父の恥ではあるが、大沢家でピアノを習うと、清司が大沢家をつぶすと言っていることを話す。武は、笑って、誠意をもって話し合えば、必ず道は開けると、田代清司と話し合うことにする。
二人が清司のもとに行くと、清司は睡眠薬で自殺未遂をしたところだった。幸い、命は取り留めたが、危険な状態だ。清司の絶望を知った武は、由美子に、妻としてではなく、看護婦として、清司の世話をしてくれないかと話す。由美子は拒否するが、清司の不幸に武が心を痛めているのを知ると、清司を世話することを決心する。
由美子の姿を見た途端、由美子にすがりつく清司。しかし、敏夫に止められ,さらに自分のことしか考えていない父に愛想が尽きたと言われ、逆上する。ついてきていた武にバットで殴りかかり、武は痛めていた腕をさらに傷つけてしまう。
友人の西条医師のもとに行った武は、腕の手術を勧められる。成功率は50%。手術をしなければ、ますますピアノは弾けなくなる。ならばと、手術を受ける武。
ショパンの「子犬のワルツ」を弾く華江のもとに敏夫は泣きながらすがりつく。自分のせいで動かなくなる武の腕。その罪に耐えかねて、華江に救いを求めたのだ。子供みたいに泣くしか今は方法がない。それを受け止めてほしかったのだ。敏夫はひとしきり泣くと、ピアノに向かい、練習を始めた。
手術を前に、弟の実や信一は、手術が失敗しても、生活の心配をするなと励ます。
手術の間、敏夫はピアノを弾き続けた。手術は終わった。やはり難しいものだったのだ。
手術は失敗。あと2,3か月で腕は動かなくなると西条医師は弟の実に告げる。
敏夫はそれを聞き、田代清司と自分のせいだと言って、武の前で土下座をする。敏夫の取り乱しように白を切れず、実は武に真実を告げた。
武はそれを聞いて、一瞬茫然とするが、すぐに、いずれ動かなくなる腕の寿命が、2,3か月に短くなっただけだと言って笑うのだった。あと二か月もあれば、敏夫の英雄ポロネーズを完成できると言って、希望を持つ。
父と自分のせいだと言って自分を責めるばかりの敏夫に、
「芸術に敵も味方もないよ。あるのは愛だ。愛情だけだ。
俺の後についてきてくれ。」

武はそう笑いながら言って励ますのだった。
敏夫はどうしてもやりきれなかった。いつも人を信じ、人を愛してきた武の腕は、父と自分によて奪われたのだ。
初めて、敏夫の胸に父に対する憎しみが生まれた。

しかし、ピアニストにとって命の腕が後わずかな時間しか動かないという事実に、武は不幸のどん底に突き落とされるのだった。



感想

はい、名言きた!
「芸術に敵も味方もない。あるのは愛だ。愛情だけだ」
うおー!
このセリフをこんなに力強く、笑顔で真剣に言えるのは、宇津井建しかいない!
私はそう確信する!
はい。
今日はこのセリフで全てが吹っ飛んでいった感じです。

しかし、そういってごまかさずに、お笑いポイントを抑えておこう。
まず冒頭の電線音頭についてだが、私は詳しくないのでコメントのしようがない。当時流行っていたんだろう。ただ、敏夫によると、あれを踊ると、何かパッションが生まれるらしい。そういうことにしておこう。ただ、あれが伊東四郎の過去に深く関係する何かだということは、抑えておいたほうがいいかもしれない。
それにしても、やはり赤木春江のあやはいい。どっしりと構えて、いつのまにか論点を摩り替えて敏夫の退学を白紙にしてしまった。学長は電線音頭よりも、学校に出席しない事の方をより怒っていたはずだったが、いつのまにか電線音頭によって退学させられるのは納得いかないという話の流れにしてしまったのだ。

それを遥かに凌駕するもう一つのポイントは、もちろん、武と敏夫の「公園でキャッキャウフフのおいかけっこ」だ。
いつものように武が、ピアノをあきらめる理由を問い詰めるために逃げる敏夫を追いかける場面なのであるが、場面が公園で、しかも水谷豊が滑り台やらジャングルジムなどの遊具を駆使して逃げ回るため、どう考えても雨の降る中、二人が戯れているようにしか見えない。
まぁ、それが証拠に、追いつめられた敏夫と追いつめた武は、二人顔を見合わせて笑いあうのだ。
そして、敏夫によるピアノへの言い訳が始まるのだが、ここで敏夫と武の間の、田代清司に対する認識の違いが明らかになる。
敏夫はひたすら父を恐れ、大沢夫妻への影響を心配するが、武は清司を、というか、人間を信じているため、非常に軽い返しをする。
「人間、話せば分かる」と。
視聴者は先ほどから感じていた武のどうしようもないお人よし加減に、いい加減呆れかけているのだが、この底抜けの楽天性に、降参せざるを得なくなる。
そして、彼ならば、何とかしてくれるのではないか、と希望を持つのだ。
少なくとも、私はそうだった。
しかしその希望を脆くも打ち砕く清司の狂乱。いやはや、自殺未遂後は、まさに幽鬼のごとき面相である。ルンペンと呼ぶのがふさわしい。そうかと思うと、コートはバーバリーだったりする。どうなっているのか。

そして、前述の「芸術には敵も味方も〜」のセリフ。
これは何度も言うが、宇津井健、いや大沢武でないと言えないセリフだ。彼のこれまでのおおらかさ、やさしさ、前向きさ、音楽に対する情熱の表現は、まさにこのセリフを言うためだったのだ。それがないと、このセリフには説得力が生まれないだろう。
この男なら、言いそうなことだ・・・と、テレビの前で、視聴者は苦笑を浮かべながら、彼を支持するのだ。

けれども、さすがの武もピアノを弾けなくなる事には落ち込んだらしい。
一体どうなるのか。悪い方へ悪い方へ話しは流れている。この、底抜けに明るい誠意と善意あふれる中年男の運命はどうなるのか。
いやがうえにも盛り上がったところで、次回に続く。

第七回はコチラ
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自然災害。

和歌山、奈良県での台風の被害・・・心からお見舞い申し上げます。 本当に、今年は日本にとって、辛すぎる年です・・・。 どうか、どうかこれ以上は、被害が広がってほしくないです・・・。
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ただいま直してます(;´Д`)

ブログ、チョット崩れていて読みづらくなっています。
個別エントリでは普通に読めますのでそちらご覧ください。
すみません・・・
test
なんらかの原因で改行できません。
読みづらくてすみません・・・
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赤い激流・第五回 レビュー

なんだかすごく読みにくくなっていますね(笑)。
赤い激流・第二回目レビューを再アップしました。
なぜか改行が反映されないのです。非常に読みづらいですが、すみません。
治せれば治したいです・・・。

第四回レビューはコチラ


「きかせてよ愛の曲を」

あらすじ

武の手の痛みはひどくなるばかりだ。
敏夫のコンクールまで、一秒も無駄にできないと、大沢家で連日レッスンを行う。英雄ポロネーズに込めたショパンの心を敏夫に説く武。
武を苦しめるため大沢家に居座る田代清司は、毎日その音色を聞かされている。課題曲である英雄ポロネーズは、武に敗れた過去の自分を思いださせ、逆に清司は追い詰められていくのだった。そんな時、武の誕生祝のため、親戚一同が大沢家を訪れる。必死で清司を隠す敏夫だが、清司は、訪れた人間が宮島学長であることを思い出す。清司はいまだに、学長と武が手を組んで、不正にコンクールの審査を操作し、自分が負けたと思い込んでいた。誕生会の席で、学長や華江に請われてピアノを弾くことになる敏夫。ほんのさわりの部分だけだったが、学長や華江の盛大な拍手を得た。思わず学長の前に姿を現す清司だが、武の弟・実が間一髪で訪れ、その場をうまくごまかした。別室で実に叱責される清司は一瞬気弱な表情になり、つぶやいた。「幽霊にだって心はある。どうしても辛抱できないときが、あるんだ・・・」由美子はいっそのこと自分が大沢家を出ていくことを提案するが、実はそれよりも清司を警察に引き渡すことを提案。武は、清司だけ不幸にすることはできないと強硬に反対する。「彼も苦しいのだ。同じ芸術家として、痛いほど気持ちがわかる」と言って、清司をかばう。実は武の人の好さに呆れるが、兄らしいと溜息をつく。
敏夫のレッスンは続く。その音色をずっと聞いていた清司は、由美子に「敏夫はうまくなった。大沢の指導力にだけは、兜を脱ぐ」と漏らすのだった。
武の息子・信一は検事としてこのような生活に我慢が出来ず、警察に公文書偽造と不法入国の容疑で引き渡す。
清司は武に陥れられたと叫ぶが、連行されてしまう。信一が独断でやったことだが、敏夫は武を責めなかった。父の連行を冷静に受け止め、大沢家は出ていかないし、レッスンも続けると宣言する。
清司が逮捕されたことで、結果的に二重結婚になってしまったことが宮島音楽大学のスキャンダルとして報道されてしまった。
宮島家に謝罪に訪れた武と由美子は、宮島学長から、スキャンダルに関係している敏夫は、権威と格式を重んずる毎朝音楽コンクールには、出場すら難しいと言われる。遅れて宮島家に謝罪に来た敏夫はそれを聞いて、宮島家を飛び出した。
由美子は学長の娘・菊子から清司との復縁を迫られるが、それは拒否し、単に大沢家から出ていくと申し出る。しかし武は、絶対に由美子を幸せにする、絶対に離さないと宣言。由美子もできることなら武と離れたくないと涙ながらに訴える。それを聞いた学長の妻・あやは、二人は絶対に別れるべきではないと応援する。学長も、しぶしぶ、今回は二人を許すのだった。
宮島家を飛び出した敏夫は、華江にデートに誘われる。敏夫は、コンクールに出られず、武の夢をかなえられないと自暴自棄になるが、華江に説得され、コンクールに出られずとも、武のピアノの腕を継ぐことを改めて決心する。
検察庁を訪れた武は、検事である信一に、清司のための保釈金を渡す。呆れる信一だが、武は「人を不幸にして、自分だけ幸せでいることなどできない」と、いつもの理論で息子に迫る。信一は、「父さんの人の好さにはついていけない、けれども、それが父さんだ」と、あきらめたように言うと、保釈金を受け取り、最後は父に笑顔を向けるのだった。
信一は、敏夫に父親が保釈になることを告げる。武が金を工面したことも説明した。「これ以上お人よしの父に付け込まないでくれ。今後大沢家に近づくな」信一からの命令を、敏夫は黙って聞いていた。
保釈の知らせを聞いた清司は、「裁判が始まるまでに大沢をめちゃくちゃにしてぶっ潰す」と宣言。保釈金の出所を聞いても、それっぽっちで、自分の人生をめちゃくちゃにした罪は消えないと言う。敏夫は、それなら自分は大沢家を出て、レッスンもやめるから、武と由美子に手出しはしないでくれと頼む。由美子手を出したら、「父さんを殺すかもしれない」とつぶやく。
清司は、そんな息子と、無言でにらみ合った。
その夜、敏夫は大沢家を出た。祖国のために戦い、それでも敗れ首都を占領された人々のように、敏夫も清司に敗れてしまった。
保釈の日、拘置所の前で待つ敏夫に、武と由美子が近づいた。二人は敏夫を大沢家に連れ戻すために来た。
敏夫は武に、大学を辞め、コンクールもあきらめ、清司と二人で暮らすことを告げる。武は敏夫を激しく叱責する。「スキャンダルがあったくらいでコンクールをあきらめるな。すべてに勝つほど練習しろ、余計なことは考えるな!」しかし、敏夫は武にすがりついて言う。「わかっている。わかっています!でも・・・どうにもならないんです」清司が拘置所の門から出てきた。敏夫は清司に何か言わせる隙を与えず、車に押し込んで走り去る。敏夫は初めて、なぜ父は生きて帰ってきてしまったのか、と考えていた。
武は息子と弟子を一度に失った悲しみに、絶望していた。

毎朝音楽コンクールまで、あと3か月。



感想

うーん。辛い。みんな辛いね。
そんな中の笑えるポイント。
宮島家に謝罪に来た大沢夫妻。
スキャンダルを責められ、親戚一同の前で、別れる別れないの愁嘆場を演じることになる。
「由美子さん、君は、私と別れるというのか!?」とか何とかやりだしたのを見て、前田吟が「君、そういう話は帰ってやりたまえよ」と至極まっとうな意見を言う。
しかし武はすかさず
「あなたは黙っててください!」と喰い気味に一喝。
そして、怒涛の二人の愛の告白場面へなだれ込む。
多分、前田吟の台詞は「おいおい、ここでやるのか!?」という、視聴者全員が思っていたことの代弁と思われるが、あっさりとその思惑は武に封じられる。
つまり、このシーンを親戚一同の前でやることはありえないってことはスタッフも分かっていたのだろうが、その違和感を「あなたは黙っててください」という台詞によって解消したということだろう。
しかしその笑えるポイントの後に襲ってくるのが感動ポイントだ。
ほんと、このドラマは笑ったと思った直後に泣かせてくれるので、息つく暇がない。コメディならば最高の流れなのだが、困ったことに、このドラマはコメディではない。
感動するのは、武の由美子への愛だ。未亡人だった彼女を幸せにしたいと、武は考え抜いて結婚した。「結婚した以上、私は由美子を最後まで守り抜く。共に生きていく。それが結婚ではないか」
それを聞いて、由美子も泣きながら心情を告白する。武とは離れたくはないが、大沢家のために身を引くしかないという切ない女心。
ザ・昭和を体現する女優・松尾嘉代の面目躍如である。
その話に感動した宮島あや(赤木春江)は、二人を応援する立場を取る。
私も武の結婚観に感動した。結婚したら一蓮托生・相手に不都合が現れたとしても、二人一緒に乗り越えていくのだ。逃げたりしない。
それだけの覚悟を、現代のコンクリートジャングルで、どれだけの人が持っているだろうか?
赤木春江演ずるあやは、あの体裁を重んじる宮島家の中にあって、華江と共に人を色眼鏡で見ない人物だ。敏夫に対しても、乱暴な様子を見せられても、若くて元気がいいのはいいことだというスタンスをくずさない。今回のスキャンダルに対しても、宮島家の他の人々が非難するだけなのに対し、彼女は大沢家を心から心配している。やはりいいおばあちゃんである。

そして今回、見逃してはいけないポイントがある。
拘置所の前での武と敏夫のぶつかり合いである。
大沢家から姿を消した敏夫。レッスンを辞め、大学も辞めるという義理の息子を、武は頬をひっぱたいて叱る。いつもの「余計なことを考えず、一流ピアニストになれ!」というアレだ。
しかし、幾度となく視聴者の心を打ってきた武の叫びは、今回初めて、むなしく響く。
視聴者は、武の知らない敏夫の真の思惑を知っているからだ。
敏夫とて、武と心はひとつなのだ。師と共にありたいと心から願っているのだ。
「分かっている、分かっています!」という切ない叫びで私の涙腺は崩壊。
しかし、清司がいる限り、それはかなわない。この師と弟子の心のズレを、視聴者は痛いほど感じて、今回は武に同調できないのだ。
そして、同調できないストレスによって、敏夫と同様、清司に対して「なぜ生きて帰ってきた」と不満を募らせることになる。
困ったもんだ。

第六回レビューはコチラ
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